《ほぼライブ》ナチスの悪行と東西文化の接点を訪ねる(第6日目)クラクフからベルリン

令和2年(2020)2月5日

クラクフからベルリン

旅行中に投稿している《ほぼライブ》版です。若干、文章の乱れ・誤変換があると思いますが、ご容赦ください。

おはようございます

起床は4時半。段々、体内時計がヨーロッパ時間に合ってきた。朝食開始の7時までは昨日のブログの執筆。

今朝の朝食はコレ。トーストしたパンにサラミとチーズを挟んで食す。丸いパンはソーセージの炒め物と一緒にいただく。ポン菓子のようなものは全く味がないので、コールスローのようなパテを塗って食す。旨くも不味くもない朝食。

シンドラーの琺瑯(ほうろう)工場

昨日のアウシュビッツツアーの際、アテンドの女性にシンドラーの琺瑯工場のチケット入手について訊ねたら、「当日券は少なく、手に入ったとしても午後の入場とかになってしまう」とのこと。彼女が前売券を調べてくれたが、既に完売。ただ、彼女が言うには「入口を入った所にシンドラーと従業員の写真が展示されているので、そこだけでも行ってみる価値がある」とのこと。

そこで、9時前にホテルを出て、駅前からトラムに6駅乗って、シンドラーの工場へと向う。トラムの停車場の自動販売機で買った乗車券は90分有効で6ズロチ(約200円)。

トラムを降り、人気の少ない路地を進み、鉄道下のガードをくぐって進むと、シンドラーの琺瑯工場が見えてくる。

入口から中に入ってみると、当日券を求めて並ぶ人々。モニターには20分おきの時間別に購入可能な当日券の残数が表示されているが、この時点で午前中の残数は各時間帯ともに2〜5、並んでいる人数からして購入は不可能。

さっさと諦めて、入口を挟んで券売所の反対に位置するコーナーへ。

言われたとおり写真が展示され、琺瑯を作る機械の一部も展示されている。

写真を撮って、シンドラーの琺瑯工場を後に。

ゲットー(ユダヤ人強制隔離地域)

次に向かったのはゲットー。川の反対側に多く住んでいたユダヤ人gs強制的に隔離された地域。映画「シンドラーのリスト」でもその様子が描かれている。

行ってみると、移送されるユダヤ人が集められた中央広場は、トラムの駅前。シンドラーの工場までの距離は600m。映画でも、従業員が列を成して工場に向う様子が描かれている。

広場の前には、ゲットー内で唯一営業が許されていた薬局。現在は博物館。

ゲットーに入り、旧居住区域とを結ぶ橋へ。

橋の手前がゲットーの入口。ゲットーを説明した表示があるはずだが、付近には見当たらない。ネット上の写真では白っぽい壁に設置されていたが·····。

仕方なく、橋から見て、左斜めに進む道を歩く。白っぽい壁に目を向けながら。

すると、200mほど進んだ場所に表示を発見。

書かれている内容は、この写真をグーグルトランスレータにかけてみて!

それにしても寒い。雪が降っているだけではなく、風も強いので傘もさせない。こうした気持ちより、当時のユダヤ人はもっと辛い気持ちだったことは確か。

ゲットーでは再開発も進んでいるようだが、中にはこうした町並みも残されている。

時計を見ると10時。トラムに乗って、ホテルに戻る。

クラクフ空港に向う

ホテルを10時半にチェックアウト。事前にインターネットでダウンロードしておいた時刻表では次の列車は11時4分発。

駅で発券所を探して、空港までの切符を購入。切符を見ると、11時44分発。これだと空港到着は出発の1時間20分前で、チェックインカウンターの混雑状況次第では、危険な時間。他の交通機関も検討したが、鉄道が1番早くて確実。ここは腹をくくって待つことに。

そして、44分発の列車で空港へ。

空港のターミナルビルに入り、電光掲示板でルフトハンザのチェックインカウンターの番号を確認。行ってみると、チェックインを待つ人もおらず、スンナリとチェックイン。自分にも昨日、ルフトハンザからウェブチェックインの案内メールが来たが、今やウェブチェックインでスマホにボーディングパスをダウンロードするのがグローバルな主流。ANAカードへのマイル登録確認と紙のボーディングパスが欲しいmicはグローバルの主流派にはなれない!

クラクフ空港の両替所のレートは最悪

チェックインを無事に済ませて一服。次にやることは、余ったズロチをユーロに両替すること。

両替所に掲示されている両替レートを見ると、ユーロからズロチが1ユーロ·4ズロチを下回り、ズロチからユーロがほぼ5ズロチ·1ユーロ!!売買価格の差はほぼ2割!! 余った150ズロチは31ユーロに!!

免税店は二重価格

セキュリティーチェックを受け、制限エリアへ。

ポーランドでは、お土産は何も購入していないこともあって、免税店を除いてみると、ポーランド名物のウォッカが何種類も並んでいる。見てみると、都合の良いプラステックボトルに入った500cc入も。値段を見ると、二重価格になっており、EU以外は25ズロチ、EUが29ズロチ。求めに応じてベルリン行きの搭乗券を見せると、適用されるのはEU価格。ウォッカ3本と飲水を買って、クレジットカードで決済したら日本円で3446円と表示。両替所同様、一体どういう換算レートで決済しているんだ!!!

買い物もおわり、ホッと一息。ウォッカと一緒に買った炭酸入のミネラルウォーターを半分飲み干した所で、リックの中にタレ瓶が一つのこっているのを思い出す。早速、取り出してミネラルウォーターのボトルへと投入。ハイボールの出来上がり!

クラクフ空港の制限エリア喫煙所はゲート1の前

航空機に搭乗するまで、まだ45分もある。一服したいと思い、喫煙所の表示を探すが見当たらない。試しに、インターネットネットで調べてみると、ちょっと古い記事に、ゲート1と2の近くに2〜3人が入れる小さな喫煙所があるとの記述。

行ってみたら、ゲート1の前に立派な喫煙所。隣にはアイコス専用の喫煙所も。中に入って一服。

ルフトハンザ1623便

13時25分が定刻の1623便がターミナルビルを離れたのは13時35分。午前中にゲットーを訪ねた際には降雪と強風に見舞われ、飛行機がちゃんと飛ぶのか少し心配だったが、空は打って変わって快晴。風も収まっているよう。

1623便は45分に離陸。自分の席は高い予約料を払った6C。航空機のドアが閉められても隣のB席は空席のまま。つまり機内食を除けば2列前の「なんちゃってビジネスクラス」と同じ。

離陸後、安定飛行に移ってから軽食のサービス。この便で出されたのはチーズとピクルス、そして玉子ペーストが挟まれたサンドイッチ。往路で出されたクッキーより軽食らしい。

1623便は、飛行時間1時間で、14時45分に着陸。心配された降雪も無く順調な運行。機外に出たのは定刻より10分遅れの55分頃だが、乗り換えには十分な時間。あくまで結果的には高い予約料を払って少しでも早く機外に出れる席を確保する必要は無かった。※心配のタネは「航空券·ホテル等の手配」編に記述

ルフトハンザ2044便

ミュンヘンでの乗り継ぎ時間は、トイレを済ませ、CAMELが提供する広々とした椅子とテーブルも完備された喫煙室でブログ書き。

定刻の25分前に搭乗ゲートへ行くと、グループ3までが搭乗中。近くに立って見ていると、2〜3分で自分の席のグループ4が搭乗開始。だけれども、ゲートの先に進むと階段で地上に降り、待機しているバスに乗車。航空機はいわゆる沖止め。グループ分けの意味あるの?

2044便は定刻より数分遅れで動き出し、16時15分に滑走路を離陸。安定飛行後に配られた軽食は又してもベルリン·ミュンヘン間で配られたのと同じクッキー。表示されたカロリー数は94kcal。

テーゲル空港には17時15分に着陸。

一服してから、ツーリストインフォメーションで公共交通機関の1日券を購入。料金は8ユーロ60セント。ちなみに、手持ちのユーロが心細いので、ATMで引き出したら、1ユーロが135円。東京で200ユーロばかり両替した際には125だったのに??!!! (以後、日本円換算は、1ユーロ135円で計算)

テーゲル空港を出たのは、到着から30分後の17時45分。バスに乗ってSバーンの駅に行き、ペンション最寄り駅まで環状線で20分。18 時半にはペンション到着。

ペンションからは、昼頃に本日の部屋番号と部屋のドアを開けるキーコードがEメールで届いているので、そのとおり数字を打ち込み、無事、部屋に入室。預けておいた荷物も部屋にちゃんと置いてあり、一安心。

今宵も夕食は「入りづらい居酒屋」

夕食を食べに、地下鉄を乗り継いで、ビスマルク通りへ。

今夜の夕食も、日曜日に続いて、Willhelm Hoeck 1892。

夜10時近くになって店に入ると、女性1人で客席を切り盛りしている。ただし、この女性、先日の英語を流ちょうに話す女性とは違い、あまり英語が得意ではなさそう(micよりも下手。つまり、とても下手)。

取り敢えず、ウォッカとビールを注文して、先日も食べたカレーソース掛けウインナーを注文。

ウォッカとビールが出てきた後で、メニューを頼んで、もう一品を思案。そこで思い出したのが、有名なドイツ料理であるアイスバイン。

店の女性にアイスバインはあるかと訊くと「ある」との回答。メニューに記載された部分を指し示してもらうと、料金は15ユーロ。それなら手持ちのユーロで十分払えるということで、注文。だけど、注文を受けた女性は怪訝な顔のよう。

テーブルにはウインナーが運ばれてくる。早速切り分け、ウォッカとビールをお供にいただく。

すると、いきなり調理人が「アイスバイ〜ン」とイタズラっぽく叫びながら、テーブルに大きな皿を置き、逃げるように戻っていった。

その皿を見て、かなりの驚き。大きな皿の上にはジャガ芋がゴロゴロ。野菜の類いも多い。そして皿の端には「巨大」という表現しか出来ない肉の塊。見ただけでギブアップ!!

タバコの箱と大きさを比べると···

食べようとして、ナイフを入れると、トロトロといった表現が適切と言えるほど柔らかい。付いている大きな骨がスルッと抜ける程。

食べてみると、うすい塩味でイケる味。皿に乗った緑色のディップやカラシマヨネーズを付けると、味のバリエーションが広がる。

しかし、なんともハンパない分量。店の女性も「too machi!」などと言ってくる。「だったら先に言えよ」と言いたい気持ちを抑えて、とにかく胃袋に押し込むことに専念。

しかし、結果は完敗。肉こそ平らげたものの、皮の大部分は残してしまったし、ジャガ芋なども食べたのは僅か。ナイフとフォークを並べて置き、食事終了。

代金は、ウォッカのお代わりも含めて29ユーロ20セント。

時計を見ると23時が間近。グーグルマップでペンションへの最適な交通経路を検索するが、適当な経路が見当たらない。そこでTRANJITで検索すると、23時10分頃にビスマルク駅を出発地とする効率的なルートが表示。急いでトイレを済ませて、駅へと移動。

23時を回った地下鉄は、構内·車内共に、人が少ないが、女性一人での利用者も見かけるので治安は良さそう。さりとて、外国人が日本に来てビックリすることが「電車の中で寝ている人がいること」でも分かるよう、寝るのは御法度。

23時半過ぎに、ペンションから2番目に近いインスブルッカー駅に到着。夜道を歩いて部屋に戻り、細々とした作業を行い、就寝したのは零時半。完全に体内時計はヨーロッパ時間(ヤバい!!)。明日からは2時間早いトルコ時間が始まるので、時差との闘いはまだまだ続く。

本日の歩行数:2万1900歩

コメント

  1. 大川 より:

    連日寒い中での長距離歩行&即レポ、おつかれさまです!
    写真のなかで積み上げられた遺物の山に、映画「シンドラーのリスト」で白黒映像の中、唯一赤く彩色されていた女の子のコートを思い出しました。
    しかし、人毛で毛布…
    それだけでも当時のドイツがいかに貧しかったかが忍ばれますね。作って売る人が居たということは使う人もいたのでしょうから。
    こちらはようよう梅の花がほころびはじめました。
    引き続き、よき旅を。

  2. 京の弟子 より:

    壁で隔離されたゲットー、ユダヤ人迫害の歴史を垣間見ることができますね。
    そして、ベルリンでの「世界入りにくい居酒屋」。今一つ、「アイスバイ〜ン」がよく分かりませんが、その量については、やはり小生向き。ぜひ一度いただいてみたいものです(早食いは苦手なので、時間無制限で)。

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