酔っぱらっちまったヨ! 世界のお酒。

飛行機の中で、旅先の食堂で、ホテルの部屋で、毎晩味わった世界のお酒!

金門高粱酒

台湾の台東市に宿泊した際、ホテルのフロント脇に並んでいたのが金門高粱(コウリャン)酒。

これまでに飲んだことは無かったが、中国大陸が目と鼻の先という金門島の名産物の有名な酒(もうひとつ、金門島で有名なのが、中国と交戦時に飛び交った砲弾や軍事基地跡)。

アルコール度数は38%と58%の2種類。はじめて飲むということで、控えめに38%のハーフボトルを購入。値段は250NTDで、日本円で約930円(日本で買うと、2000円以上!)。

部屋に持ち帰るなり、早速、水で割って、一口・・・うまい! コウリャンが原料ということで、強い癖をイメージしていたが、わずかな心地良い渋味を感じるだけで、スッキリした飲み口! 2杯目はストレートで飲んでみると、より心地良い渋みが口から喉に広がり、最高に旨い!

もったいないので、半分残して、翌日のお楽しみに。

LAODI

ラオスの首都・ビエンチャン。メコンの畔にある廃墟のようなオープンなバー(失礼!夜になって照明が灯れば、それなりのバー)で出されるラム酒。

このラム酒、井上さんという日本人がラオスにおいて、昔ながらの手法によって作っているラム酒(たまたまバーを訪れた御本人から聞きました!)で、そのブランド名が「LAODI」。種類は、ブラウン、梅、ホワイト、プラム、ココナッツ、パッションフルーツ、コーヒー、サトウキビ、の8種類。

店の女性のアドバイスでは、ウイスキーに近い味なのは「ブラウン」ということなので、ソーダ割を注文。1杯の値段は3万キープ(約400円)。

手羽先をツマミに、2杯目の「ホワイト」

一口飲んでみると、ウイスキーっぽい感じもするが、焼酎の高級な古酒のような味わい。これまでラム酒はバカルディを飲んだだけなので、ラム酒に持っていた先入観が覆る。

続いて注文したのがWhiteのソーダ割。こちらはスッキリとした飲み口で、蕎麦焼酎に芋焼酎をチョット加えた感じ。何も言われずに出されたら、チョット高級な乙種焼酎と思うだろう。

結局、3杯飲んで、ほろ酔い気分でホテルに戻る(途中、野良犬が吠え掛かってきて怖かった!石を何個か拾って投げるふりをしたら、離れていったけど)。

VODKA

ヨーロッパ大陸、それも中央から東欧・ロシアにかけて良く飲まれている酒はウォッカ。

日本ではあまり馴染みのない酒だが、麦を原料とした蒸留酒で、アルコール度数90%以上の原酒を40%程度まで薄め、さらに香りを付けたものが製品。飲み口は、甲種焼酎(麦焼酎とか芋焼酎ではなく、一般にペットボトルで売っている方)のアルコール度数を40%まで高めて、若干の香りを付けたという感じ。

ポーランド・クラクフの空港免税店に並ぶウォッカ

ドイツ・ベルリンにある創業1892年という「Willhelm Hoeck 1892」での粋な飲み方は、ベルリーナビールをチェイサー代わりに、冷えたウォッカをショットグラスで一気飲み!

ショットグラスには炎のマークと「FIRE」の文字

ポーランド・クラクフの庶民派レストラン「Smakolyki」でも、地ビールをチェイサー代わりにショットグラスで冷えたウォッカを喉に流し込む!

ウォッカ1ショットの値段は7ズロチ(約200円)

「Smakolyki」 では、チェリー、ラズベリー、梨、レモンの各風味も提供。チェリー風味を試してみたが、風味が強すぎて料理に合わない!

コチラは1ショット8ズロチ

一般的な透明なウォッカならば、多少の風味の違いはあるものの、クセもなく、各料理との相性もバッチリ!

RAKI

トルコはイスラム国だが、酒が一切禁止されている訳でもなく、外国人が利用するようなレストランでは酒が飲める。

そうしたレストランで提供される酒は、ビールとRAKI。

RAKIはブドウを原料とした蒸留酒で、歯磨き粉に含まれるアニス(ウイキョウ)の独特な香りの付いた酒。アルコール度数は50%程度と強め!

この程度しかグラスに入っていないのに「ダブル」とのこと。
値段は58リラ(約840円)!

このRAKIという酒。特徴的なのは、水を加えると白く濁るということ。

トルコで有名なEFESビールをチェイサー代わり

アルコール度数の強い酒ではありますが、日本ではあまり飲む機会もない酒なので、ストレートでアニスの強い香りを味わう方がお勧め!

ジョニ赤のソーダ割

東南アジア諸国の経済発展はめざましく、レストランやバーでは高級な酒も提供されている。

カンボジア・プノンペンのスカイバー・エクリプス

バンコクを拠点に、簡単に入国することのできなかったベトナムやビルマなど(カンボジアは内乱状態)を周ったのは30~35年前。そうした当時の各国は発展途上国というより後進国。かなり高級なレストランでも置いてある最高の酒はジョニーウォーカーの赤ラベル。氷も衛生的とは言えないので、ソーダ割にして清涼感を得る(それと、泡立つということは、栓がしっかり締まっていたということで、衛生的にも安心)。

台湾やカンボジアでは、コンビニでも入手可能

そんな習慣は続いており、東南アジアで飲むウイスキーは今でもジョニ赤のソーダ割! 高級な黒ラベルよりソーダ割に適した風味(今では氷を入れます)!

プノンペンのリバーサイドホテルのバー。
ホテル在庫のジョニ赤全てを3晩で飲み切り!とは言え、2本程度です。

BEER イロイロ

基本的に、体質に合わないことから、ビールを好んで飲むことはない。

とは言え、台湾やベトナムの食堂では、アルコール飲料はビールしか置いていないケースも多々。特にビール大国のベトナムでは種類も豊富。

経済の中心都市であるサイゴンで飲むなら「ビア・サイゴン」がナンバーワン!
滅多に見かけることにない缶入り「ビア・サイゴン」は、ベトジェットの機内販売
旧南ベトナムエリアでは「バーバーバー(333)」も良く飲まれているビール
首都ハノイも対抗?して「ビア・ハノイ」
中部に位置するダナンで良く飲まれていたのが「ビア・ラルエ」。ハッキリ言って、不味い!

電力の供給が不安定だった名残?もあって、ベトナムではビールに氷を入れて飲むケースが多い。昔はタイでも氷を入れたが、現在はそうした習慣も少なくなった様子。

足元に置かれたバケツの中には氷
ビールのオンザロック

台湾では「台湾麦酒」の1強だが、レモン風味やパイナップル風味などの派生品も存在(ただし、アルコール度数はかなり低い)。

派生品と言えば、インドネシアの「ビンタン」にもレモン風味が存在。これもアルコール度数が低くて、ソフトドリンクと言った感じの飲み心地。

オリジナルの「ビンタン」ならば、そこそこに美味。

写真右上の木々の上にある出っ張りは、ボロブドゥール遺跡の尖端

派生品で多く見られるのが、定番品の高級版。ゴールドとかスペシャルといったモノ。

世界的にも評判の良い「ビア・ラオ」の高級品。ラオスもビール大国!
青島麦酒にも高級品が存在

定番品の高級版は、一般的に濃~いお味。自分は、ビールを酒とは思わず、水代わりと思っているので、味の薄い方が好み! 昔のタイでは味の濃い「シンハ」が1強で、自分も含めて、濃い味を薄めるために氷を入れる人が多かった。そんなタイでも今や薄味のビールが定着。

薄味の「チャン(象)」。もはやローカルな場所(暗闇の先はラオス)でも氷は入れません。左にあるのは保冷筒。

自分にとって、美味しいビールの飲み方と言えば、強いお酒をストレートで飲む際のチェイサー(追い水)代わり!

ウォッカのチェイサーとしての「ベルリーナ・キンドル」
トルコでは「RAKI」のチェイサーとして「エフェス」

「エフェス」はトルコで1強のビールだが、ソフト・イスラムとは言え、一応イスラム圏なので、売っている酒店を探すのが困難。同様に、インドネシアでも酒類の買える店は限定的。

中身がビールと分からないように、黒いビニール袋に入れてくれます

そんなトルコで買ったビールは、「エフェス」のストロング版、アルコール度数9%!

日本酒

なんだかんだ言っても、一番の好みは「日本酒」。昔は国外で日本酒を楽しむことは困難の極み。日本を発着する航空機内では提供される場合もあったが、某国の半国営会社のビジネスクラスに搭乗した際には、お燗もされないままの月桂冠のキャップエース(プラスティック瓶)がそのまま提供され、おまけにプラスティックのキャップを「盃です」と言って出されたケースも(この会社は現在も存在しますが、一旦、破綻しました)。一方、パキスタン・カラチからバンコクまで搭乗したスイス航空(当時、サービスの良い会社として、ナンバーワンにランクイン)では、メニューに記載された「SAKE」について尋ねると、「燗にしますか?冷にしますか?」と訊かれ、徳利を銀の器の中の湯に浸けた状態で持ってきて「今、浸けたので、お好みの温度で召し上がれ」という、通なサービスも。

ベトナム航空の日本路線(エコノミー)では「月桂冠」のキャップエースサービス

しかし、航空会社以外、レストラン等で日本酒を飲める機会はほぼ無し。南太平洋のど真ん中に位置するキリバスの食堂では、誰が持ち込んだのか、製造から4~5年経った菊正宗の一升紙パックが出てきたことも (すでに中身は酢と化しているのは明白なので、理由を説明してお断り) 。

最近は海外でも入手できるケースが多いようだが、まだまだ世界的に普及しているとは言えない状況。近年でも、中国南方航空の機内サービスで、ウイスキーのストレートのようにショットグラスに少量注がれて(サービスしたのは日本人のキャビンクルー!)提供された経験も。

そんな日本酒も、台湾ではコンビニの定番商品。どこでも簡単に手に入るが・・・

日本から輸入したと思われる月桂冠のコップ酒ひとつが100元(370円)以上! 飲食の安い台湾では考えられない高額商品。

そんな高額商品である日本酒だが、台東市の「全家(ファミリーマート)」で見つけた「玉泉」という日本酒は、600cc入りの中瓶(日本だと720㏄が一般的)で140元とリーズナブルな価格。早速、購入!

製造元を見ると、台北空港の位置する桃園市にある酒造会社。

お味の方は、甘口でも辛口でもない「中味」。全くクセも特徴も無い、良い言い方をすれば「非常に飲みやすい」日本酒! 日本酒をこの値段で販売しているとは・・・頑張れ「玉泉」!

タレ瓶ウイスキー

何処へ行っても、毎晩の楽しみは「お酒」。だけど、やはり外国でのひとり旅、ベロンベロンになるまで飲むわけにもいかず(飲みすぎて失敗した経験あり)、ほろ酔い気分でホテルに帰還。

そこで、ホテルに戻ってからの「締めの一杯」。ウオッカでもブランディーでも良いが、やはりウイスキーがアルコール度数と価格の面で手頃。

国によってはコンビニでも買えるが、アルコール度数の高いハードリカーの入手が困難な国も多数存在。そんな国に行く時は、安価なトリスを1本、預け入れ荷物の中に入れていく。しかし、手荷物預けが有料かつ高額なLCCやヨーロッパ内のレガシーキャリアを利用する際には、機内持ち込みで対処。

基督歴2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ以降、航空機の保安体制はかなり強化され、機内に持ち込める液体にも制限。そこで、Amazonで90cc入りのタレ瓶を購入。トリス1本+αをタレ瓶に入れ、ジプロックに収めて機内持ち込み。

この方法、ポケットに1~2本入れておけば、空港待合室や機内など、どこでも(※禁止されていなければ)一杯飲める。また、一見してウイスキーとは分からないため、酒を飲むことが極めて歓迎されない(しかし、法律で禁止はされていない)ソフトイスラムのインドネシアやトルコでも、チビチビ飲むのに最適。飲兵衛にとって最高の手法! と自画自賛。

愚痴の一言

令和2年9月の連休。本来ならば、この連休に合わせて夏季休暇を取得して、東欧を中心に訪ねてみる予定だったが、それも武漢発の新型コロナヴィルス蔓延により実施不可能。

夏以降、一部の国とは、ビジネス等に限って、キツイ制限付での往来が可能となってはいるが・・・航空機の運休が続き、運航されている路線も発着便数は50年前のレベルにまで激減。このため、個人旅行が可能となるのは当分先。今は、ワクチンや治療薬の開発により、1日も早く、新型コロナが「ただの風邪」になるよう祈るだけ。

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