もう一度食べたい!世界の料理(東南アジア編)

決して高級とは言えなくても、世界には美味しい料理が沢山!

本ブログに掲載した料理の中から、「もう一度食べてみたい!」と思える料理をピックアップ。

ボーコー(ベトナム・サイゴン)

【平成30《2018》年4月】

サイゴン(政治名:ホーチミン)を訪れる度に食しているのがボーコー麺。店は、タンソンニャット空港から市内に向かうバスの終点である「9月23日公園」バスターミナルの南側にある「フォー・クイン」。バックパッカーストリートの外れに位置するので、地元客のみならず外国人客も多い店。

「ボーコー」とは牛肉の煮込みスープ。麺入りとパン付が選べて、どちらも6万9000ドン(約350円)。麺入りに加えて、追加のフランスパン(5000ドン)とビール(2万2000ドン)を注文。合計額は日本円換算でだいたい500円!

ビールを飲みながら数分待っていると、料理が出てくる。薬草数種類(ただの葉っぱに見えるのですが・・・)、モヤシ、ライム&唐辛子も一緒に出される。

ビールは2缶目

薬草は良くわからないので、とりあえず柔らかそうなものを半分位入れて一口食べてみる。

スープはちょっと辛め。牛肉の出汁が効いた濃い味で、美味い! 薬草も思ったほどに苦味やクセは感じられない。一口二口食べた後、モヤシと唐辛子を入れ、ライムを絞る。味がちょっと変わったけれど、これも美味い!

麺を食べた後、残ったボーコースープにちぎったフランスパンを浸していただく。昔、フランスの植民地だったこともあって、ベトナムのフランスパンは相変わらず美味!

イカの生胡椒炒め(カンボジア・プノンペン)

【平成30《2018》年9月】

店は、プノンペン中心部を南北に貫く1号線沿いの「Phnom Penh Tower」の屋上に組まれた櫓(やぐら)の上ある「Eclipse Sky Bar」。客層は地元の富裕層と外国人というお洒落なバー。位置する高さは25階相当。その雰囲気は下の動画をご覧あれ。

スタッフの持ってきたメニューは英語表記。ビールやウイスキーは4ドル程度で、料理も10ドル以上。カンボジアの物価を考えると、かなり高額。

注文したのは、シーバスリーガルのソーダ割(4ドル)と「Wok Fried Squid」(直訳するとイカの中華鍋炒め)と記載されたイカの生胡椒炒め(13ドル)。

ポップミュージックが流れる中、シーバスリーガルを飲みながら待っていると、注文したイカの炒め物がライスと一緒に出てくる。なお、このバーの位置する25階相当までは、エレベータが通じている22階フロアから階段(櫓部分は急階段)で昇り降りしなくてはいけないので、お酒はシーバスリーガル1杯だけ!

炒め物をよく見ると、粒粒がいくつも付いたブドウを小さくしたような房が入っている。口に入れてみると胡椒だ。粒を噛んでみると、柔らかくて、少々のピリピリ感に加えて強い香り。 一緒に炒められた野菜とイカにもオイスターソース風のしっかりとした味付け。胡椒の粒を房から削ぎ落し、イカや野菜と共にいただくと~絶品!胡椒はカンボジアの数少ない名産品。

拡大写真:ブドウのようなものが生胡椒

その後、プノンペンからシエムリアップに移動しても、パブストリートのレストランで注文したのは「イカの生胡椒炒め」。こちらは、ビール代を含めて8.25ドル。

《注意》カンボジアでは、日本で言うところの「ゲテモノ」が普通に食されています。 さすがに「Eclipse Sky Bar」ではそうした料理はありませんでしたが、シエムリアップ・パブストリートのレストランでは提供されています。

メコンで採れた魚のラープ(ラオス・ヴィエンチャン)

【平成31《2019》年4月】

店は、「外国人向け」と評価されている「ラオ・キッチン」。場所はヴィエンチャン中心部からやや離れた場所。

メニューの記載は英語併記。値段も当然、外国人価格だが、東京の物価と比べると若干安め?

この店は、ラープというスパイシーな炒め物で有名。メニューに記載されたラープの具材は、鶏、豚、アヒル、牛、そして魚のフライ。魚のフライは、メコン産と養殖テラピアが記載されている。

メニューをなぞりながら「アローイNo.1?」と言って、どれが一番旨いか訊いてみると、「メコンの魚」との答え。当然、値段も65000キープと一番高いが、せっかくの機会でもあるので注文。「辛さは?」と訊かれたので、「ペッ・ニックノーイ(少しだけ辛く)」と返答。それと「カオ・ニャオ(もち米、1万キープ)」、飲み物はちょっと贅沢な「ビアラオ・ゴールド(1万5000キープ)」、合計で9万キープ(約1170円)。それにしても、micが話すのはいい加減なタイ語、店のスタッフは英語と、傍から見ればチグハグなやりとり。

濃い味のビアラオ・ゴールドを飲みながら待っていると、料理が出てくる。

「最初ぐらいはラオス式」ということで、わずかに温もりが残ったカオ・ニャオを手でひと摘みして丸め、そこにラープを乗せて(握り寿司をイメージ)食べてみる。辛めのラープとモチモチ御飯が良い食感。魚の味は、これまでに記憶がないほど、しっかりとして濃い、そして旨い。ブロイラーと地鶏の違いと同じ!

そうしたラオス式で2~3度口に運ぶが、慣れない食べ方は面倒。その後は、カオ・ニャオ団子をまとめて作って皿の上へ、それにラープを加えつつ、スプーンとフォークを使って口へと運ぶ。

「外国人向けの店で、味付けも外国人向け」という批判もインターネット上の一部で見るが、「外国人」と言ってもイロイロ。メコンを挟んで1~2㎞先のタイ人だって外国人! 辛さに弱いと定評の日本人がグループでガヤガヤと入店すれば、いちいち味付の好みを(場合によっては個々人の好みの具材すら)聞かれることもなく、辛味もマイルドで無難な味付けのラープが出されるはず。旨い物は、旨い。メコンの魚のラープを堪能!

ナシゴレン(インドネシア・ジャカルタ)

【令和元《2019》年9月】

店は、ジャカルタ北部のコタ駅近くのファタヒラ広場に面した「カフェ・バタビア」。コロニアルスタイルで有名な店。ちなみに、バタビアとは、日本軍が占領していた時代のジャカルタの名称。

店内
トイレ

「カフェ」と表記されているので、「コーヒー1杯くらいなら」と軽い気持ちで入店したが、ウエイターが仰々しく「ディナータイムです」と言いながら出したメニューは喫茶店のそれではなく、立派なレストランのもの。

お勧め料理を訊いてみると、インドネシアで最も一般的な料理であるナシゴレン(焼き飯)。ただし、スペシャルなナシゴレンということで、値段も街中の小洒落たレストランの4倍以上となる19万8000ルピア(約1600円)と、とんでもなく高額。

もう日本円換算ではなく、ルピアで物価を判断する思考回路に変わってしまっている脳みそで考慮の結果、「どうせならば」とウエイターお薦めのナシゴレン、それと珍しいビンタンの生ビールを注文。

そして、ビールを飲みながら待っていると、料理が出てくるが、一見すると・・・これナシゴレン?

ナシゴレンには、一般的に揚げ蝦せんべいが付いてくるが、このナシゴレンではイカ墨で味付けがされていて真っ黒。普通なら目玉焼きが乗ってくるが、イカ墨付とイカ墨無しの薄焼き玉子のロール状。そして、焼き飯の横には白い泡、メレンゲというものらしい。

極めつけが、焼き飯の上にトッピングされた黒い粒粒。カスピ海で採れるチョウザメの卵、つまりキャビア!

焼き飯自体に味がしっかりと付いており、付け合わせの上品な薄味が丁度良いバランス。全体的に量は少なかったけれど、大変おいしくいただきました。

気になるお会計は・・・ビール代と税・サービス料が加わり、31万3200ルピア(約2500円)!!!

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