ほぼライブ投稿!メコンの畔で第3日目開始、橋を渡ってラオス入国

昨夜は10時半(日本時間零時半)に就寝したものの、2時間もすると「トッカ、トッカ」といったオウムか九官鳥が大声で話しているような音が部屋の中に響き渡り、そのたびに目が覚める。感覚的には30分感覚で、眠りは浅いまま。どうしようもないので、3時には寝不足のままベッドから出て、喫煙所で一服。

よくよく考えれば、深夜に鳥が鳴く訳もなく、鳴き声もドアの方からだったり、窓の方からだったりで、移動しているよう。そこで出した結論は、トッケイの鳴き声。トッケイは体長30センチ位のヤモリの親分。鳴き声から名前が付いたとのことで、蚊などを食べるため、またイサーン(タイ東北部)の伝統的食材として、大事にされてきたよう。この文章を打っている最中にも鳴き声が聞こえてくるが、良く聴くと「トッケイ、トッケイ」とも聞こえる。恐るべき安眠の大敵トッケイ!

取り敢えずは、朝食。ゲストハウスでは朝食を提供していないので、昨夜に続いて隣のレストランへ。朝靄が漂うメコンを眺めながらの朝食。視界の先にはタイとラオスを結友好橋。

本日の朝食は、アイスコーヒー(45B)と鶏粥(70B)で、しめて115バーツ(約400円)。鶏粥は薄塩味だが、ダシが効いて、旨い。本当は、海老(クン)粥を注文したのだが、自分のタイ語が未熟だったのか、それとも単に間違えたのか?

それにしても、朝8時前というのに暑い。携帯が示す気温は30度、天気予報では最高40度の見込み。
ゲストハウスを9時過ぎにチェックアウト。ちょうど目の前にトゥクトゥクが通りかかったので、「イミグレーションに行きたい。料金はいくら(以外は一応タイ語)」と訊くと、「ラオスに行く?」と言ってきたので「そうそう」と返事。初老のドライバーはちょっと考え込んでから「50バーツ(約180円)」と回答。想定より少し安かったので、「OK!」と言って乗り込み、タバコに火を着ける。

トゥクトゥクは、ちょっと走ったところで、商店の前に横付け。5バーツで薄い色のコーラを買っている。タバコを吸いながら、その様子をみていると、ドライバーはイキなり燃料タンクにそのコーラをぶち込みだす。つまりコーラ瓶の中身はガソリン! こちらは慌てて、火の着いたタバコを後ろに捨てるハメに。

その後、トゥクトゥクは、メコン沿いの道を軽快に走るが、着いた場所はゲストハウスから3km進んだ友好橋の下。イミグレーションはそこから内陸に約1kmの場所。GoogleMapでイミグレーションの場所を示して「ここじゃない」と言っても、どうやらこのドライバー、地図が読めないよう。近くにいた兄チャンが助けに入り、ようやく目的地を理解。

その後、約1km走って、ようやくイミグレーション前。60バーツ渡すと、嬉しそうな顔。で、写真をパチリ!

昨晩、ミニバンから下車した乗客がゲート左の通路を進んでいったので、そのとおり進むと、タイの出国審査場。

手続きを終えて、建物を出た所にある発券カウンターでラオスに渡るバスチケットを20バーツ(約70円)で購入。

バスが来た。思っていたより綺麗なバスだと思いながら乗車しようとしたら止められてしまう。どうやら国境を跨ぐ長距離バスだったよう。

そうこうしているうちに、乗るべきバスが来た。タイから友好橋を通ってラオスに乗客を運ぶのは「京都市営バス」。

社内広告も京都市営バスそのもの。唯一違う点は、入口上に「京都市民からの贈り物」と英語で記載されている点だけ。

乗客6人だけが乗った京都市営バスが友好橋を渡り始める。橋を歩いて渡ることは出来ないが、歩道沿いの欄干にはタイ国旗がはためいている。それが橋の中央でラオス国旗に変わると、そこはラオス領。初めての合法的ラオス入国(メコン上流で、ボートをラオス側に着けたこと有)! といった感慨も湧かないまま、バスはラオス側のイミグレーション前に到着。

イミグレーションで入国カードを記入して、審査を受けた後、入国ゲート通過チケットを購入。平日夜間や土日は高くて、バーツで支払ったら50バーツ(約180円)。ネッットではプラスティック製カードという記述もあるが、手渡されたのは紙のチケット。そのチケットにチョコッと切れ目を入れられて、ゲートを通過。

ゲートを出たところ(正確にはゲートを出る前から)では、タクシーの呼び込みの連続。ただし、不要と言えば、しつこくはない。

そうした呼び込み場所の横には各銀行の両替窓口。ATMの一つにJCBのマークがあったので、現金を引き出そうとするが、何度やっても途中でカードが戻ってくる。通りを挟んだ所にみつけたATMも同様。そのうちトイレに行きたくなるが、使用料は2000キープ

そのうちトイレに行きたくなるが、使用料は2000キープ。まだ、ラオスの通貨が無いので、20バーツ札を出すと、10バーツのおつり。市場レートでは7.4バーツなのだが致し方なし。

結局、最初のATMにMasterカードを入れてみたら、すんなりとキープを入手。やはり、日本人が大挙して押しかける国以外ではJCBはまだまだのよう。

ATMから出てきた紙幣は10万キープ札(約1300円)という高額紙幣。これじゃあバスに乗れないということで、すぐ脇の売店で水を購入(3000キープ)して少額紙幣をゲット。

本来なら、ここからビエンチャンに向かうバスに乗るのだが、11時過ぎに乗ったのは反対行きのバス。目的地はイミグレーションから7km程先の「ブッダパーク」。バスには「日本からの贈り物」と記載されていて、その運賃は8000キープ(約100円)。15分程で到着。

ブッダパークの入場料は、外国人が15000キープ。


案内レシーバーも貸し出しているが、その対応言語を見ると、ラオスに影響力が強い中国は相応にしても、欠陥ダムを建設して多くのラオス人を死に至らしめた国が加わっている。一方、バスを大量に贈っている我が国の言語は見当たらない。いくら日本人の訪問者が少ないと言っても・・・国際政治力の弱さ?

ブッダパークは、タイのノンカーイにもあって、作った人は同一人物。ノンカーイのブッダパークには25年程前に行ったことがあるが、巨大な仏像やナーガ(コブラの守護神)が据えられていて、何か怖い雰囲気だった。ラオスのブッダパークはノンカーイのものより敷地も狭く、立像も小ぶり。

中に入ることの出来る像もあるが、上へと登る階段はハシゴのような急勾配。

加えて登り口が狭いので、背中に背負ったリックがつっかえて危ない事この上ない。そうは言っても、せっかくなので、最上階に出る場所からスマホを掲げてパーク全体の写真をパチリ!

その後、ザッとパーク内を回るが、リックを背負った体が暑さに負け、25分程で退散。

戻りのバスは正午過ぎにやって来る。イミグレーション経由してビエンチャンのバスターミナルに行くのだが、料金は距離に関係なく8000キープ。イミグレーション前で30分近く停車し、ビエンチャンのバスターミナルには1時15分頃に到着。

それにしても、2晩連続の睡眠不足に加えて、既に35度以上の気温。集中力も低下してくる。バスターミナルから再びバスに乗ってホテルに向かうか、それともその前に昼食を採ろうか、考えてはいたものの、結局、バスの出口で客引きしていたトゥクトゥクに乗って、3km程離れたホテルに直行。ネット上では、トゥクトゥクの最低料金は50000キープと捉えられる記述もあるが、運転手の言い値は30000キープ(約390円)。それでもタイより高いので、立ち去ろうとしながら20000キープと言ってみたところ、落とし所の25000キープで合意。

本日から2泊滞在するメコンホテルには、少し早めの1時半過ぎにチェックイン。汚れ物を洗濯して、ミニバー(全然冷えていない)のビールを飲みながら、本ブログを記述。現在時刻は4時20分(日本時間より2時間遅れ)。

宿泊するメコンホテルは、2泊分の宿泊料金が7950円(trip.comで予約・支払)の三つ星ホテル。とは言っても、客層は中国人がメイン。ちょっとお高い料金だが、首都ビエンチャンで外国人対応の宿泊施設はみんな高め


部屋の窓は木製で気密性なし。ベランダはあるが、格子のような壁に囲まれている。


格子の合間から覗くと、裏のお寺越しにメコンが見える。ちなみに、これまで日本で使われる「メコン川」という言葉を使わないのは、「メ」が川という意味だから。川を付記するならば「コン川」、これじゃ理解されない。同様にパタヤの沖にある「コラン」は「ラン島」、「コラン島」だと「マウント富士山」と一緒!


気温は相変わらず高いが、5時半を過ぎると日差しが和らいできたので、メコンの畔を散歩。明るいうちはボロ屋でも、暗くなれば照明効果でお洒落な感じになるだろうレストラン・バーが所々。また、川沿いの歩道には多くの露天レストラン?が開店準備中。メニューの殆どがBBQのようで、グリルの横には下拵えされた海老や魚、肉塊や内臓が並んでおり、常に従業員がハエを追い払っている


散歩を終え、シャワーを浴びてから夕食。約1.5km離れた「ラオ・キッチン」へと出発。ホテル近くにたむろしてトゥクトゥクに値段を訊くと、3万キープとの答え。高過ぎだろう!と言って離れようとすると、すぐに2万キープ。そこで、こちらのファイナルとして1万5000キープを示すが、交渉不調。所々暗い夜道を歩いて行く。

「ラオ・キッチン」はGoogleMapで表示された位置から先の通りを左折した場所。ターゲットとしている客層は外国人で、メニューは英語のみで記載。値段も外国人価格だが、東京と比べると安い


ラープというスパイシーな炒め物が有名。ラープの具材は、鶏、豚、アヒル、牛、そして魚のフライ。魚のフライは、メコン産と養殖テラピアから選択。

メニューをなぞりながら「アローイNo.1?」と、どれが一番旨いか訊いてみると「メコンの魚」との答え、当然、値段も65000キープと一番高い。当然、注文したのは「メコン産の魚のラープ」、「辛さは?」と訊かれたのでタイ語で「ペッ・ニックノーイ(少しだけ辛く)」と返答。それと「カオ・ニャオ(もち米、1万キープ)。飲み物は、ちょっと贅沢に「ビアラオ・ゴールド(1万5000キープ)」、合計9万キープ(約1170円)。

初めて飲む「ビアラオ・ゴールド」は濃い味で、ビール好きには堪らないのだろうが、自分としてはあっさりしたビアラオの方が好み(元々、ビールは飲みません)。


ラープと籠に入ったカオ・ニャオが出てくる。最初位はラオス式ということで、カオ・ニャオを手でひとつまみして丸め、そこのラープを乗せて(握り寿司をイメージ)食べてみる。辛めのラープとモチモチ御飯が良い食感。魚の味は、これまでの記憶にないほど、しっかりとして、濃い、そして旨い。ブロイラーと地鶏と同じような違い!

その後は、いちいちラオス式で食べるのが面倒になり、カオニャオ団子をまとめて作って皿の上へ、そこのラープを加えつつ、スプーンに乗せて口へと運ぶ。

「外国人向けの店で、味付けも外国人向け」という批判も一部で見るが、「外国人」と言ってもイロイロ。わずか1~2キロ先のタイ人だって外国人! 日本人同士でガヤガヤ入れば、どうしてもマイルドで無難な味付けになるはず。旨い物は、旨い。堪能!

寝不足だし、ホテルに帰って寝ることに。

と言いつつ、ホテルのフロントでビールを勝って一人宴会。でも、10時過ぎにはベッドにバタンキュー!

コメント

  1. 京の弟子 より:

    3日目、ご満喫されているご様子でひと安心です。海外経験の乏しい小生にとっては、何もかもが未知の世界。来るべき旅に向けて勉強になります。喫煙者はどこに行っても不便ですね。
    安眠の天敵トッケイ、タイからラオスへの京都市バス、大ヒットでした。
    引き続きのお楽しみ、安全な旅をお祈りします。

  2. 大川 より:

    こんにちは!
    昨日は本当にありがとうございました。早速お邪魔しました。
    ホテルの意外な清潔さや、日本には居ない蜥蜴(よく考えたらうちの田舎の牛蛙たちと似たような立ち入りでしょうか)、コーラ瓶入りのガソリン、現地の方の親切さなど、行った方にしか書けない臨場感溢れる描写に、最初からわくわくしました。
    GW中、ゆっくりと楽しませていただきます。
    とりいそぎ!

    • mic より:

      コメント頂き、どうもありがとうございます。
      現在、より内容を充実させた完成版を執筆中ですので、お楽しみに!
      《mic》

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