鶴見銀座でタイ料理

30年くらい前だと、都心部の繁華街に行かないとお目に掛かれなかったタイ料理店。現在は日本のいたる所で目にすることが出来、京急鶴見駅前付近でも2軒が営業中。

テンヌン

先ずは、旧東海道の鶴見銀座を京急駅前から500m程進んだ所に位置する「テンヌン」。Googleトランスレーターで調べたら「お気に入り」という意味らしい店名。繁華街からは外れているので、コインパーキングも余裕で空いている。

間口1間半(2.7m)程の店内に入ると、左手がキッチン、右手が通路で、その間にカウンター席が3~4席。そして通路の奥には4人席が2つと2人席が2つ。

店内の冷蔵庫を見ると、シンハ、チャ~ン(象さん)といったタイのビール。女性が良く飲んでいるspyという名前の甘いワインクーラー。そして、なぜかラオスのビールであるビアラオ!

注文するのは大好きなカオ・ガパオ。メニューには「ガパオライス」と記載されているが、「カオ」とはご飯のこと。このお店で提供されるガパオはガパオ・ムー(豚肉)。トムヤムスープに春雨の入った「トムヤム・ウンセン」とのセットがあったので、それを注文。

注文から5分程で出てきたカオ・ガパオとトムヤム・ウンセンのセット。小さなサラダとデザートのタピオカミルクも一緒。ちなみに、この2人用の席は、テーブル右に座席が見えるとおり、2人客は90度の角度で着席する席。写真左のメニューがある場所は壁で、正面は通路!

プリンのように盛られたご飯を崩し、半熟タマゴの黄身を流し込んだガパオと混ぜつつ、頂く。

お味はしっかりとしている。辛さの方は、4口、5口と食べていくと、少しづつヒリヒリと感じる程度で「やや辛」といった程度。タイでは子供向けの味だろうが、一般的な日本人の口にも合うお味。

トムヤム・ウンセンも酸っぱさ辛さのいずれもがタイ料理としては抑え目。ただし、カオ・ガパオ同様、一般的な日本人にはちょうど良い酸味と辛み。

タイでは料理のボリュームが「控えめ」というより「かなり少ない」が、このお店のボリュームは日本流。しっかりと食べて満足。

そして最後にお会計。メニューには「ランチ800円、ディナー980円」と記載されているが、ランチタイムの2回とも請求されたのは税込み1078円! こういったところもタイ式? ※その後、800円と記載された上に980円と書かれた紙片が貼り付けられました。

そして後日、再訪した際に「カオ・パットある?」と訊いたところ、「ある」との答え。ランチメニューには載っていないが、グランドメニューには掲載されている。

出てきたカオ・パットはエビの入ったカオ・パット・クン。タイで一般的な薄い味付、ボリュームもタイ式で少な目。ナンプラーを少しかけていただく。可もなく不可もない味だが、久しぶりにタイのカオ・パットを堪能(緑区・バンコクのカオ・パットは特殊な味付)。料金は750円+消費税10%。

パタサイ

2軒目は、京急鶴見駅にほど近い「パサタイ」。日曜日は定休日で、月曜日と火曜日は夜のみの営業。

駅に近いだけに、付近のコインパーキングも満車ばかりで、空きを見つけるのに苦労。

店内に入ると、入口左に会計場所とキッチン、その奥にバーカウンター。右側には4人席が4つ。

店内には先代のタイ国王の写真と肖像画。もっとも国民に人気のあったプミポン国王で、その息子の現国王は真逆の存在であることは有名。令和2年11月現在、不敬罪のあるタイで王室改革を求めるデモ・集会が頻発しているのが実態。

テーブルに置かれたメニューはランチタイム用。

ここでも注文したのはカオ・ガパオ・ムー。1人しかいない男性スタッフがバーカウンターの上に、スープ、サラダ、水、おしぼりを並べる。そこから自分で取っていく方式。

サラダのお皿は浅くて小さいため2~3口程度のサラダを盛ればもう一杯。野菜と厚揚げの入ったスープは癖のないやさしい味。

注文から10分程度で出てきたカオ・ガパオ。

汁気が多めに調理されたガパオは、メニューに記載された唐辛子マークに反して辛さをほとんど感じない。また、お味の方も「不味くはないが、旨くもない」といった少しハッキリしない味付け。ナンプラーをかけようと思うが、瓶の中の調味料は補充されていなくて底に僅かに残るのみ。そのため、付属のスプーンで数回すくってかけられる量は僅か。

おまけにトイレのドアが開いていて中が見えるし、爪楊枝入れの中も空っぽ。う~ん、30年くらい前のバンコクなら見かけることのあったチョッとルーズな感じのお店!

お会計は850円。メニューに記載された料金は税込み価格。

会計場所の脇にはチップボックスが置かれていたが、特段のサービスも無かったし、加えてランチタイムということもあって、一瞥するだけで無視!

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