沢木耕太郎氏が陸路でユーラシア大陸を横断してロンドンに向かった経験を記述した「深夜特急」に描かれたことで有名になったイスタンブールのサバ・サンド。
現在、手軽な料理であるケバブ・サンドを販売しているトルコ人経営の店舗やキッチンカーを日本のアチコチで見かけることが出来るが、サバ・サンドを提供する店は僅か。
日本人経営のカフェなどでも「サバ・サンド」をメニューに掲げている店はあるが、「オリジナルソースを使用しています」とか「脂の乗ったサバです」などの売り文句や、バケットではなく食パンを使っていたりで、いずれも本場のソレとは全くの別物。
そんな状況の下、本場イスタンブールのサバ・サンドを日本国内で堪能。
羽田空港の Mrs.Istanbul
1軒目は、Mrs.Istanbul。羽田空港第2ターミナルの4階・カフェテリアに出店。
「リベンジだよ!GoTo美ら海」に出発する際、たまたま訪れたところメニューが描かれた看板にサバ・サンドがあるのを発見。お値段は税込み880円と少々お高いが、羽田空港内ということもあって致し方なし。
マスクを着用しているので、顔全体を目にすることは出来ないが、トルコ人と思える女性が注文カウンターで対応。サバ・サンドを注文する際、「ビールの銘柄はEFES?」と訊いたら、「サッポロ」との答え。トルコのビールでなくて残念だが、ビールも注文。料金1480円を支払うと、「サバを焼くのに時間がかかるので、先に席に着いていて欲しい」とのことで、ワイヤレスチャイムを渡される。
席は通路沿いに置かれた他店との共用席。店で注文・会計して、出来上がった料理を共用席へとテイクアウトするフードコート方式。
羽田空港の出発ロビーを見下ろす席を確保して約10分。ワイヤレスチャイムが振動しながら鳴ったので、カウンターに出向いてサバ・サンドとビールの乗ったトレイを受領。
サバ・サンド自体は小さめ。スライスされたオニオンやレタスと共に焼かれたサバが挟まっている。
まずは一口。サバは脂が落ちて、ややパサパサ感。これぞイスタンブール風。 お味の方も、サバの塩味を野菜が和らげるイスタンブール風。サバの塩味が少々強すぎる感じもするが、美味しくいただく。 残念なのは、イスタンブールでは当たり前のレモンが付いていないこと。レモンを絞りかけて食べるとより美味しくいただけるのだが・・・。
サバ・サンドを食べながら店の方に目をやると、ベールを着用した女性2人が注文中。現在は、コロナ禍による事実上の鎖国中なので、観光客ではない日本在留者が故郷の味を求めてやって来たという感じ。自分も、また羽田空港に来る際には、是非食べてみたい一品。
秋葉原のスター・ケバブ
2件目は、秋葉原のスター・ケバブ
秋葉原では、有名なケバブ屋さんのよう。
訪れる客の多くは、店外に開いた窓口で注文・受け取りで、テイクアウトもしくは店外に置けれたベンチに座って料理をいただくようだが、店内にもカウンター席が3~4席と2人掛けテーブル席が3つ。店の入口には、イートインメニューが掲げられているが、サバ・サンドは見当たらない。
店内に入って、テーブル席に着き、テーブルの上に置かれたメニューをめくっていくと・・・「イスタンブール名物」と紹介されているサバ・サンドが記載。値段は税込み700円。うれしいことに、店内に表示されたビールの銘柄はEFES!
EFESと共に注文して、待つこと約10分。出てきたサバ・サンドがコレ👇
大きさはイスタンブールのソレと同じ位の大きさで、コレ一つで満足できる大きさ。定番のオニオンスライスの他、レタス、トマトと共に焼サバが挟まっている・・・が、良く見ると、皮が付いたままの焼サバ。そのため脂が落ち切っておらず、食べると残ったサバの脂が塩気よりも強く感じてしまう。それと、骨も4~5本残っていた。下処理が不十分ということで、残念なサバ・サンド。
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