【令和4年1月9日】
ANA383便
今回搭乗したANA383便は、羽田空港を9時15分に出発して、目的地には10時40分に到着予定。閑散期ということに加え、毎月29日のキャンペーン「ANAにキュン」で特典航空券を入手したため、往復に費やしたANAマイルは6000マイル(12000円換算)と、かなり少ないマイル数。
本日も天気は快晴。エアバス321の窓からは関東一円や富士山が良く見える。
搭乗率20%程度のガラガラの機内から日本の冬景色を楽しんでいると、アッという間に着陸。
米子鬼太郎空港
到着したのは・・・鬼太郎空港!
機内から降り立つボーデイングブリッジ・・・いきなり妖怪。
到着ロビーには飛行機にまたがる鬼太郎! 観光客の撮影スポット。
ちなみに、出発ロビーにも鬼太郎。
到着ロビーには、鬼太郎達との記念撮影機。
到着ロビーから外へ出ると、並んでいるバスも当然・・・。
JR境線
空港ターミナルから250m程歩いて、JR境線の米子空港駅へ。自動券売機で境港までの切符を購入。料金は190円と、空港バスに比べて安い! ちなみに米子空港駅は無人駅、線路は電化されておらず単線。
広さ8畳程度の小さな待合室で待つこと15分、ヂーゼル列車がやって来る・・・子泣き爺だ!
乗車口で、米子空港駅から乗ったという証拠の整理券を取って、乗車。
車内は、シートも天井も妖怪だらけ。車内アナウンスも鬼太郎&目玉おやじ達。JR西日本、ここまで徹底しますか!
境線の各駅には、正式な駅名とともに妖怪の愛称。当然のごとく、終着の境港駅の愛称は「鬼太郎」
当然、境港駅も妖怪一色。
境港駅前
冬の山陰・北陸は、鉛色の空に降雪というのが常識・・・しかしながら、快晴とは言えないものの天気は晴れ。気温も10度以上と温かい。持って行ったフリースも不要な温かさ。日頃の行いが悪いことが幸い(マイナスの悪天候×マイナスの悪い行い=プラスの良い天気)。
境港駅を出ると、そこには鬼太郎達に囲まれて作画する水木しげる氏のブロンズ像。
駅前のタクシー広場に続いては、妖怪達の広場。
ここには、水木しげる氏の顕彰碑も。楽しい人生を送るには「なまけ者になりなさい」とのこと。すでに私はなっていますけれど・・・。
この広場は境港駅のホームに隣接しているので、列車を撮影するには絶好の場所。多くの人が列車にスマホを向けている。※私はNIKONのカメラですが。
水木しげるロード
駅前広場を後にして、水木しげるロードに進む。両側の歩道には小さな妖怪のブロンズ像が立ち並ぶ。掲げられているペナントを見ると、3月には水木しげる氏生誕100周年とのこと。
水木しげるロードを30m程進むと、そこには「カッパの泉」広場。水木しげるロードも含め、一帯の街灯は全て「目玉」。
カッパの泉。ねずみ男が泳いでおり、左手には小豆洗いが小豆を研いでいる。
右手を見ると・・・オイ! 鬼太郎! 軽犯罪法違反!・・・というか、モラルに反するでしょ!
カッパの泉のすぐ先には・・・鬼太郎と目玉おやじの実物大?ブロンズ像。
横断歩道を渡った側には、ライトアップ設備付のブロンズ像。流石!ビビビのねずみ男先生。
歩道に並ぶ妖怪達を眺めつつ、水木しげるロードを散策。
「カッパの泉」の先には「妖怪神社」 御神体は、鳥居の奥に鎮座する締縄が巻かれた石柱。
鳥居の右手には「目玉おやじの清水」。水流によって目玉が回っている。
さらに進むと、小川に掛かる橋の上には鬼太郎親子やねずみ男のブロンズ像
そして、水木しげる夫妻のブロンズ像も
水木しげるロードに掲げられたプレートによると、展示されているブロンズ像は153体。
そして、到着したのが「水木しげる記念館」
前庭には、生まれたばかりの鬼太郎。
新型コロナ感染防止の観点から、①入口に立っているスタッフから番号の付いた整理券をもらう、②整理券の番号が呼ばれたら、氏名と連絡先を記載する紙をもらって館内へ、③入場券売り場で氏名・連絡先を記入した紙を提出するとともに大人700円を支払って、ようやく入場。
入場券売り場の手前には、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の声優や、朝ドラマ「ゲゲゲの女房」の出演者などなどの色紙。
館内の壁には、水木しげる直筆の絵が描かれているが、残念ながら撮影禁止。
まずは2階に上がって、最初の展示は、水木しげる氏の作品の説明。
作品紹介の先には、鬼太郎となかま達の解説。
水木しげる氏が訪れた世界各国の紹介コーナー
1階に降りると、水木しげる氏の生涯の説明。義務教育を終えて版画会社に2度就職するも、いずれも1カ月程度で「クビ」。現在の東京芸大に受験する資格を得るべく高校に相当する学校を受験するが、受験生51人中、唯一の不合格。そして、招集された南方戦線で爆撃に合い、片腕を失う。などなど、不遇の青春。
そして「墓場の鬼太郎」が大ヒット。数次に渡る「鬼太郎ブーム」を経て、晩年には旭日小授章を受章。
ここで教養の時間! なぜ鬼太郎には「ゲゲゲの」というカンムリが付いているのかというと・・・水木しげる氏は少年時代に「ゲゲ」と呼ばれていたが、「ゲゲの」では語呂が悪いので、ゲをひとつ足して「ゲゲゲの」としたとのこと。つまりは「水木しげるの鬼太郎」!
生涯の説明の次には、再現された仕事部屋と妖怪達の展示。
妖怪洞窟を通って・・・。
日本各地の妖怪、大陸を含む日本海周辺の妖怪の紹介。
最後に中庭に出ると・・・鬼太郎の家。
家の中には、当然、おなじみのキャラクター。
「水木しげる記念館」を出ると、右手には「妖怪食品研究所」
売っているのは銘菓ならぬ「妖菓・目玉おやじ」。販売窓口の奥には妖怪。販売する女性スタッフは研究所らしい白衣を着用。
「妖菓・目玉おやじ」は1個400円と、強気の値段。せっかくなので1つ購入。食べてみると、甘さ控えめのアンコが良い香りで、もちもちな食感。たいへん美味しく頂きました!
続いて向かったのは「水木しげる記念館」の傍にある「妖怪楽園」
園内に撮影スポットやゲームコーナーがあるが、要はタダの土産物屋。
当然、売っている土産物はすべて鬼太郎関連。
水木しげるロードの土産物屋で買い物をすると、もらえるのが妖怪神社の「お札」
職場などへのお土産を買って、遅めの昼食。食べたのは、チョット珍しい「本まぐろラーメン」(935円)
セルフサービスのカウンターで受け取ったのはコレ👇
マグロの漬け、海苔、刻みネギが乗った薄味の塩ラーメン。ハッキリ言って、不味かった!
昼食後、駅の周辺を散策。駅前ロータリーには「妖怪たちの足湯」
JR境線の運航は1時間に1本。時間がかなり余っていたので、「刺身で地酒」でもと思ったが、2時をまわっていることもあって営業終了の店ばかり(お客はいるはずだが、こうしたところが「いかにも地方」)。
ようやく駅前の店が開いているのを発見。
客が一人もいない店内に入ってメニューを見ると、載っているのは海鮮丼など数点のみ。地元の日本酒を注文しようとしても、置いているのはビールのみ。メニューを撮影しようとすると「撮影しないでください」とのこと。まぁ貧弱なメニューですからネ!
仕方ないので、海鮮丼(1500円)と生ビールを2杯(550円×2)を注文。
サザエは見えているだけの少量。刺身の味は悪くはないが・・・それだけに、日本酒飲みたい!
苦いビールを飲みながら、気になっていた全国大学ラグビーの様子をスマホでチェック・・・すると、母校は大差で負けている! そして、そのままノーサイド。ビールがひときわ苦い。
それにしても、境港市は妖怪だらけ。土産物屋はすべて妖怪関連。
妖怪フィギアの制作・販売店も・・・。
酒屋に並ぶ酒も・・・。
パン屋も・・・。
ATMコーナーも・・・。
観光客には無縁のはずの理髪店まで・・・。
市内を巡回するバスも・・・。
港に停泊する壱岐行にフェリーも・・・。
民営化した郵便局も・・・。
境港市の戸籍謄本や住民票には鬼太郎の透かしが織り込まれているとのことだが・・・なんと鳥取県警まで!
ナンデモかんでも妖怪だ~!
帰ります
15時過ぎのヂーゼル列車に乗って、米子鬼太郎空港へ
バックパックの容量に少し余裕があったので、空港の売店で自分用のお土産を購入。
自分用のお土産を買って、クレジットカードで入れるラウンジで休息。飲み物は無料サービスではなく、自動販売機で購入するという珍しいラウンジ。内部はガラガラ。
帰りのANA388便(17時45分発)の使用機材は、羽田→鬼太郎空港と同じエアバス321だが、座席モニターの無い機材。必要に応じて、天井のモニターがフリップ。搭乗率は80%程度で、採算ラインを越えているよう。
座るのは窓側の席だったのでトイレが心配。そこで、羽田到着まで30~40分という知多半島上空まで待ってからのお楽しみ。飛行機で飲む酒は格別!
ということで、今回のTRIPも終了! ご覧いただき、ありがとうございました!
コメント
おはようございます。
ここまで妖怪に全振りしてるともう潔さを感じますね。
ここまで街中に溶け込むのは水木しげる独特のおどろおどろしさとほのぼの感が絶妙に配合されたタッチありきな気がします。個人的には財布に寒風の吹きそうな気配のATMを一度使ってみたいかも…
今回も本ブログを含めてお疲れさまでした。
快晴の中での出発。機内からの景色は絶景ですね。現地でも好天に恵まれたご様子で
何よりです。
で、今回の旅先はゲゲゲ…ですか。あらゆる場所に様々な妖怪風景。妖怪ワールドが
堪能できますね。カッパの池で泳ぐねずみ男…?ねずみ男…泳げたのか。
そして、ゲゲゲの由来。水木先生が「ゲゲ」と呼ばれていたとは。当然、知りませんでしたので、ゲゲゲのゲです。
交番のお巡りさんもゲゲゲスタイルを取り入れたりしているのでしょうか。
鬼太郎とねずみ男の純吟酒カップはこれからも使えそうですね。