夏休み!カンボジア!【第7日目】本日はプレアヴィフィア・ツアーに参加

今朝の朝食は?

朝6時半に起床し、レストランでエッグバーガーの朝食を済ませる。エッグバーガー自体のボリュームは大したことはないが、その後に出されたフルーツプレートにはドラゴンフルーツ、バナナ、パインアップルが皿一杯に盛られている・・・で、完食。

本日はプレアヴィフィア・ツアーに参加

本日はプレアヴィフィア・ツアーに参加する。昨日のツアー同様、VELTRAを通じて申し込んだ一人旅用のツアーで、料金は少々お高く99ドル。

ただし、参加者が5人以上ならば、10ドル返金とのこと。昨日のツアーに参加した女性2人(茨城と長崎からの一人旅。偶然にも2人共、研究機関に勤務するリケジョ=理系女子)も本日のツアーに参加すると言っていたので、あと2人参加者がいるかどうか?

ホテルへのピックアップ時間は7時半。だけど時間になっても迎えは来ない。昨日同様のカンボジアタイムだなぁと思いながら、ホテルの入口に腰掛けていると、8時前に迎えのワゴン車が到着。ワゴン車はベンツ製。運転席も含めて5列・10人乗り。

ワゴン車に乗り込むと、すでにツアー客6人が乗っている。自分も含めて、男性4人、女性3人。後で分かるが、このうち男女2人はカップルで、あとは一人旅。自分と30代後半に見えるカップルを除く4人は若い!

プレアヴィフィアに向けて出発

プレアヴィフィアは、タイとの国境に位置する山の上にあるヒンズー教寺院の遺跡。タイが実効支配していた時期もあり、国際司法裁判所がカンボジア領との判断をするまで、その帰属を巡る軍事衝突の場にもなった遺跡。

プレアヴィフィアは、遺跡もさることながら、その位置する山の絶壁から見下ろすカンボジア平原の眺望が有名。幸い、天気は良いが、問題は現地に到着した時の天気。雨雲がかかれば、眺望は望めず、行った意味がなくなる!

ワゴン車は、シェムリアップから約200㎞離れたプレアヴィフィアに向け、ひたすら進む。時速はゆうに100㎞は超えているようだ。

それにしても、道路の舗装が悪いようで、車内はものすごい振動。シートの下から突き上げるようなバイブレーションの連続で、現在地確認のため、スマホのGoogleMapを起動させようと思っても、なかなか起動させられないし、やっと起動させても、振動するスマホの画面が読み取れない! 過去の腰痛が再発しないかチョット心配。

途中10分程のトイレ休憩を挟んで、プレアヴィフィアの位置する山の下ににある4WD乗換場所に到着したのは10時半過ぎ。

4WDに乗り換えて山頂へ

4WD乗換場所でワゴンを降り、まずはプレアヴィフィアの入場券(10ドル)を購入。窓口で5ドル札2枚を出したら、1枚は受け取れないと言う。またしても、札の端が少しだけ傷んでいる。良くこんな細かい所までチェックしているな、と半ば感心。

入場券を購入すると、4WDに乗り換え。車はトヨタのハイラックス。ダブルキャビンのトラックだ。キャビンに乗車しても良いが、ガイド氏の「荷台の方が眺めが良い」との言葉に従い、荷台へと登る。

荷台には、キャビン側と左右に2人づつ着席できるシートが設置されており、後方を除く周りは丈夫なゲージで囲まれている。

自分が荷台に登った後で、茨城からのリケジョも荷台に登ってきて、ゲージの開口部に近い荷台後方の席に着席。しかし、その席、背面のゲージにつかまり、自分の体を支えられないと、荷台の外へ投げ出されてしまう。そうしたアドバイスを行い、荷台奥のキャビン側の席への移動を促す。

ガイド氏も含めて4人づつを荷台に乗せたハイラックス2台は、プレアヴィヒアへの坂を登っていく。確かに坂は急だが、舗装もされており、ワゴン車でも登れる感じ・・・などと思いながら、頂上近くまで登っていくと、公園の滑り台位の傾斜の坂。上半身を車体前方に傾け、しっかりとゲージを掴んで、体勢を維持。

急坂の後、ハイラックスは舗装路を抜け、3~4メートルあるような岩がいくつも地表に顔を出した荒地をゆっくりと登る。タイヤが大きな岩に乗ったり降りたりするたびに、荷台は大揺れ。

そうした荒地を100メートルほど進み、4WDの駐車場に到着。周りには、お土産屋も出店しているが、「買う人いるの?」といった品揃え。訪れている観光客は自分達だけ。

4WDを降りて、山頂へと歩いて行く

ハイラックスを降り、さらに歩いて荒地を50メートルほど登ると、入場パスのチェックポイント。チョット考えれば「どうせ荒地を歩いて登るのだから、荒地と急坂の手前までワゴン車で来て、チョットきついかも知れないけれど、あとは歩けば良いのではないか?」とも思うが、地元にしてみれば、外貨獲得が何より重要!!

チェックポイントを通過すると、上り坂も緩やかになり、路面も岩から土へと変わる。周りには国境警備兵が家族と共に暮らす掘っ立て小屋も見える。テレビのアンテナも立っているが、電気は自家発電。

遺跡へと続く小道を進む。左側は樹木が生い茂る急坂で、その坂を下る途中がタイとの国境。右側には現在は物置と化した塹壕が点在。一時はここが最前線!

スマホとは別のau携帯電話からメール着信音が鳴る。見ると、タイの携帯電話会社がローミングサービスを開始した旨の通知メール。GoogleMAPを起動させると、自分の立っている位置はタイ領内。どうなっているのでしょうか?

チェックポイントから200メートル位進むと、プレアヴィヒア参道に設けられた階段の中腹に出る。ガイド氏の説明によると、階段を降りてしばらく進むと、閉鎖されている国境ゲートがあるが、その付近には未だ地雷が残っているとのこと。大人しく階段の途中から国境方向を眺めるだけにする。

階段を昇り、緩やかな上り坂となった参道を進む。

参道を200メートル位進むと、見えてきたのがプレアヴィヒアの門。修復工事中のため、門の脇を通って内側に入る。ここでガイド氏がカップル以外の5人の写真をスマホで撮影。

山頂のプレアヴィヒア寺院遺跡に到着

門から更に、参道を200メートル位進むとプレアヴィヒア寺院遺跡。ところどころ崩れている。

国境を巡る軍事衝突の際にタイ側が発射したロケット弾の炸裂(カンボジア兵1名死亡)した跡も残る。

寺院遺跡の裏は絶景ポイント

寺院遺跡の脇を通って、裏側に出ると、さらに奥へと続く小道。絶景ポイントに続く小道だ。天気も快晴。どんな眺望を体験できるのかワクワク!

絶景ポイントに到着。岩場に登ると、眼下にはカンボジアの平原。絶景!!

岩場の突端にはロープが張ってはあるが、そのロープ、重石に結んだだけで、単なる警告用。このため、突端から1メートル程手前に立って、同じ機種のスマホを持つ茨城から来たリケジョと交互に写真撮影。

眺望を楽しんだり、写真を撮影していると、ガイド氏が写真を撮ってくれると言う。見栄えのする写真を撮るには、立つ位置や撮影する角度が重要とのこと。お言葉に甘えて、カップルを除く5人はそれぞれ写真を撮ってもらう。しかし、このカップル、お互いに写真は撮ってはいるものの、ガイド氏からの写真撮影の申し出には一切応じず、他のツアー参加者との会話もない。なにか訳ありカップルのようだ!

ガイド氏が撮影した写真の中のベストショット!

プレアヴィヒアの参道を降り、湧き水で滑りやすくなった岩肌の上を慎重に歩いて4WDの駐車場へと戻る。

下りの4WDには、福岡からのリケジョと男性2人と同乗。男性の一人は、関西の大学に入学したばかりの1回生で、半年前は高校生。関西空港からエアアジアを乗り継いで、やって来たそうだ。海外ひとり旅のハードルが大きく下がっていることを実感!

お昼ごはんです。

4WDからワゴン車に乗り換えて20分程。12時半頃に到着したのは、壁も無く屋根が架かっただけといった趣のローカル食堂。ここのテーブルについて、お弁当の昼食。

出されたお弁当は「こだわりのクメール特製弁当」という名前。内容は弁当の包み紙の写真を見ていただくとして、お味はマァマァ、ボリュームは減量中の自分にとっては適量といったところ。ちなみに、福岡からのリケジョは、ホテルが持たせてくれたというサンドイッチも食べていました。

昼食後、ベンメリアに向かう。ワゴン車の内部は相変わらず振動が続き、今しがた食べたお弁当が胃の中でシェイクされていく。

崩壊した状態のベンメリア遺跡

ワゴン車で揺られること約2時間。ベンメリアに到着。入場券は5ドル。

入場券売り場から少し離れた遺跡の入口には、カンボジア内戦終結後、国連の暫定統治機構が設立した地雷除去組織「CMAC」の看板が掲げられている。看板に書かれた内容は「この遺跡エリアは地雷除去済」というもの。安心して観光できる。

ベンメリア遺跡に入る。この遺跡は全く修復をしていないことが売りの遺跡。あちこちが崩壊している。ガイド氏が言うには「ここが天空の城ラピュタのモデル」とのことだが、台湾・九分のお茶屋が「千と千尋の神隠し」に出てくる風呂屋のモデルと言われているように、勝手に「ここがモデル」と言っているようだ。

以前は、崩壊した遺跡の上を歩いて観光したそうだが、現在は、崩壊した遺跡の上に歩道が整備されており、難なく観光することが出来る・・・ただし、階段や暗い回廊内、手すりの無い細い通路も通るので、注意は必要!

ベンメリアにおいても、ガイド氏がベストポイントで写真を撮ってくれる。この時点になると、ガイド氏が声を掛けるのは5人だけ。

ガイド氏が撮影した写真の中のベストショット!

シェムリアップ市内に戻る

時々小雨が降る下で、約1時間のベンメリア観光を終え、ワゴン車はシェムリアップ市内へと戻る。途中で幹線道路6号線に入ると、舗装状況が格段に良くなり、車内のバイブレーションも収まる。

6号線を走っている途中で、ガイド氏が「ココ!」と声を掛けてくれた。ベンメリア入口に掲げられたCMACの看板を見た際に、ガイド氏に「CMACが運営する地雷博物館の場所を知っているか?」と訊いたところ、「帰り道の6号線沿いにある」との回答だったので、近くを通った際に教えてくれるよう頼んでおいたことに対する声掛け。すかさずGoogleMAPを起動させ、通り過ぎてしまった大体の位置にマーク。

ホテルに戻ったのは6時半過ぎ。都合、10時間強のプレアヴィヒア・ツアー。もうすぐ定年という身にとっては体力的にキツイかったが、それにしても天気に恵まれて良かった~!!

パブストリートに行ってみる

ホテルに戻ってからは、サッとシャワーを浴びて、お着換え。

tuktukに乗ってパブストリートに向かう。宿泊するホテルにはパブストリートへの無料お送りサービスがあるはずだが、フロントで訪ねたら3ドルとのこと。無料サービスを契約しているtuktukが出払っているようだ。

シェムリアップ中心部から少し南に位置するパブストリートには、空も暗くなった7時半頃に到着。しかし、パブストリートの中は鮮やかな照明に照らされて明るい。通りは十字になっており、その両側にはパブというよりレストランが並ぶ。レストランの中には通りに面した場所に調理場を設え、調理の炎を高く上げるパフォーマンスで客を呼び込んでいる。

ゲテモノ売って?います

十字状になった通りの交差店は、観光客を相手に商売する行商人にとって絶好の場所。空中に飛ばすとピカピカ光りながら降りてくるオモチャ売りがしつこい。そうした交差点には、体の前の駅弁売りのようなケースを抱えた数人の子供。何を売っているのか見ると・・・ゲッ!ゲッ!ゲッ! タランチュラと蛇の丸焼き!

欧米系の観光客がタランチュラを買っていたのは見かけたが、こんなものが観光客に売れるのか? と思いつつ、少し離れて見ていると・・・利口です。本当に利口です。タランチュラと蛇の丸焼きが載ったケースの前には英語で書かれた看板がぶら下がっており、そこには「どれでも一つ1ドル」と書かれ、その下には「買ってくれたら写真はタダ」、そして一番下には「写真を撮るだけなら、1ショット0.5ドル」。

写真を撮ろうと考える観光客は、ケースの中身と売り子の全体像の2ショットを撮影するだろうから、商品であるタランチュラと蛇の丸焼きは減らないまま、1個売ったのと同じ1ドルをゲットできる!・・・自分は写真を撮る気がしなかったけど。

パブストリートで夕食です

そんな光景を眺めながら、夕食を採る店を物色。どこのレストランでも店頭には「ビール1杯0.5ドル」と書かれた看板。ビールの安さで客を呼び込む手法。

そんなレストランの前にはメニューが備えられているが、英語で書かれたメニューを読んでも、どんな料理なのか良く分からない・・・と思っていたら、1件のレストランの前に写真付きのメニュー。おまけにプラスチック板に印刷されたメニューの裏側から照明が当たっていて見やすい。

メニューを見ていると、店頭に立つオネーサンが説明してくれる。おおまかに分けて、西洋料理とクメール料理があるとのこと。「クメール料理をチョイス」と言うと、それぞれの料理を説明してくれる。説明を聞く限り、ゲテモノは無いようだ。結局、ここでもイカと野菜の胡椒炒めを注文。

通りに面した席に座り、ビールを飲みつつ、通りを行き交う人々を眺める。聞こえてくる言語は、英語、フランス語、スペイン語、タイ語、等々。日本語も聞こえてくるが・・・不思議なのは、昼間の観光地で大量に見かける中国人の姿がほとんど無い。中国人団体客にとっては、ここのように個人もしくは小グループで訪れる場所は無縁のようだ。今夜も隣のホテルからはカラオケ宴会の騒音が発せられ、建物の間を響き渡るのだろう!

2杯目のビールを飲んでいると、料理が出てきた。胡椒の粒を噛むと、口の中に香りが充満。味付けは濃いめだが、ご飯と共に食べるのにはちょうど良い。ビールを飲みながら、美味しくいただく。

食事を終え、代金8.25ドルを支払ってから、メニューの写真をパチリ! 帰国後に良く見たら、左下に印刷された鍋料理で出される10種類の肉を表した絵の中に嫌な絵を見つけてしまった!! 気付いていたら、このレストランでは食事しなかったのに~。

ホテルに戻って、今夜も一人宴会

パブストリートでの夕食を終え、tuktukに乗って8時過ぎにはホテルに戻る。tuktuknを拾う際に料金を訊くと、5ドルとの返事。無反応で通り過ぎようとすると、3ドルと言い直す。観光客ばかりの場所なので、取り敢えずふっかけているという感じ。

ホテルに戻ったのは8時半頃。帰りの途中でコンビニに寄り、お土産用の缶ビールを購入。買ったのは、「アンコール」と「カンボジア」をそれぞれ6缶づつ、お値段は締めて8.5ドル。

ホテルに戻った際、フロントでマッサージを依頼。やって来たのは30歳代とおぼしきマッサージ師。施術自体は悪くなかったものの、施術時間は50分程度と、所定の1時間に満たない。勝手に時間短縮だ。そのため、支払ったのは所定料金の10ドルだけ。チップが無いので不満そうな顔だが、手抜き仕事にチップは不要!

マッサージを受けた後は、テレビのチャンネルをNHKに合わせ(このテレビ、スイッチを切るたびにチャンネル設定がリセットされるようだ)、ハーフボトルに3分の2程残っているウイスキーを飲みつつ、恒例の一人宴会。

そんな、こんなで、シェムリアップ最後の夜も無事終了。アルコールが脳内を適度に駆け巡り、隣のホテルから聞こえて来るカラオケ宴会の音が気にならなくなったところでベッドに入り、オヤスミナサイ!

【第7日目の歩行数:2万8500歩】

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