ウルワツ寺院での”ケチャ”

“ケチャ”は、ウブドなどでも鑑賞することが出来るが、有名なのはウルワツ寺院の”ケチャ”。

ウルワツ寺院は、バリ島の南端に位置しており、空港のあるクタ地区からだと車で1時間強で、サヌールビーチからだと1時間30分強。

交通手段に不安(往路はgrabで行くとしても、多くの観客が帰路につく際の配車はほぼ無理)なので、現地ツアーを申し込み。ちなみに、日本語対応のツアーは週1回の催行で、料金も表示されている金額より高い。今回は英語対応のツアー(料金は表示されている金額)に参加。

ウルワツ寺院は海に面した断崖の上。ウルワツ寺院に入るにはオレンジ色の帯を腰に巻くことが必須。脚が覆われていない服装の場合は紫色のサルン(腰布)の着用も必要(無料で貸し出し)。

ウルワツ寺院から”ケチャ”の会場が見える。

会場入口の受付。今回参加したツアーは「列に並ばない」のが売り文句のツアーなので、ガイド氏に連れられて、受付横をスルー。

ケチャダンスは18時開始の部と19時開始の部の2回。赤いチケットを持っている人も見かけたが、それは第2部のチケットで待ち時間は2時間近く。

座った場所は前から2列目で、ステージから見て左側。夕日が右手に見え、写真撮影には絶好の場所。ステージから見て右側から正面の席だと正面から夕陽に照らされるので写真撮影は困難。

ケチャダンス開始前には、僧侶が燭台に祈りを捧げて着火。

“ケチャ”というのは、元々は悪霊を祓う儀式舞踊の伴奏。入場の際に入手した説明書によると、キリスト歴1930年代にヒンズー神話が組み合わされた舞踊劇として創作されたとのこと。

18時丁度にダンサーが入場して開演。演題は「森に迷い込んだラマ王子とシータ妃に忍び寄る邪悪な影」。

約10分強、ダンサー達が「ケチャ!ケチャ!ケチャ!」などと発声しながら独特のダンス。

10数分間の男達によるパフォーマンスに続いて、物語の演者が登場。

ここまでの動画(約12分)はコチラ 

【説明書】ヒンズー神話による最初の国=アヨディア王国のラマ王子、その妃であるシータ、ラマ王子の弟ラクサマナは、邪悪な陰謀によって王国から追放され、長い間森をさ迷う生活を強いられていた。

【説明書】そんなある日、悪の魔王ラワナはこの3人を発見し、妃であるシータの美しさに魅了されてしまう。 何とかシータを自分のものにする為に、ラマとラクサマナからシータを引き離そうと企んだ。ラワナは魔王の化身である 「黄金の鹿」を使い、シータは魔法にかけられラマに 「黄金の鹿を捕らえて欲しい」と懇願する。 ラマはシータが魔法にかかっていると知らず愛する妻の頼みだと弟のラクサマナに妻の安全を託し黄金の鹿を追い森へ向かった。

【説明書】ある日シータは、ラマの助けを求める叫び声を聞いたような気がした。 シータはラクサマナに見に行くよう言いつけるが、ラクサマナは兄のラマからシータの安全を託されていたのでシータを一人残していく事に責任を感じた。 シータは自分の言いつけを拒否するラクサマナに対して「兄を見殺しにして自分と結婚したいのだろう」と勘ぐる。ラクサマナはシータの言葉に怒り、 自分の潔白を証明する為に兄を見に行く事を決意する。

【説明書】ついにシータは一人取り残されてしまった。 そしてシータの前に姿を現す魔王ラワナ。 直接シータの気を引こうとするが失敗する。

【説明書】魔王は魔法で自分自身を老人バガワンに姿を変えシータの前に再び現れる。 シータは老人が魔王ラワナの化身とは知らず老人を気の毒に思い油断してしまった為に、 ついには捕われてしまった。

【説明書】シータの逃げ惑う声に聖鳥ガルーダが空から現れ彼女を助けようとするがその思いも叶わず、魔王ラワナはシータを自分のアレンカ宮殿に連れ去ってしまうのだった。

【説明書】魔王ラワナは捕虜となったシータの世話役として自分の姪であるトゥリジャタを側に付かせた。

【説明書】その頃、ラマはシータが捕われた事を聞き、白猿のハノマンにシータを見つけ出すよう依頼する。 捕われの身となり嘆き悲しむシータをトゥリジャタは慰め元気付ける日が続く・・・。そんな二人の姿をハノマンはついに見つけ出し隠れて様子を見ていた。 突然ハノマンはシータの前に現れる。

【説明書】シータは、この白猿も魔王ラワナの化身か?と疑うが、ハノマンはラマから預かった指輪を差し出し、 その指輪が間違いなくラマ の物である事がわかり、シータも自分の髪飾りをハノマンに預け、自分の無事をラマに伝えるように頼む。

【説明書】ハノマンは宮殿を去る前に宮殿を壊し暴れた。 しかし、 捕らえられ、 火の中に投げ込まれて焼き殺されそうになる。 ハノマンはその火の中で目が覚め、何とか無事逃げ出す事ができたのだった。※説明書に記載されたストーリー解説はここまでで終了

物語は、魔王を矢で倒して、終了。

物語が終了すると、僧侶が登場して、演者達に聖水?を振りかける。

そして、物語終了の挨拶。動画はコチラ

これで終演と思いきや、ハヌマーンが再び登場!

ハヌマーンが観客席から男性と女性をステージに引っ張り出す。そして、男性に小さな物を渡すと・・・男性が女性の前にひざまずき、会場は拍手と歓声に包み込まれる!

TikTokなどでは良く見るプロポーズのシーン。女性が指輪を受け取って男性に抱き付き、無事終了。

これで1時間の”ケチャ”が終了。終了後には、演者との記念撮影も可能(チップは不要)で、多くの観客がハヌマーンを取り囲んでいた。

ちなみに、ウルワツ寺院の駐車場からは多くの車が一度に出庫するので大混雑。帰りの道も渋滞で、サヌールビーチまでの帰路に要した時間は2時間弱。

おわり

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