【詳細版】SGN・BKK経由、足掛け7日でビエンチャン《第1日目》とりあえずサイゴンへ

プロローグ ~ 移動手段の選択・確保

 前回、サイゴンからプノンペンまで搭乗したベトナム航空機は、プノンペンを離陸した後、ラオスのビエンチャンを経由して、ハノイまで飛行する便。ラオスもカンボジア同様、現在では日本人は簡単に入国可能。 

 25年程前、オーストラリアの援助によって、メコンを跨いでタイとラオスを結ぶ友好橋(俗称:カンガルーブリッジ)が完成した直後、現地を訪れたことはあったが、当時はラオスへの入国が難しく、メコンを挟んだタイ側から橋やビエンチャン市街を眺めるにとどまった。

 日本からビエンチャンに行くには、ベトナムからのルート、タイからのルートが主流。そのほか韓国や中国からのルートもあるが、それはハナから除外。2月時点で、4月中旬におけるベトナム航空の値段を調べると、朝に成田を出発して当日夕方にビエンチャンに着き、帰りはハノイに一泊する航空券が約7万円。午後に成田を出発して(サイゴンに一泊)翌日昼にビエンチャンに着き、帰りは深夜にハノイで乗り継ぐ航空券が約5万円。それ以外に、サイゴン経由(往路一泊、帰路深夜乗り継ぎ)でバンコクに向かう便が約3万5千円。しかし、定期異動時期の年度末を跨ぐため、航空券の購入は見送り。

 3月下旬になり、定期異動の対象外ということが確定してから航空券をネット検索すると、当日にビエンチャンに着く便は既に売り切れ、翌日着の航空券も約7万円に値上がり。バンコクまでの航空券を検索しても、3万5千円のベトナム航空便はネット上から消えており、LCCでも5万円近くで荷物を預けるならば6万円オーバー。これじゃ予算オーバーということで、数日にわたって各航空会社・各便を検索していると・・・3万5千円のベトナム航空・バンコク行がネット上で復活。JTBのサイトを見てみると、4月18日出国・24日帰国のチケットがその値段。ただし、出国・帰国が1日でもずれると5万円以上。当初、17日出国・23日帰国を考えていたが、航空券の価格を優先。往復・諸税等込み3万4620円でチケット購入。

 バンコクまでの航空券を確保し、ビエンチャンまで空路で行くか、陸路(鉄道・バス)で行くかを思案。旅行日数を踏まえれば、最低、片道は航空機を使わざるを得ない。バンコクからビエンチャンまでの航空券は約1万円。しかし、国境までミニバスで約1時間のウドンターニーまでならLCCで3~5000円、タイ航空で約8000円。ベトナム航空が到着するスワンナプーム空港から国内線のドンムアン空港までの移動時間も考慮して、LCCのノックエアーの便(4500円)をtrip.comで購入。しかし、メール送信されてきたチケットを見ると「荷物預かり無し」。ノックエアーのホームページを見ると、チェックインの際の荷物預かり料金は1000バーツ(4000円近く)で、むしろフルサービスのタイ航空の方が安い。よくよくホームページを見ると、荷物預かりの事前購入チケットが販売されており、こちらは15kgまで500バーツ。迷わず購入。

 一方、ビエンチャンからバンコクまでは、タイのノンカイを夕方に出発して翌朝にバンコク到着の寝台列車を選択。しかし、タイ国鉄のホームページで予約を行う前にイロイロ調べると、出発1週間前になって、飲酒禁止のみならず、酒類持ち込み禁止ということが判明。これではラオスの有名なビールを買って来れないので、急遽、ビエンチャンからバンコクまでのラオス国営航空の航空券(9577円)を購入。

 それでは、ちょっと遠回りしながらビエンチャンに向けて出発!

《第1日目・4月18日》

成田空港

本日は、昼前から時間休暇を取得し、スーツからラフな衣類に着替えて職場を離脱。

東京駅から正午に出発するバス(運賃1000円)に乗って、成田空港・第1ターミナルへ。

今回は、ラオス名物の「ビアラオ(ビール)」をお土産に購入することを考えているため、大きめのリックを使用。通勤時間帯の電車内に持ち込むのははばかれるので、前々日に自宅近くのヤマト運輸営業所から成田空港第1ターミナル北ウイング受取カウンターに直送。配送料は、空港特別料金が加算されて、約2600円。

出国手続

ベトナム航空のチェックインは、前日にスマホを使ってウェブチェックイン済み。ウェブチェックインが可能なのは出発の24時間前からだが、翌日のサイゴンーバンコク便も同時にチェックイン可能。しかし、ウェブチェックインでは、非常口前の広いスペースに面した座席はいずれもブロックされていて選択不可能。障害のある人や乳児を連れた人などのためと推察するが、Getするには空港で一番にチェックインするしかない?

この足元広々の座席はどのようにしたらGET可能?

ベトナム航空のチェックインカウンターで、荷物を預けてボーディングパスを受け取り、出国審査場に行くと、係官によって日本人はすべて顔認証ゲートに誘導。パスポートをスキャナーに置いて正面の鏡を見ると、すぐに横のゲートが開いて出国手続き完了。パスポートへの出国スタンプは省略されるので、有人窓口に行って押してもらう(職場に届け出た日程で旅行した証拠)。続いてはセキュリティーチェック。金属探知機が更新されているが、羽田の全身スキャナーとは異なり、機械が回転するのではなく、人が自分で回る。判別結果も、腕の上か下、胸の左右中央といった部位レベルで疑義のある箇所がモニターに示されるだけの代物。成田空港は、空港内にギッシリと出店しているテナントからの賃料で儲かっていると評判なのだから、全身スキャナーくらい導入したら?

KALラウンジ

成田空港には、未だプライオリティパスの専用ラウンジは開設されておらず、今回も大韓航空のラウンジを使用。午前中は自社便のお客で混み合うため、プライオリティパスの利用は断られることもあるようだが、この時間帯は大丈夫。

ラウンジに入ると、出発時刻までは1時間20分。しかし、ベトナム航空の搭乗開始時間は出発時刻の50分前(そのとおり搭乗が開始されたのは深夜出発便くらいで、だいたいは20~30分前)のため、残された時間は30分。この大韓航空ラウンジが提供する食事は、オニギリ、パン、カップ麺程度で、お粗末の一言に尽きる。他のラウンジでは当たり前の温かい食事も無いし、ヌードル類をオーダー出来るカウンターも無い。ただ、酒だけは、レミーマルタンXOがドリンクコーナーの隅に置かれている。

日本がバブル経済に沸いた時代には何度も飲む機会があったが、今や飲むことが出来るのはココだけ。ダブル(もしかしてトリプル?)の量をソーダ水で割って、オニギリをツマミ代わりに2杯いただく。

プライオリティパスの年会費は6万円程度(私はそんなに払っていませんが)。東京オリンピックを控えているのだから、日本を✖視している国の航空会社のラウンジを借用するのではなく、他国で開設しているのと同様のラウンジ設置を求めたい。

ベトナム航空搭乗

ベトナム航空303便は、搭乗開始時間こそ30分近く遅れたものの、ほぼ定刻(15:25)どおりターミナルを出発。ただし、離陸したのは、滑走路が混んでいて4時近く。

一路、サイゴンへ

離陸後しばらくすると、機内ではドリンクサービスが開始。スパークリングワインを頼んだものの、泡立ち過ぎて数秒後にはコップの半分以下の分量。受け取るや否や、その場でグイッと飲み干し、2杯目をお願い。

ドリンクサービスが一巡し、5時頃になると食事のサービス。選択したのは、ウエスタンスタイルではなくてジャパニーズスタイル、つまり和食。アルミホイルを開けると、御飯に牛肉煮込み、付け合わせにはツクネ・蒲鉾(すごく小さい)・キンピラの入った小鉢。これは「『飲み物』無くして食べられません」ということで、配膳後のドリンクサービスまでおあずけ! ドリンクサービスでは日本酒1合瓶を2本お願い。しかし、カートに1本しかなくて「残りは後で注文してね」ということに。仕方ないので1合をチビチビやりながらの食事(注文はしなかったものの、食事がほとんど終わる頃、追加の1合を持ってきてくれたので、デザートとして付いてきたアンコの詰まった大福餅!!を食べながら飲みました♪♪)。

食事が終わって、モニターで現在位置を見ると、沖縄本島付近。酒も少しだけ回ったし、まだまだ先は長いので、一眠り。それにしても往復1万1000円の航空料金(諸税等は別)しか払っていないのに、こんなに飲み食いして良いのだろうか?

少しウトウトした後、モニターで映画鑑賞。選択したのはQueenを題材とした「ボヘミアン・ラプソディー」。ネットで有料配信が始まったばかりの最新作。だけど字幕はベトナム語のみ。英語力が乏しいため、劇中会話のニュアンスが良く分からん!

サイゴン(公式名:ホーチミンシティ)到着

入国審査は大混雑

航空機は現地時間の7時半過ぎ(日本時間では9時半過ぎ)にサイゴンに着陸。バスに乗ってターミナルに入ったのは到着予定時間の8時ちょうど。しかし、入国審査場が激混み。自分のパスポートに入国スタンプが押されたのは9時。

すでに停止したターンテーブルの脇に転がっている自分の荷物をピックアップして、到着ロビーに出る。ATMでベトナム通貨を100万ドン(約4800円)引き出すが、出てきたのは50万ドン札2枚。

空港シャトルバス

空港ターミナルを出て、数時間ぶりのタバコに火を着けてから、車道を渡ってバス乗り場へ。ちょうど市内行きのバスが停車中。チケットカウンターで乗車券(2万ドン=約100円)を購入しようとするが、案の定、50万ドン札ではオツリ不足。係員は、他の乗客にも乗車券を販売して、ようやくオツリの48万ドンを確保。

バスの中は、欧米系を中心に席が埋まっており、ガラガラだった以前とは様変わり。空港で客待ちするタクシーがボッタクリ等で悪名高いので、空港シャトルバスの認知度が上がってきているよう。

LeLe HOTEL

本日のお宿は、空港シャトルバスの終点である「9月23日公園」の側を通るバックパッカーストリートに面した毎度お馴染みのLeLeHOTEL。今回の宿泊料は1998円。寝るだけなのでagodaと通じて一番安いスタンダードルームを予約・支払していたのだが、満室になっていたらしくてチョッと広いスーペリアルームにランクアップ。チェックインを済ませ、部屋に入ると10時。日本時間では午前零時なので眠気は感じるが、まだ体力は残っているし、何より勝っているのは好奇心と探求心。荷物を置いて、すぐに外出。

ブイビエンの喧騒

ホテル脇の路地を抜け、ヒッタクリやボッタクリで悪名高いブイビエン通りに出ると、アチコチのレストランから流れ出した音楽がミックスされた騒音。レストランは壁の無いオープンスタイルなので、店で流す音楽はそのまま店外へも大音響で響き渡る。走ってくるバイク(スマホ等を狙ったひったくり)に注意を払いながら写真をパチリ。ついでにビデオも!

やっぱりサイゴンレストラン!

当初は交差点に面した「クレイジーバッファロー」で食事(それよりも酒!)を採るつもりだったが、この騒音の中では落ち着かないので、ホテル脇の路地へと戻り、これまた毎度お馴染みの「サイゴンレストラン」へ。

そこで、またまた毎度お馴染みのエビ春巻き揚げと椎茸・野菜炒め(ご飯抜き)、そしてサイゴンビールを注文。

少し疲れも感じるし、何より日本時間で午前1時を回っていて眠い。昼間から飲んでいることもあって、ビールは2本で終了。料金は19万4000ドン(1000円弱)。

少々のビールだが、眠気を倍増。こういう状態は注意力が欠乏して、ヒッタクリなどの危険に遭遇しやすいので、珍しくコンビニに寄って追加の酒とツマミを買うこともなく、ホテルへ直帰。ブイビエンから立ち並ぶビルの合間を抜けて聞こえてくる騒音を子守歌に、いつのまにやら御就寝。

【本日の歩行数は1万5200歩】

コメント

Translate »