期間:平成30年4月19日(木)~4月23日(月)
さぁ市内に向かおう
朝8時に携帯のアラームが鳴り、起床。少し眠いが、疲れは感じられない。
まずは、事前にAmazonで買っておいたベトナムSIMをスマホにセット(スマホ以外にauのガラケー《4G。ローミングにより国内同様に通話可能》も持参してます)。
8時30分頃ミーリンホテルをチェックアウト。このホテルは、agodaから予約したのだが、宿泊料は直接払いなので、VISAカードで支払い(ちなみにJCBは使えませんでした)。
ホテルを出て振り返ると、結構なペンシルビル!
深夜(早々朝?)とは打って変わって人通りもそれなりにある。
空港方向に歩いていくと、空港の駐車場の外側に道があるので行ってみる。
フェンスで隔たれた駐車場に沿って数百メートル行くと、ゲートがあり、そこから駐車場に入ったのだが、そこは空港ターミナルから見て、駐車場の奥の奥。暗い中では発見できなくて当然の位置。
※赤ラインは空港から出た車道ルート。青ラインが駐車場外れのゲートから入るルート。
空港の到着ターミナル前で待機するタクシーの呼び声を無視して、その先にあるバスターミナルへ。
109番のバス乗り場に行くと、係員が声を掛けてくるので、掲示されている路線図で行先を確認した上で、切符を購入。値段は2万ドン(約100円)。バスは韓国の大宇製。
チケットを見ると、4万ドンと印刷されているが、4の上に手書きで2と書き足されている。近々値上げされるのだろうが、いきなり倍にするような大幅値上げは極めて東南アジア的。そう言えば、下川裕治さんが数年前に書かれた本で、このバスの料金が5000ドンと書かれていたっけ。
バスは国内線ターミナルを経由して、市内に向かう。空港からのシャトルバスは市内バスに比べて料金が高いようで、乗客は自分の他に2人だけ。
と思ったら、運転手の横の一番前に座っていたのは車掌。制服や腕章などを着用していないので、途中のバス停で1人乗ってきた時に料金を徴収するまで分からなかった。
※下側の写真は、後日9月にバスターミナルで撮影
市内中心部に到着~ブランチ
Google mapで現在位置を確認しつつ、旧大統領官邸(統一会堂という名前が付けられている)の前を通って、約30分で「9月23日公園」の西側に隣接するバスターミナル(終点)に到着。
「9月23日公園」の南側に面した通りは、通称「バックパッカー・ストリート」。その南に伸びるブイビエン通りとの間には、旅行会社や両替商、飲食店、安ホテルが集まっており、旅行者には便利な場所だが、ボッタくりも多いようだし、バイクに乗ったひったくりも頻発しているようだ。
バスターミナルを出て、バックパッカー・ストリートにある本日からの宿LELE HOTELに向かうが、歩行者がいてもバイクがお構いなしで右折(日本での左折に相当)してくるので、交差点がなかなか渡れない。バイクの量が少ないタイミングを計って、やっとこさ交差点を渡る。
交差点を渡ったところにあったのが、フォー・クイーン。お米で作った麺のフォーが有名。お腹も空いていたので、ここでブランチ。
ボーコー麺(膀胱が入っているわけではありません)という牛肉の煮込みが入った麺にフランスパンとビールを注文。
すると、薬草数種類(ただの葉っぱに見えるのですが・・・)、モヤシ、ライム&唐辛子が一緒に出てきた。
良くわからないので、とりあえず柔らかそうな薬草を半分位入れて一口食べてみる。
スープはちょっと辛くて美味い! 薬草も思ったほどに苦味やクセは感じられない。一口二口食べた後、モヤシと唐辛子を入れ、ライムを絞る。味がちょっと変わったけれど、これも美味い!
麺を食べた後、残ったボーコースープでフランスパンをいただく。
昔、フランスの植民地だったこともあって、ベトナムのフランスパンは相変わらず美味!
料金は、ボーコー麺は6万9000ドン、パンは5000ドン、ビールが2万2000ドン、の計9万6000ドン(約480円)。ちなみに、麺無しのボーコースープにパンを付けることも可能で、それも6万9000ドン。
さぁ!街歩きだ!
ホテルに着いたが、まだチェックインには早いので、荷物のリックサックを預けて身軽になり、街歩きに出発~つ。
まずは、VELTRAを通じて予約してあった翌日のクチトンネルツアーの確認のために現地催行会社であるTNKトラベルのオフィスに向かう。
事前に調べておいたとおり、デタム通りのブイビエン通り近くにオフィスを発見し、中に入って、スタッフに翌日のツアーの確認に来た旨を伝える。
が、どうも予約が確認できないようだ。5~6分待たされて伝えられた結果は・・・「日本人専用オフィスに行ってください」とのこと。
デタム通りをバックパカー通り方面に50メートル程度戻ると、道の反対側に日本人専用オフィスを発見。中にいるのも日本人スタッフで、後は日本語でやりとり。予約の確認もバッチリ。ただ、集合時間が事前にVELTRAから伝えられた8時より早まり、7時15分に変更とのこと(帰国後、アンケートにこの旨を記入したら、VELTRAからごめんなさいメールが来たけど)。
戦争証跡博物館へ
戦争証跡博物館に向かって歩いて行くが、とにかく暑い。
ちょっと広めの通りはバイクの洪水。文字どおり、車道から溢れたバイクは歩道を突っ走ってくるし、逆走もあるので、気が抜けない!
途中でおしゃれなカフェを見つけたので、フルーツフレーバーのアイスティーで一休み(チョットお高く。5万ドン位だったかな?)。
英気と水分を補給して、出発。
歩くこと、数分で戦争証跡博物館に到着。
30年前にも来たことがあったが、その時は掘っ立て小屋に毛の生えた程度の建物で、枯葉剤の影響で奇形した胎児のホルマリン漬が展示されていた。
現在の戦争証跡博物館は3階建の立派な建築。入り口ゲートでは、入場券を買おうとする人が列を作っていた。見たところ、欧米系の人が多い。
※ 入館料4万ドン(約200円)
博物館の1階は、お土産屋と各国において発行されたベトナム反戦資料が展示されていた。上の写真にある階段を昇った右側には日本関係の資料が展示。ベトナムは政治の上では社会主義(経済的には、ドイモイ=改革開放政策によって、もはや完全に資本主義!)ということもあって、展示されていたのは、特定の政党系の資料ばかり。
※入り口に面しているので目立ちます!
2~3階には、当時の武器や戦争の経緯などが示された資料が展示。
その一角には、ベトナム戦争に従軍して亡くなったジャーナリストやカメラマンの肖像。沢田教一さんや一ノ瀬泰造さん(お二人とも殺害されたのはカンボジアですが)の肖像も。
特に沢田教一さんに関しては、ピリッツァー賞受賞で有名な「安全への逃避」の写真や賞状のコピーなどが特別コーナーとして展示されていた。
この博物館で、最も記憶に残り、且つ、重要な展示は、枯葉剤の影響についての展示・・・人間の姿がここまで奇形するのか!・・・シリアスな展示で、とても写真を撮る気にはならない・・・現在でも枯葉剤は土中に残留しているそうだ。
写真などが展示されている一角では、枯葉剤の影響を受けてしまった人が手工芸品を販売していた。見たところ、商品を吟味しているのは欧米系の女性がほとんど・・・米国女性か?
博物館から外へ出ると、敷地内には、戦争中に米軍が使用した航空機や戦車などが展示。
靴磨きの押し売り
戦争証跡博物館の見学も終わり、現在は「統一会堂」と名付けられた旧大統領官邸に向かって歩く。
旧大統領官邸に隣接する公園まで来たところで、木陰のベンチで一休み。
現在地をグーグルマップで確認していると、足元に変な感触が・・・誰かがスニーカーをブラシでこすっている!!
とっさに足をずらして、「何やってんだ!!」 靴磨きが勝手にスニーカーのゴム部分を洗おうと目論んだようだ。
それでもベトナム語で何か言いながら、ブラシを近づけるし、接着剤を持ち出して劣化したゴム部分を補修しようとする。
こういう時は、最も感情を表現できる言語。すなわち日本語で「うるさい!」「いらない!」「あっち行け!」とジェスチャー付でまくし立てる・・・と、ようやく諦めたようだ。
旧大統領官邸(統一会堂)へ
旧大統領官邸の正門に到着。午後の入場時間(昼時は閉鎖してます!)直後ということもあり、入場券売り場は混雑。
そこで、正門前にあるコーヒーショップで休憩と水分補給。随分とおしゃれなお店で、東京の青山辺りにあってもおかしくない感じ。
※アイスコーヒー3万5000ドンです。
一息ついた後、正門左の入場券売り場で入場券(ここも入館料は4万ドン)を購入。ついでに今回の旅行で唯一のお土産となる旧大統領官邸がデザインされたマグネットシールを6万ドンで購入。
正門わきから官邸正面の庭に入場。しげしげと建物全体を眺める。
建物には正面玄関からではなく、左手にある裏口から入場。階上に上がるのも中央階段ではなく、建物の両脇に位置する非常階段のような階段を使う。
階上には、大統領が使用した応接室などがあり、正門から見て一番左に大統領の執務室。
この大統領官邸は、30年前は自由に入ることは出来ず、見学出来るのは国営旅行社が催行する高額なツアーのみ。訳あって国営より融通の利くサイゴン市経営の旅行会社のクチトンネルツアーに参加した帰り、ガイドさんにしつこく「大統領執務室だけでも見たい」とお願いを重ねた結果、裏門から入り、中央階段を駆け上がって、執務室とテラスからの光景だけを拝ませてもらった。
※閉鎖中の中央階段。30年前はココを駆け上がり・・・。
※大統領執務室
大統領執務室の隣には、戦況が標された作戦室もあった。
階上の部屋をひととおり見てから、正面テラスに出る。戦車が正門を破って、庭に入って来る「ベトナム戦争の終わり」を象徴するシーンが撮影された場所だ。
上階を見学後は地下に降りる。
地下は防空壕になっていて、大統領の執務室や寝室、秘書官の部屋、通信所などがあった(地下を見学しないまま、帰らないように!)。
※防空壕内の大統領執務コーナー
地下を見終わって、1階に戻る。
1階には大統領が使用したメルセデスベンツが置いてあり、その前にお土産屋。
お土産屋を覗くと、AK47やM16の空薬莢を加工したキーホルダーが売っていたので友人用に3個購入(1個6万ドン)。
※これが空港でのトラブルになるとは思ってもみなかった。
ホテルにチェックイン
旧大統領官邸を出ると、夕方近くなっていたので、ブラブラ歩いてホテルに戻る。
ホテルでは、チェックインの際、パスポートを預けさせられた。昨日(本日未明)のホテルもそうだったが、安ホテルはみんなそういうシステムみたい(9月に再度、宿泊した際にはコピーを撮る方式に変更されていました)。
ホテルの部屋は最上階の7階。ほかに客室はなく、朝食用の食堂があるのみ。一応エレベータはあるのだが、6階までしか行かないので、7階には建物中央の階段で上がる。
なお、階段はこれだけで、非常階段は無い! 火事になったらと思うと、チョット怖い!
※3泊分で計6612円。朝食付。agodaから予約。
ホテルの部屋に入り、シャワーを浴びて、しばし休息。すると空が薄暗くなってきた。
明日は早いので、早めに食事(というより酒飲み)に出る。
しかし、道路は金曜日の夕方ということでバイク、バイク、バイクの洪水! 道路からあふれたバイクは歩道を激走! とてもじゃないが、酔っぱらって道路を渡るのは至難の業。
ということで、大きな道路を渡らない範囲でお店を物色したところ、ホテルからチョット外れた通りにレストラン多数発見。そのうちの1件・サイゴンレストランの道路に出されたテーブルに着席。
テーブルに置いてあるメニューを見ると、観光客慣れしているようで、写真付、英文表記付。当然、その分は値段に反映されているようだ。
※左のエビ春巻揚げは8万5000ドン(約425円)。
レストランで食事を採りながらビール2本を飲んだが、アルコール度数が4%と低いため、全然酔わない。
ホテルの先にセブンイレブンの看板が見えたので、ウイスキーとおつまみ、ミネラルウォーターを調達。
部屋に帰って、再びシャワーを浴び、ウイスキーのハーフボトルを飲み干して、午後9時頃に早めの就寝。
おやすみなさい・・・火事がおきませんように!
【第2日目の歩行数:2万4700歩】
コメント