《ほぼライブ》ブタペスト#1

【第10日目:6月12日】

Jó reggelt!(おはようございます)

朝は6時前に目覚める。昨日のマッサージが効き、脚が攣ることもなく熟睡。

このホテルは朝食付。朝食開始時間は8時と遅め。5分前に行ったら「8時からです」と言われ、しばしテラスで時間調整。

しっかりと食べました。

出撃!

朝食後、シャワーを浴びて、支度を整え、9時30分にホテルを出て、出撃。

本日の荷物は肩掛けバッグのみ。大事なパスポート類はフーディーの内ポケットに収納。フーディーにはパラシュートコードの輪を縫い付けておいたので、キーホルダーリングでパスポートポーチとホテルの鍵をロック。落とす心配が大幅に軽減。

ホテルの目の前にあるトラム停車場に行く。停車場にはチケット販売機があるが、ブタペストもプラハ同様に65歳以上は無料。その証明のためパスポートを携帯。

トラムに乗って、3駅。

アンドラーシ通り

やって来たのは”アンドラーシ通り”。この通り一帯が世界遺産。

交差点脇にはこんなレストラン。プラハやウイーンなどと同様、”Sushi”を売り物にしているレストランを本当に良く見かける。

中華レストランは中国銀行ビルに入居。

恐怖の館

アンドラーシ通りにあるのが「恐怖の館」。

道を隔てた歩道に並ぶ看板。

記載されている内容をグーグルトランスレーターで見てみると・・・。

といった内容。チェコと同様に、ナチスと共産主義の2つの暗黒時代を経験した国ならではの主張。

恐怖の館の前にもモニュメント。いかにも共産主義によって人権が蹂躙されてきたかの恨み辛みを表現している。

“恐怖の館”の入口から階段を昇ると、正面には2つの恐怖のシンボルマーク。

入館料は4000フォリント(2000円弱)。肩掛けバッグはクロークに預けなければならなかった。

1階の吹き抜けには、侵略してきたソ連の戦

壁には共産主義による犠牲者の写真。

展示は3階から下階に向って進む。先ずは3階のナチス侵略の歴史。

ハンガリーにおけるナチスの制服。写真を撮っていたら、係員から「No photo!」と言われてしまった。よって、以降の写真は係員のいない隙の隠し撮り。

当時の拷問部屋

2階は共産主義による弾圧を展示。展示のほとんどが画像と音響。

共産主義時代のポスター

2階から地下に移動するエレベーターは物凄くゆっくりで、移動時間は約5分。だんだんと暗くなってくるエレベーター内では、モニターから絞首刑の様子が説明。

地下に降りると、共産主義時代の収容所。

絞首刑台。エレベーター内の説明によると、ロープを首に巻き、足元の台を蹴っ飛ばしたそう。

展示の最後は、このレリーフ。大蛇が何を意味しているかはお分かり頂けるでしょう。

英雄広場

地下鉄に乗って、英雄広場へ。「現存する地下鉄では世界最古の地下鉄」とは、多分、この路線。階段を降りると、すぐにプラットホーム(方向を間違えて、反対方向行の入口でした)。

プラットホームの長さは30m程度。地下鉄車両も10m程度の小さい車両が3両編成。

英雄広場に到着。

英雄広場は、ハンガリー建国1000年を記念して建造され、独立に寄与した14民族の首領を称えたモニュメント。残念ながら主柱の上のモニュメントは修復中とのこと。

市民公園

英雄広場の裏には市民公園。ここにはイロイロな設備が存在。

ヴィダフニャディ城

公園の湖畔には西暦1896年に建造されたヴィダフニャディ城。精巧なハンガリー建築だそう。

セーチェーニ温泉

公園を更に進むと、何やら大きな建造物。コレがセーチェーニ温泉。グーグルマップでの表記はSzéchenyi Thermal Bath Park。映画「テルマエ・ロマエ」の世界。

公園を更に進んだ場所のカフェで一休み。注文したのはオリジナル・レモネード。全く甘みの無いレモネード。料金は1800フォリント(850円?)くらいだった。

バカと煙は・・・

なぜ、公園の奥まで歩いて来たのか? これまでの写真を見て、察しの良い方にはお分かりと思うが、バカと煙は高い所に登る!

チケット売場

チケット代は10000フォリント(VISAカード決済額は約4300円)。

人生に一度はご褒美体験を!

すぐに乗れると思いきや、待ち時間が約1時間。高い料金に長い待ち時間、本当にバカですね~。

気球には、1回あたり大人10人が乗り込む。バランス良く間隔を開けて、円形のゴンドラに立つ。

そして上昇。動画いついては詳細版を御覧あれ。

英雄広場とヴィダフニャディ城
セーチェーニ温泉

昇降も含め約10分間の気球体験。カンボジアのアンコールワットでの体験以来。

ドナウ川沿岸

トラムと地下鉄を乗り継いで、ドナウ川沿岸へ。

地下鉄を降りると、国会議事堂が目の前。内部には素晴らしい装飾が施されていて、見学ツアーも実施されているが、1万円近いツアー料金もさることながら、相当前に予約しないとツアーには参加出来ない。そのため外観のみの昼間の写真。

対岸、つまりブダ地区の”漁夫の砦”が見える。目印となる尖塔はマーチャース聖堂。ウイーンで訪問したシシィ博物館で説明のあったオーストリア・ハンガリー帝国の皇帝戴冠式が行われた場所。

そして、国会議事堂の上流に掛かる橋は”マーガレット橋”。つまり、オーストリア・ハンガリー帝国の皇后=シシィの名前を引用した橋。

子供たちが通り過ぎる車に手を振っている。車からクラクションなどの反応があると、大喜びではしゃいでいた。

ドナウ川沿いと下流に進むと、岸壁に靴のモニュメント。”ドナウ川遊歩道の靴”というモニュメントで、この場所で第二次世界大戦中にファシストによって銃殺されたユダヤ人犠牲者に捧げられたモニュメント。当時は靴が貴重品だったため、靴を脱がされてから銃殺されたとのこと。アウシュビッツ収容所にも沢山の靴と鞄などが残さていた。

花やロウソクが手向けられていた。英雄広場に向かう地下鉄に乗った際、目の前に座っていた少年は”ダビデの星”が描かれた被り物を頭に載せていたし、ホテルの近くにはシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)もあるので、お参りに来る人が途切れていない様子。

くさり橋の袂からブダ城を見る。逆光なので、写真写りは悪い。撮影には午前中が最適。

くさり橋を渡った所に、ブダ城に昇るケーブルカー乗り場。本編最初のホテル予約についての記事でagodaが示したホテルの場所がココ。本当にホテルがあったなら、さぞかし絶景を堪能出来たろう。

ケーブルカーの料金と運行時間についての案内板。

くさり橋を正面から撮影して、反対側を歩いてペスト地区へ。

ペスト地区を撮影するには、正光となる午後が最適。エリザベス橋と国会議事堂が綺麗に写っている。

一方、ブダ地区の”漁夫の砦”は、太陽を左に見る角度で撮影しても微妙な写り具合。

ロケハンは終わりにして、一旦、ホテルに戻って休憩することに。

トラムを乗り継ぎ、ホテルに戻ったのは16時20分。先ずは出発まで72時間を切ったエジプト航空のオンラインチェックインを済ませる(あと72時間かよ!)。それからベッドに横になって、ココまでの本記事を執筆・投稿すると、18時。

夜戦に出撃

昨晩のバーでビール0.5Lを飲み、部屋に戻って、軽い睡眠で一休み。

夜戦の出撃は、20時。地下鉄に4駅乗って、ドナウ川沿いへ。夕日に照らされて、国会議事堂が明るく見える。

鎖橋も落ち着いた光量で撮影。

ブダ城に登るケーブルカー乗場。料金は往復で5000フォリント(2200円くらい)。

ケーブルカーは3段。それぞれの乗口も異なる。一番上のキャビンに入り、登っていく動画を撮影(詳細版にアップ予定)。

ブダ城は改装中。

ブダ城から下流の自由橋を見下ろす。本来の撮影ポイントは自由橋の右に位置する丘の上だが、現在は展望台が改築中。撮影ポイントを探して歩き回った結果、ケーブルカー乗場から最も離れたブダ城のテラスに張り付いて、撮影タイミングを図る。

21時になると、ようやく鎖橋に灯りが灯る。しかし、空は未だ明るい。

21時15分になると、国会議事堂の照明も明るくなる。しかし、空の暗さはマダマダ。

ケーブルカーの運行時間は22時まで。帰りに長い下り道を歩くのは困難。最終的に撮影したのがコノ写真。なお、イロイロな構図で撮影(100枚以上)したので、来年のオリジナルカレンダーに御期待あれ! ※カレンダー作成の苦労がお分かり頂けるでしょうか?

ブダ城

何とかケーブルカーの運行時間に間に合った。ケーブルカーの内部はこんな感じ。コレが3段。

ケーブルカーの下方風景。昇り下りそれぞれの動画については、詳細版を御覧あれ。

トラムから地下鉄に乗り換える場所で国会議事堂を撮影。付近はごった返しており、北京語が大声で飛び交っていた。

遅い夕食です

夕食は、ホテルから300m程離れた場所のカフェ。時刻は22時過ぎ。

注文したのは、チキンバーガーとビール。クレジットカード決済で、チップ5%を選択した合計金額は4480フォリント(2000円くらい)。

ビールグラスには、「辛口」「スーパードライ」と表示。辛口表示は分かるかな?

チキンバーガー。何も特徴の無いハンバーガー。

帰りに、毎度のバーに立ち寄る。ハンガリー独特の酒である”ウニクム”に挑戦。

ビールと共に、1ショット注文したが、カウンターに並ぶ瓶からは注がれなかったので「どの瓶のウニクム?」と訊いたら、それらとは別の瓶を見せてくれた。

ウニクムは独特の苦さが特徴の酒。アルコール度数は40%。滋養強壮(養命酒か?)などの他、二日酔いにも効く(単なる迎え酒?)とのこと。ソーダ水で割るなどの飲み方が一般的のようだが、ここはストレートでお試し。

で、飲んだ感想はというと、ほのかに甘い、そして確かに苦いが、嫌な苦味ではない。人によっては苦味が癖になるというのも理解出来る味。

ココで酒を飲みながら、23時30分まで本記事を執筆。

おやすみなさい

ホテルに戻り、ココまでの記事を執筆・投稿すると、時刻は零時45分。タレ瓶入りウイスキーを少し飲んで、外で一服してから、寝ることに。※ツムラも忘れずに服用。

本日は、終日、杖を使用しての歩行。そのため膝や腰への負担も軽減。脚が攣らないことを期待するが、遂に”年寄り”の仲間入り!

それではオヤスミナサイ。

《本日の歩行数・1万9200歩》

コメント

  1. よしだ より:

    反共産主義の色濃さに政治色を覚えつつ、実際に残る爪痕を見ると風化に抗う必要性もわかりますね。
    個人的にはイデオロギーそのものというよりは他者への不寛容と集団心理への恐怖が勝ります。
    気球からの美しいお写真、楽しく拝見しました。
    この景色は並んで観る価値有り、ですね。

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