ブルネイ最後の朝
朝は、5時過ぎにお目覚め。昨晩のナイトマーケットの様子を執筆・投稿。
7時になってから朝食へ。
朝食を済ませて、財布の中身をチェック。残ったブルネイドルは161ドル。結局は100ドル程度しか使っていない。これにクレジットカードで支払ったタバコ税20ドルと20米ドルのタクシー代を加えても150ドル(約1万8000円)未満。思っていたより物価が安かったのが幸い。
気になって、ブルネイの平均所得を調べたら、平均年収は960万円程度だが、一般的な国民は月収19万円程度とのこと。所得税や社会保険料(医療費などはタダ同然)が無いので、日本の総支給額に置き換えると月収25万円程度といった感じ。自家用車の保有率も高そうだし、お金にガツガツしていない国民性なのは、何より将来の生活に不安が無いのが一番の理由といった感じ。ただし、石油の需要と供給が続くことが前提だが。
荷物をパッキングして、8時45分にチェックアウト。空港まで無料で送ってくれる9時まで、ロビーに置いてある英字新聞を読む。新聞の1面記事は、病院の清掃員がテレビを盗んで警察に逮捕されたという記事。フィリピンはおろか、日本でも記事にならない事件。ブルネイの治安の良さを現した記事。
道路が30分間閉鎖、LUCKY‼
車に乗って空港に出発し、表通りに出たところで、警官が道路を封鎖中。道路脇にはブルネイ国旗を手にした学生や市民。箱根駅伝の沿道みたい!
ドライバーに「何が起きるの⁇」と訊ねたところ、「国王が通る」との答え。本日は国王の誕生日とのこと。
待つこと2〜3分で、白バイの集団が通過。
続いて、先導車が数台。
そして、国王の乗ったロールスロイス‼ 沿道で国旗が振られる‼
その後も、白バイや随行車が続く。時折、前後を警備車両に挟まれ、ブルネイ国旗を掲げたロールスロイスやメルセデスのリムジンが通過する際には沿道の警官が敬礼。ロイヤルファミリーとのこと。その後も、ハザードランプを点灯させた車が通過していく。
よその国の国旗を掲げた車も通過。ざっと2〜300台の車が通過した頃には「もう、いい加減にしてほしい」といった感じ。すると、日の丸を掲げたレクサスが通過。いったい何時まで続くのだろうか?
道路閉鎖は約30分間。通過していった台数はかなりの台数。
ようやく高速道路に入り、空港へ向う。ドライバーに「ブルネイではタバコ販売が禁止なのに、タバコを吸っている人を見かけるが、何処で入手しているの?」と訊いたら、「マレーシアで入手した人が持ち込む密輸品で、税関で見つかると1箱あたり400ドルの罰金」との答え。最も近いマレーシア国土までは距離にして10㎞程度、マレーシアとの出入国管理も緩いものと推測して、納得!
ブルネイ空港
空港に到着したのは9時50分。王様の車列が来なければ、ホテルから20分程度といった感じ。
事前にオンラインでチェックイン済なので、バックドロップ用のカウンターに向う。しかし、カウンターでは、パスポート以外にも、フィリピンのオンライン入国手続であるeトラベルが完了しているか、フィリピン出国の航空券を持っているか、のチェック。eトラベル完了画面のスクリーンショットや航空券のPDFを提示して、チェック終了。
残ったブルネイドルは、フィリピンペソへと両替。1000ペソ札を6枚くれて、ブルネイドルが8ドル少々戻ってきた。フィリピンの少額紙幣は無い様子。再度、8ドル少々のブルネイドルを窓口に差し出し、米ドルへと両替。両替された米ドルは6ドルで、ブルネイのコインが3枚戻る。
通常、空港内にはドネイションボックス(寄付箱)が置いてあるのだが、金持国だけあって、そうした物は無い。コインは持ち帰ることに。
セキュリティーチェック入口に向う途中、お土産屋が目に入ったので、売っている物を物色。マグネットプレートがあったので購入。ブルネイドルは両替済なので、支払いはクレジットカードで4.9ドル(約600円)。
ボーイングパスを手に、セキュリティーチェックとパスポートコントロールを通過。いずれも前に2〜3人並んでいる程度で、すんなりと通過。出発ロビーへと向う。
ブルネイの空港にはプライオリティパスが使えるラウンジ。案内所で場所を訊いたら、スタッフが「そちらです」と言って、手で指し示す。
指し示された方向に歩いていくが、それらしき入口は見当たらない。すると、案内所のスタッフが追いかけて来て、案内所に近い螺旋階段の上だと教えてくれる。
ラウンジの受付で、エレベーターで下に降りるような事を言われるが、早口のため理解不十分。別のフロアーのラウンジに行く必要があるのか訊ねると、「下に降りる際にはエレベーターが使用出来る」というだけの案内だった。
お腹は空いていないが、せっかくの機会なので、ハム&チーズ、そしてフルーツを少々、皿に取り、マンゴージュース(当然、酒類はありません!)と共にいただく。滞在時間は1時間だが、本ブログの記事を執筆していると、アッという間に時間が経過。
ロイヤルブルネイ航空683便
ラウンジ内にマニラ行きの搭乗が開始されたとのアナウンス。搭乗ゲートへ向うが、この時間帯での出発便はこのマニラ行きのみ。
ロイヤルブルネイ航空683便は、定刻より20分程度早く、11時35分にドアクローズ。機内に飛行安全祈願のコーランが流れ、その後に機内安全説明のビデオがモニターに映し出される。
航空機は滑走路へと移動するが、その途中でスコールが降り出す。雨量が多く、風も強い。機内からも風に吹かれてシャワーのように降り注ぐ雨がハッキリと見える。しばらくは離陸見合わせかと思っていたが、航空機は何事も無いように滑走を開始し、11時45分に離陸。
離陸後、15分程度は厚い雨雲の中で激しい揺れがあったものの、雲上に出てしまえば快適な乗り心地。眼下には厚い雲海が続き、東南アジア最高峰のキナバル山も見れず仕舞い。
機内食は、チキン&ライスを選択。もちろん飲み物はノンアルコールのコーラ。
航空機はニノイ・アキノ国際空港まで残り10km程度まで近づくが、着陸しないで空港を通過。それから約30分、ルソン島東側(空港はルソン島西側)の海上を飛行し、定刻の14時を10分程度遅れて着陸。
到着後のパスポートコントロールとバゲッジクレイムは若干混んでいたものの、15時前にはGrabで配車を依頼出来る状況に。
ホテルには16時少し前に到着。先ずは、ホテルに預けてあったタバコを返してもらい、一服してからチェックイン。
人生初めてのKTV
ホテルの部屋で荷解きし、ブログ記事を執筆しながら身体の休憩。
外も暗くなった19時過ぎに、ホテル前の道路から1本隣のマビニ通りを散策。通りにはKTVの客引きが値段表を手に日本語で声をかけてくる。ただし、首を横に振れば付きまとうこともないし、説明を聞いても「後でね」と言えば「ヨロシクお願いします」と言われてオシマイ。
とはいえ、銀座のクラブには何度も入った経験はあるものの(バブル経済の時代です)、海外のKTVはおろか日本のキャバクラにも入ったことが無い。残り少ない人生、経験してみるのも悪くないと思い、客引きの説明を聞く。
説明は、シンプルな値段表を指し示すだけ。飲み放題90分のセット料金500ペソ、女性指名料金400ペソ、女性の飲むドリンク400ペソ、それにサービス料10%と税金18%とのこと。
明るい照明の店内に入ると、スタッフ全員が一斉に「いらっしゃいマセ〜」と言ってお出迎え。ママがやってきて、5〜6人が座れる大きなソファ席にご案内。飲み物を訊かれたのでウイスキー&ソーダを注文。この段階で、セット料金500ペソが記入された伝票にサインを求められ、サイン済の伝票はテーブル上の伝票入へと入れられる。
飲み物が運ばれて来た後に、ママが再びやって来て「ショーアップしますか?」と訊いてくる。ショーアップとは、女性スタッフが目の前にずらりと並んで指名を受けるということ。
店内で指名待ちの女性スタッフは40人程。全員に並ばれても、慣れていない自分は選択に困ってしまうことは必須。そこで、ママに「日本語が分からない娘だけを並ばせる」ように英語で依頼。
ママはこちらの意図をすぐに理解し、目の前に7〜8人を並ばせる。その中からニコニコ顔のスタッフを指名。指名料金400ペソが記入された伝票にサイン。
その後は、「何時マニラに来た?」「フィリピン初めて?」「何歳?」等といった他愛もない会話が続いたものの、ブルネイからの戻りであることやプエルトガレラに行ったこと。2月前にセブ島の英語学校で勉強したこと等で話が進む。そんな中、ふと気づくが、彼女は何も飲んでいない。「飲まないの?」と訊くと、「飲んで良いですか?」との返事。レディースドリンクは必須ではない様子。彼女が注文したのは、フィリピン人が好むテキーラ。
入店時には空いていた店内も、20時過ぎには混み出し、15程度のソファもいっぱいに。後から入ってくる客は、一般フロアー奥のVIPルームに案内されている。客は、欧米人1人以外は、全て日本人の様子。中にはノースリーブのシャツを着て入れ墨を見せているような者もいる。
ということで、90分のセット時間には満たないが、20時15分にはお会計。会計額は約1600ペソ(だいたい4300円)。お釣りの中から100ペソ札を取り出し、彼女にチップ。
店からホテルまでは200m程度。しかし、路面はデコボコだし、雨で濡れている。セーブして飲んだのでひどく酔っ払ってはいないものの、大事をとってGrabで配車。乗車後、ブロックを1周するだけでホテルに到着。料金は80ペソ位だったので、日本円換算で00円程度で安心を買ったことに。
セブンイレブンで御飯とジネブラを買い、恒例のひとり宴会。
【本日の歩行数:1万3500歩】
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