プロローグ
遅めの夏休み(秋休み?)の目的地は、事実上の消去法でフィリピンに決定!
約2万マイル保持していたANAマイルの一部が本年秋に失効するので、特典航空券として使用することにしたものの、2万マイルで行けるのは中国・台湾・香港・フィリピン。しかし、前3ヵ国はコロナ禍により観光客を受け入れていないので、2万マイルで行けるのはフィリピンのみ。
航空券本体は2万マイルで交換できるものの、燃料サーチャージや空港利用料、諸税が別途、合計1万7700円。燃料サーチャージは暴騰する前の5月発券だったため5700円で済んだが、これが8~9月発券だと1万6000円となってしまうところ。
旅行日程は約1週間を見込んでいたものの、我が国の入国規制(=我が国に向かう航空機への搭乗客数が制限)により、只でさえ発券数の少ない特典航空券での予約が取れず、結果として10日間の旅行日程。
さて、フィリピンでの10日間、どこで何しよう? マニラとセブは行ったことがあるし・・・ということで、目的地はフィリピン南部のパラワン島に決定。
パラワン島へは、マニラのニノイ・アキノ国際空港(NAIA)からLCCがいくつか就航しているが、ANAが発着するNAIA第3ターミナルから発着しているセブ・パシフィック航空を選択(NAIAには4つのターミナルがあるが、ターミナル間の移動には一般道路を使うため、1時間以上かかる場合があるという事情を考慮)。チケット料金は20KGまでの預け入れ手荷物料金(880ペソ)込みで往復4759.48ペソ。しかし、日本円での決済価格は1万2610円と、円安前の決済にもかかわらず、かなり悪いレートで換算!
パラワン島への往復航空券を手配した段階では、日本入国にはフィリピン出国72時間以内のPCR陰性証明が必要。このため、旅行日程の後段はPCR検査が受けられるマニラに滞在。そして、治安の悪いマニラ滞在の前には、マニラ北方にある米軍基地の名残・アンヘレスに滞在(台風で飛行機が飛べなくなる可能性を考慮して、パラワン島からルソン島へは早めに移動)。ホテルは毎度おなじみのAGODAで手配。
こうした手配すべてが終わり、後はPCR検査の予約を出国1週間前に行うだけとなっていたが、日本政府は8月下旬、入国規制を9月7日から大幅に変更することを発表。1日あたりの入国者を2万人から5万人に増やすとともに、ワクチンを3回接種していれば入国前のPCR陰性証明も不要に!
という状況で、micは9月上旬に4回目のワクチン接種を受けて新しいワクチンパスポートを入手、帰国用アプリのマイSOSへの登録も完了して、マイSOSの画面は「青」(=隔離やPCR検査無しで入国可能)。
さらに、出国3日前にはフィリピンへの入国事前申請アプリであるワンヘルスパスへの入力・申請も済ませて、フィリピン入国用のQRコードも入手。ゴールデン・ウイークでのタイ旅行時に比べると、入出国手続きは格段に簡素化!
羽田空港第3ターミナル
自宅を朝6時過ぎに出て、バスと電車を乗り継いで、羽田空港には朝7時過ぎに到着。
出発ロビーのチェクインカウンターは、約半数が休止状態ではあるが、稼働しているカウンター付近にはそこそこに乗客の姿。
出発ロビーの外れには、入国者用のPCR検査場。だけれども、入国制限が緩和された現在、誰もいない。
ANAからは、事前にパスポート・ワクチン接種証明書、フィリピン入国のためのワンヘルスパスの画像を送信するように求められていたため、空港での荷物預けはスムーズに完了。
セキュリティチェクを受け(消臭スプレーが容量オーバーで没収された)、出国自動ゲートを通過して、搭乗開始時間までANAラウンジで朝食&高級ウイスキーハイボールでの朝酒(朝酒は効きます)。
羽田発ANA869便
9時45分発のANA869便は定刻を若干遅れてターミナルビルを離れ、海上のD滑走路から離陸したのは10時ちょうど。
3-3-3の座席配置のエコノミークラスの搭乗率は8割程度で、micの座る中央3席は真ん中が空席。
離陸後、30分程度で機内食のサービス。
和食(ウナ玉丼)か洋食(オムライス)を選ぶ方式で、選択したのはウナ玉丼。飲み物は日本酒少々(サービスワゴンに日本酒が乗っておらず、CAさんがギャレーから持ってきてくれたのがコップに100CC程入った日本酒)。
食事の後は座席前のモニターで映画鑑賞。見たのは・・・映画館で観よう観ようと思いつつ、未だ観ていなかったトップガン・マーベリック!
映画を見終わる頃、航空機はフィリピン領空に到達。到着まで、あと1時間程度。
その後、気流の悪い中を降下していくが、突然、ストーンと落ちたり、ガクンを突き上げられる感じの連続。時折、悲鳴も聞こえるし、ジェットコースターに乗っている感じ。
そんな感じで揺れていると、突然、ドスンとした衝撃。つまりは着陸。
ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)
着陸時間は、羽田空港を離陸してから4時間10分後の午後1時10分(日本より1時間遅れ)。しかし、ターミナルまでのタキシングに時間がかかり、機外に出れたのは1時30分。
ターミナルビルを歩いていくと、先ずは検疫窓口。ここでは事前に登録・入手してあったワンヘルスパスのQRコードをスキャンするだけ。そして入国審査。ここまでで約10分。その後、バゲッジクレイムで荷物が出てくるまで時間がかかったものの、税関カウンター横を通過したのは2時頃。拍子抜けするほどスムーズ。
到着ロビーに出て、先ず行ったのが円からペソへの両替。いくつかの銀行カウンターが並んでいるが、なぜか1カ所だけ混んでいる。交換レートは0.3883、つまり1万円が3883ペソ。試しに他の銀行を見ると、いずれも0.3800。当然、0.3883で両替。
両替後は3階出発ロビーへ。
出発まで4時間以上あるが、セブパシフィックから送信されてきたチェックイン用バーコードを係員に見せて、どこでチェックイン出来るのか訊いて見る。
すると目の前の機械を指差して、セルフチェックインとのこと。しかし、何度やり直しても機械がバーコードを読み取ってくれない。係員に助けを求め、予約番号入力方式でチェックイン。
その後はチェックイン機からプリントアウトされたボーディングパスと預け入れ荷物に付けるタグを持って、バゲッジドロップへ。
無事、荷物を預け、空港内を散策。出発ロビー階の上の4階はショッピング・フードコートエリア。
値段を見ると、マクドナルドのバーガーセットが日本円換算で700円程度、ラーメン・餃子セットが1000円程度といった状況。いくら空港価格とは言え、日本の方が安いくらい。
そこで、コーヒーショップで休憩&本ブログ執筆。
注文したのはアイスモカ・260ペソ(約700円)。
カウンターのオネイサンに1000ペソ札を渡すと、10ペソコインを持っていないか訊いてくる。小銭を全部出してみるが、あるのは20ペソコイン2枚と5ペソコイン1枚、そして1ペソコイン4枚。すると、オネイサンは5ペソコインと1ペソコイン4枚を抜き取り、レジに1010ペソと入力。お釣り750ペソ(50ペソ以上は紙幣)を渡してくれる。しかし、「たった1ペソとは言え、レジと現金の金額が合わなくなるのではないか」と思うのはmicが日本人だから?
ここまでブログを執筆したところで時計を見ると、4時25分。身体も冷えてきたので、コーヒーショップを出ることに。
セブパシフィックでパラワンへ
早めに出発ロビーへ。出発時間は午後6時10分で、定刻どおり出発。出発時間まで 朝ドラマ「ちむどんどん」を見ながら時間をつぶす。
機内に入ると、霧が発生している。つまりは冷房ガンガン冷え。
ほぼ満席の航空機は、定刻どおり出発したものの、到着予定時刻になっても一向に着陸する気配を見せず、結局、着陸したのは50分遅れの午後8時35分。
午後9時過ぎに手荷物を受け取り、外に出て、定額制のクーポンタクシーに乗ろうとするが、発券カウンターの女性やドライバー共々、micが予約した宿泊先ホテルが分からないとのこと。
仕方ないので、配車アプリのgrabを起動。しかし、なぜか現在地はマニラのニノイ・アキノ国際空港のまま。そこでGPSが受信出来る場所に移動してみるが、一向に改善しない。
大トラブル発生!
他のタクシースタンドに行っても、ホテルが理解されない。
イロイロ話して分かったことは、ここはマニラのニノイ・アキノ国際空港だということ。なんと! 戻って来てしまっている!
慌てて、出発ロビーに行くが、チェックインカウンターフロアーは既に閑散状態。空港スタッフに片っ端から声を掛け、辿り着いたのがチェックインカウンター外れの窓口。
そこで事情を説明すると、翌日の便に振り替えてくれるとのこと。当初は朝4時の便を提案されたが、9時過ぎの便を取ってもらう。
タクシースタンドもボッタクリ
空港内でagodaを起動して、最終段階で泊まるのと同じホテルを予約。
先程のタクシースタンドで行き先を告げて値段を訊くと、2000ペソ(約5200円)とのこと。すかさず「高すぎる」と言ったら、「じゃあ、いくらなら乗る?」と訊いてきたので、少し高いと思いつつも「500」と応えたところ、印刷された料金表を示してきた。そこの記載された値段は850ペソ!
普段なら、そんな値段で乗ることはないが、「ここはマニラだった」というショックと疲れのため、その料金で乗車。チップをせがまれ、プラス50ペソ。
急遽、マニラに宿泊
予約したベイビューホテルに着いたのは10時半。クタクタな状態でチェックインを行うが、なかなか手続きが進まない。その原因は・・・自分が予約を入れたのは来年の今日。
改めて、部屋があるか尋ねると、正規の料金表を示して、4500ペソとのこと。
それは高い! と言って、別のホテルを探す振りをすると、すかさず3500ペソに。何より早く休みたいので、その値段で了承。
部屋に入ったのは11時(日本時間で12時)。レストランも閉まっているので、近所のチョーキンという中華チェーンで名物料理「パンシットカントン(103ペソ≒270円)」をテイクアウト。持参した「いいちこ」を飲みながら、本ブログを執筆。イヤー疲れた!
コメント
こんにちは!
週末プチトリップかと思いきやなんと10日間の大型旅行とは。
プロローグからしてびっくりしましたが、行ってみたら初日から大変でしたね。
ハプニングのあとの味の濃いお料理&お酒、さぞ沁みたことと思います。
残りの旅程もどうぞご無事で、楽しんでらしてください。
初日お疲れ様です!トラブルもまた旅の醍醐味
日々楽しんでください
先日お願いしていた旅の途中での更新ありがとうございます
ワクチン4回目接種もされ、準備万端で出発されたご様子でしたが、違う空港にいるなんてことがあるんですね。自分だったら確実にパニック。帰国したくなること間違いなしです。
タクシーもぼったくりで散々でしたが、夜食となった中華の持ち帰りはなかなかのもの。酒のつまみには十分ですね。
初日からお疲れさまでした。結果、ご無事で何よりです。