今回は、横浜市から少し外れて、以前からマークしていたスリランカ料理の店「シナモンガーデン」を訪問。
店名にもなっているシナモンはスリランカの特産品で、一般的に飲まれる紅茶に使用。30数年前にスリランカを訪問した際にはさんざん堪能。
グーグルマップで調べたところ、付近に駐車場は見当たらず。1km程度は歩くことを覚悟していたが、実際に店の前に行くと、車2台ほどの駐車スペース。
店の入口にメニューが貼られており、「本日のカレー」が記載された立て看板も置かれている。
店内に入ると、2~4人掛のテーブルが7つ程。厨房入口脇にはスリランカの民芸品が掛けられており、紅茶などが販売されている棚も。そして厨房入口の右側にはスリランカの地酒をはじめとした各種酒類が並んでいる。
店に入ったのは、開店時間から20数分後の正午前だが、すでに先客お一人様が食事中。店のスタッフは店主と思われるスリランカ男性1人のみ。
紙おしぼり・水と共にテーブルに置かれたメニューを一通り見て、チキンカレーと豆のカレー、そして「本日のカレー」の3種類のカレーが楽しめる「おもてなしプレート」を選択。「本日のカレー」の種類を訊くと、「ポークカレー」とのこと。
メニューなどを撮影しながら待つこと暫し、出てきた「おもてなしプレート」がコレ!
店主と思われるスリランカ男性がカレーの種類を説明。写真左からチキン、豆、ポークとのことで、豆カレーを他のカレーに混ぜて辛さを和らげるとのこと。他のおかずは最初に少しづつ味見をして、後は色々なパターンで混ぜ合わせて味の変化を楽しむのだそう。
長粒米の上には、刻んだ菜っ葉のような野菜とオレンジ色のココナッツのフリカケ。スリランカで食べた時は、このココナッツのフリカケが激辛だったが、このお店のフリカケは全く辛くない。双方共に淡白な味。
大豆の「お肉」も薄味。
固いスリランカコロッケを割ってみる。中身はパサパサ、薄味のオカラという食感。
一番左のカレーはチキンカレー。激辛というわけでもなく、程よい辛さ。味は正に一般的な「チキンカレー」。
一方、右のポークカレーは、ポークというよりビーフカレーの味。こちらも激辛ではなく、程よい辛さ(あくまでも辛い物好きな個人的感想です)。真ん中の豆カレーは薄い豆の味を感じるものの、正に他のカレーの辛さを薄めるためのカレー。
ご飯の上のオカズを混ぜ合わせ、これらのカレーをかけてみると、薄味だったり淡白だったりしたオカズがカレーの味を引き立たせる。パサパサした感じのスリランカコロッケもポークカレーのスープをかけてみると、スープが良く浸み込んで全く別モノのお味。
オカズを色々組み合わせて、チキンカレーとポークカレーの味の変化を楽しむ。文章で表現できないが、どの組み合わせも結構美味しい。
チキンもポークも程良い辛さなので、辛さを薄める必要はないが、折角なので豆カレーも加えてみる。すると辛さは薄まるが、全く別な味のカレー。ネパールで食べた少しだけ辛い「ダルバート(グリーンピースカレー)」みたいで、これはこれで美味しい味!
料理を堪能した後、厨房入口脇に並ぶスリランカの地酒を物色。スリランカでよく飲んだ「アラック」を発見。「アラック」とは椰子の蜜を集めて、発酵・蒸留した酒。想像どおり甘い風味だが、度数は高め。
「アラック」以外の酒もあったので、店主から説明を受ける。店主が「スリランカに行ったことあるの?」と訊くので、「『タミール・イーラムの虎』との内戦が続いていた30年以上も昔」と答えると、「もう15年も前に内戦は終わったよ」と言いつつ、「そんな時代もあったなぁ」という顔。
※スリランカ国民の大多数は仏教徒のシンハリ人、一方、インド大陸に近いスリランカ北部にはヒンドゥー教徒のタミール人も居住していたが、シンハリ人からは差別。このタミール人の一部が独立を求めてスリランカ北部を支配するとともに、スリランカ全土でテロ行為を重ねていたが、政府軍の軍事行動により支配地域を失い、西暦2009年5月に敗北宣言を行って、内戦は終了。
結局、「アラック」のミニボトル(180㏄)を1000円で購入。お高い価格なのでチョット躊躇したものの、久しぶりに目にした酒なので購入決定。瓶の中を良く見ると、僅かだが不純物が混ざっているのは南アジアの御愛嬌!
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