《詳細版》イスタンブール散策

ナチスの悪行と東西文化の接点を訪ねる(第8日目)

令和2年(2020)2月7日

旅行中に投稿した「ほぼライブ」版はコチラ

イスタンブール散策

おはようございます

自然と目が覚めたのは5時ちょっと前。睡眠の質も良かったようで、頭もスッキリ。

朝食開始時間の7時まではブログ書き。6時半頃にはアザーンが鳴り響くが、既に目覚めているので問題なし。

7時過ぎにレストランに行って朝食。ハッキリ言って、シリアル系が多くて、ホットミールの内容が乏しく、味付も不味い。パンだけが旨くて救われた。

コーヒーや桃ジュースも薄い。そこで、中東と言ったらチャイ!

チャイは、他の飲み物とは逆で、濃〜いお味。口直しで薄いジュースをもう一杯。

ブログを書きながら朝食を済ませると、時計は8時半。さて、何処に行こうか?

街歩きに出発

天気予報によると、イスタンブール滞在中に天気が良いのは本日のみ。屋内施設は後回しにして、屋外を中心に街歩きすることに。

ホテルを出たのは9時45分。取り敢えず、昨晩にバスを降りた地点に向かう。途中、日本語で「おはよう! そっちじゃない、コッチ」と路地を指差しながら言い寄ってきた奴がいたが、オイラの目的地も知らないのに、何が「そっちじゃない、コッチ」だ!! まぁ、引っ掛けようとしたにせよ、手口が稚拙。そう言えば、外務省の「旅レジ」からも、路地に引き込む強盗事件が発生したとのメールが届いていたっけ。

Sultanahmet

昨晩、バスを降りた Sultanahmet の広場に行くと、「ブルーモスク」と呼ばれるスルタンアフメト・モスクがハッキリと見える。見たところ、青い色は見当たらないが、なぜブルーモスクと呼ばれるのだろうか?

広場の反対側にはアヤソフィア。かなり大きな建造物。

この一帯は、イスタンブール観光の中心地で、外国人も多い。広場には警察車両も停まっており、警備中の警察官もやたらと目につく。テロへの抑止効果を狙ってのことだろうか?

ただし、警備中の警察官といっても、緊張感は全く感じられない。POLISと書かれたジャンパーを着ていなければ、街にたむろする暇人といった感じ。

ポケットに手を突っ込んだり、コーヒー片手にだべっているGパン姿の人達。
腰には口径9mmのグロッグを装着していました。

とりあえず Sultanahmet 駅からトラムに乗って、ガラタ橋へと向かう。

トラムの駅には改札口があり、センサーにイスタンブールカードをタッチして、ゲートのバーを押し回す方式。見たところ、改札口を通らなくても横の道路から簡単に入場出来る構造だが、誰か見張っているのだろうか?

ガラタ橋

トラムに約5分乗って、Eminönü駅で下車。埠頭が並ぶ海岸通りを歩いてガラタ橋へ。

ガラタ橋の1階には飲食店が入居しており、橋の中心部だけが船が通過できる構造。新市街の丘の上に建つガラタ塔が良く見える。

ガラタ橋を通る車やトラムは橋の手前から伸びる坂を登るが、徒歩で渡る際には海岸通りから階段で上に。階段の横にはガラタ橋の下を通過する通路もあり、その中にはトイレも設置。

トイレの使用料は1リラ(約20円)。ドイツやポーランドと比べれば安い・・・が、1リラコインが手元に無い! ※その後、1リラコインを入手して、トイレに入った際にイスタンブールカードが使えることが判明。

トイレに入るため、先ずはボスポラス海峡のクルーズ船のチケットを購入。料金は25リラ(約500円)。30リラを出して、おつりに1リラコインを混ぜてもらう。

次の出航時間は11時。タイムスケジュール表の下には、航路の案内図。日本だったら、こうした航路図と主な見どころが示されたパンフレットが配られるのだろうが、ここはイスタンブール。そうしたものは一切無く、発券所では切符をもらえるだけ。

埠頭の手前の海岸通りには多数の露店が出店。中でも、焼き栗と焼トウモロコシを売る店が多い。

トウモロコシを1本買ってみる。焼いてあるトウモロコシを炭火で焼き直し、最後に醤油ではなく塩を振りかけて出来上がり。値段は4リラ(約80円)。塩味の焼トウモロコシは初めての味だが、それでも旨かった。

ボスポラス海峡クルーズ

11時少し前にゲートが開き、乗船開始。切符はゲートで取られてしまい、半券はもらえない。

下船時に撮影

クルーズ船に乗り込むと、乗客のほとんどが階段を昇って、見晴らしの良い2階席へ。しかし、この2階席は側面の一部が透明なビニール幕で覆われているものの、全体的には吹きっさらし。それが分かると、皆さん1階席へとそそくさと移動。

結局は1階の温かい室内席でお茶など飲みながら風景を楽しみ、撮影スポットの案内アナウンスが流れたら船尾のデッキに出るのが賢明。なお、1階船尾には、ボットン式のオリエンタル式トイレが男女別にあるが、当然、臭い。

ということで、 ガラタ橋脇の桟橋から90分間のボスポラス海峡クルーズに出発!

クルーズ船は、ヨーロッパ側の陸地に沿って進む。まず見えてくるのが、ヨーロッパとアジアを結ぶ「7月15日殉教者の橋」

橋をくぐったところで動画を撮影。

ボスポラス海峡の最も狭い場所は、幅が約1㎞。 ファーティフ·スルタン·メフメト橋が掛けられ、ヨーロッパ側とアジア側を結んでいる。この場所は、軍事的要衝ということで、ヨーロッパ側には砦(ルメル・ヒサル)が築かれている。

クルーズ船は、ファーティフ·スルタン·メフメト橋をくぐった所で180度方向転換。アジア側の陸地に沿って進む。 海峡最狭部のアジア側にも小さな砦(アナドル·ヒサル)。

その後もいくつかの見どころを通過する度、アナウンス。

そして、最後に、アジア大陸の最も西に位置の場所の海上に設置された「乙女の塔」を通過。クルーズ船は一旦、アジア側の港に接岸。希望者はここで下船できるよう。

アジア側の港を離れたクルーズ船は、ボスポラス海峡を横切り、ヨーロッパ側へ。ガラタ橋をくぐって、港に接岸。

これで90分間のクルーズは終了。外国人観光客向けの高価なクルーズもあるようだが、値段も安く、見どころ満載の本クルーズ。乗って良かった~!

ガラタ橋の釣り人達

ガラタ橋の上は、平日の昼間というのに、釣り人が沢山。釣り餌を売りながら、釣りを楽しんでいる人も。

歩きながら、各釣り人の釣果を見ると、釣れているのは小魚ばかり。フライにでもするのだろうか?

鯖サンド

ガラタ橋と言えば、沢木耕太郎氏の小説「深夜特急」で描かれたイメージが強く残る。つまり、それは橋のたもとに接岸した小舟で売っている「鯖サンド」。だけど、そんな小舟はどこにも見当たらない。

そこで向かったのは、ネットで調べた「鯖サンド」で有名な「BALIKCI TUFAN」。ガラタ橋を渡り切った交差点から斜め右に延びる路地を進み、さらに路地を左折した場所。

だけど、他に客はいない。店内にいたお兄さんに声を掛け、「鯖サンド」を一つ注文。店の前の路上に並ぶテーブル席に座って、調理過程を眺める。

既に焼いてある鯖を炭のグリルの上で焼き直し、続いてパンも。焼き上がったところで、鯖をパンに挟み店内で炒めてあるオニオンと、トマト、レタスを挟み込む。

出来上がった鯖サンドに、添付されたレモンをギュッと絞って頂く。レモン以外の調味料は無し。炭火で焼かれて脂の落ちた鯖の塩気が野菜とマッチ。絶品とまでは言わないが、ココまで食べに来た価値はある。

料金が分からないので50トルコリラ札を渡すと、お釣りは30トルコリラ。つまりコーラと一緒で20トルコリラ(約400円)。

ガラタ塔

鯖サンドを食べ終わり、ガラタ橋とは逆方向に歩き出すと、目の前にはガラタ塔。結構、高い場所に建っている。

丘の上に続く道は石畳の急坂。足元が悪い急坂を登っていくと、塔の周りにはレストランや土産物屋が建ち並んでいる。

ガラタ塔の入口には50人位が入場待ち。行列に並ぶこと約20分でようやく入場券売場。

入場券売場の入口には金属探知ゲート。ただし手荷物検査は無し。入場料は45トルコリラ(約900円)

入場券を手にして、目の前のエレベーターで7階まで昇る。

エレベーターを降りると、7階はガラタ塔の説明が掲げられたホール。そこから上へと急な螺旋階段が伸びており、途中、レストランが入る階を通過しながら、10階相当に位置する展望エリアまで昇る。

外へ出ると、塔の回りを一周するテラス。テラスの幅は狭くて、展望を楽しんでいる人の後ろを通過するのがやっと。所々、幅がさらに狭くなり、人ひとり通過するのがやっとという状況。

空いたスペースを見つけて、展望を楽しみ、写真を撮影。動画も撮影しました。


ガラタ橋の奥にブルーモスクなど旧市街が一望
ボスポラス海峡もキレイに見える

アジア側に渡ってみる

ガラタ塔の建つ高台から急な坂道を下り、ガラタ橋へ。ガラタ橋付近の両岸には桟橋が並んでおり、船がアジア側各地点との間を頻繁に行き来している。

そこで、新市街側の埠頭に行き、正にテキトーに数分後に出航する船を選んで乗船。乗船ゲートでイスタンブールカードから引き落とされた料金は1.9トルコリラ(約40円)。この料金、激安。生活航路なので政府からの補助金でもあるのだろう。

ヨーロッパからアジアへ向かう船旅に出発すると、船上からはヨーロッパ側に建ち並ぶ旧市街が良く見える。

両大陸を結ぶ船旅は、約10分でアジア側のカドゥキョイに到着。

埠頭が並ぶ海岸通りを歩いて、ビルが建ち並ぶ通りに出てみたものの、付近には取り立てて行ってみたい場所もヨーロッパ側に向かう地下鉄の駅も無いし·····。

ということで、上陸10分後には、再び乗って来た船に乗船。

ホテルに戻り、ハマムへ

アジア側に向かう際には新市街側の埠頭から出航した船だが、アジア側に到着したのは旧市街側の埠頭。天気も悪くなってきたので、トラムに乗って、17時前にはホテルへ戻る。

ホテルで30分ほど一休みの後、冷え切った身体を温めるため、と言うよりは一度は体験してみたくて、ホテルの近所にあるハマム(トルコ風呂)へ行ってみる。どんな場所か見当が付かないのでスマホは持たずで、写真は撮れない。とりあえず体験してみて、後日(結果的に最終日)のブログでその内容を写真とともに掲載。

夕食はプチぼったくり。Pierr Loti Street

ハマムで身体も温まり、時計を見ると、時刻は19時過ぎ。夕食の場所を探しに付近を散策。

ケバブ屋の店頭で客引きに声を掛けられ、メニューを見せられる。料理は旨そうだし、値段もケバブ1品が50~60リラ(250~300円)とリーズナブル。しかし、ビールの値段を訊いてみると、「無い」との答え。地元客がメインのイスラム系料理屋だとアルコール飲料は置いていないよう。

仕方なく、ホテルの近所で愛想よく呼び込みをしている。Pierr Loti Streetという名前の店に入店。

注文したのは、Adana Kebab(45TL)、ビール(25TL)、RAKI2杯(35TL✕2)。

ケバブ自体はスパイスが効いていて、パンと一緒に食べると美味。ただし、付け合せのフレンチフライは冷たくて固い。そして、注文をしていない水までテーブルの上に置いていった(頼んでいないと言っても、意味不明の言葉ではぐらかされた)。

アルコール度数40%のRAKI2杯とビールと一緒に食事を済ませて、お会計。

請求金額は180トルコリラ(約3600円)。ほろ酔い気分で支払ったが、後で計算すると40トルコリラ(約800円)の上乗せ。グーグルマップでも5段階評価で1.5と評価されている店。2度と行かない!!

飲み直して、就寝

そしてホテルに戻り、クラフクで買ったナッツをツマミにタレ瓶入ウイスキーを2本。就寝したのは23時。

本日の歩行数:1万9600歩

コメント

  1. 京の弟子 より:

    トルコといえば、一時期、イスラム◯◯派によるテロがありましたので、警官の警備も厳しそうですが、まさか暇人状態とは。今は平穏なんでしょうね。
    ボスポラス海峡クルーズでは、世界遺産や要塞など、見応えはたくさんありそうですね。観光に夢中になれれば、三半規管が弱い小生も船酔いしないかも。
    トルコは親日国。でありながら、プチぼったくりがあるんですね。くらばら、くらばら。
    鯖サンド、レモンをしぼったものも良さそうですが、煮鯖をサンドすればどうなるでしょうか。個人的には、ありのような気もしますが…。

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