夏休みだよ!赤道越えて、インドネシア!
【第7日目・9月19日】
本日は、特急TAKSAKAでジョグジャカルタからジャカルタへ
朝、5時半に起床して、シャワーを浴びて、荷物をパッキング。7時15分にホテルをチェックアウト。インドネシアの長距離列車に乗る勝手が分からないので、早めに駅へ向かうことに。ちなみにタクサカ号が出発するのはトゥーグ駅。長距離の豪華版列車のみが発着する駅で、ローカル線は隣の駅から発着。
朝のトゥーグ駅前は、客待ちするバイクタクシーやベチャでいっぱい。路上で料理を並べる物売りも。ちなみに、今やベチャもエンジン付がほとんど。人力で漕ぐタイプは少数派。
改札口では、チケットと身分証の内容をパソコンで照合。当然、外国人はパスポートの提示が必要。発着(=乗客)の少ない駅だからこそ可能なシステム。
タラッタタッタ♪ ターララ♪ タ~ラ~♪ ココからは「インドネシアの車窓から」をお楽しみ下さい。
長距離列車が発着するジョグジャカルタ・トゥーグ駅。構内に入ると、数々の売店がお出迎え。
TAKSAKA号の入線する5番ホームへ行くには、線路を渡り、停車中の列車の中を通り抜ける。
出発30分前の7時半になると、TAKSAKA号が乗客の待つホームへと静かに入線。ジョグジャカルタとジャカルタの間を8時間で結ぶ特急。
タクサカ号には、昔懐かしい食堂車も連結。
イスラム教徒が大多数を占めるインドネシア。食堂車の中には礼拝スペース。
客車に入ると、車内には各種のモニターが設置。
座席は前後間隔も広く、フットレスト、テーブルも完備。
座席前のポケットには、車内販売(&食堂車)のメニュー。
トイレも完備されており、8時間の長旅も心配ない。
8時の出発時間になると、何の前触れもなく、TAKSAKA号はゆっくりとジョグジャカルタを発車。
ジョグジャカルタを出発して10分も経つと、車窓には農村の風景が広がる。
早速、駅構内で買ったビーフパイとツナパイで朝食。
朝食後は、たれ瓶の中身をミネラルウォーターの瓶に注ぎ、プリングスをつまみに、ひと心地。
ジョグジャカルタを出発して2時間。東西に伸びるジャワ島の南側沿いを西に向かって進んできたTAKSAKA号は、ジャワ島中央部の山間地帯を抜ける線路へと分岐し、ゆっくり進む。
塩の影響を受ける海岸部を除き、インドネシアでの米の生産は3期作。山間部には棚田が広がる。
山間部に3分の1程入った所で4回目の停車。窓の外には喫煙所。しかし、列車がいつ発車するか分からない。日本人観光客は、いつでも列車の乗れるよう、手動ドア脇の手摺りを掴み、片足を列車のステップに乗せたまま、ホームに片足を着けて、タバコを一服。
お昼が近づくと、弁当の車内販売が始まる。食堂車に行ってみると座席はお客でいっぱい。ようやく昼過ぎに2人掛けの空席を見つけて、弁当を注文。しかし、残っている弁当は3種類のみ。
その一つ、牛肉のスパイシー煮込み弁当。電子レンジで5分程の加熱後に提供。ミルクコーヒーとの合計額は4万ルピア(約320円)。
フタを開けると、牛肉煮込みの香りが漂う。御飯は紙に包まれ、電子レンジにかけてもホカホカ状態。弁当箱の中には、青唐辛子の練り物が入った小袋。料理に付けると、ピリッと辛く、食欲が進む。
TAKSAKA号は山間部を抜け、ジョグジャカルタを出発してから4時間35分後の13時35分に、ジャワ島北側を結ぶ線路との合流点・チルボン駅に到着。列車からホームへ降りると、作業員が列車の上に登って給水作業を開始。彼らの作業が終了するまで、列車はここで一休止。
チルボン駅のホームには、50m位の間隔で喫煙コーナーが設置。長時間の禁煙を強いられてきた喫煙者にはありがたい。
チルボン駅を発車したTAKSAKA号は、山間部より速度を速め、首都ジャカルタへと向かう。
TAKSAKA号は、ジャカルタ市の入口にあたるジャティネ駅で乗客の半数を降ろし、ゆっくりと市内に入っていく。車窓には、ジャカルタのビル群が映る。
終点はガンビル駅。ここも長距離列車だけが発着する駅。15時35分に到着すると、すかさず赤いシャツを着たポーター達が車内に入り、大きな荷物を持った乗客のお手伝い。
東京から京都に相当する約500kmの旅もここで終了。乗客達は、それぞれの目的地へと散っていく。
タラッタタッタ♪ ターララ♪ タ~ラ~♪ 次回の「???の車窓から」は・・・未定です。
本日の宿泊先に向かいます
降り立ったガンビル駅は、モナスの立つムルデカ広場の西側に位置。広場に沿って南下し、広場の南側の道を通って、広場の西側を通るメインストリートのタムリン通りへ歩く。距離にして約1.5km。
途中、 ムルデカ 広場の南側にある遊園地を発見。昔は日本にもこうしたチャチな遊園地が点在していたのだが・・・。
タムリン通りの駅からトランスジャカルタに乗車。まだ、16時過ぎだが、ジャカルタ名物の交通渋滞が始まりかけているよう。
トランスジャカルタに乗って、南に約5分、3駅目のトサリに到着。付近を見渡すと、高層ビルが建ち並び、その一角には超高級ホテルのマンダリン・オリエンタルも。
こんな場所に、今の自分が泊まれるホテルがあるのか?(子ども達の教育費がかかる以前は、マンダリン・オリエンタルやアマンリゾートにも泊まったのに)と思いながら、タムリン通りをさらに南に歩いていくと、タムリン通りが高架になる手前で分岐した庶民的な脇道に、本日から3泊(正確には2泊)するRED DOORS HOTEL。
RED DOORS HOTEL
到着は17時近く。チェックインでは、現金10万ルピアをデポジット。チェックアウト時に返してくれるが、その時点で有意義な使い道は無いはず。
agodaで予約した際に、低い階を頼んでおいたので、部屋は301号室。ホテルの名前どおり、赤を基調とした部屋で、設備も申し分なさそうと思いきや、冷蔵庫が無い!おまけに、部屋でタバコを吸うと罰金30万ルピアと記載されたプレートが置いてある。
その後に気づいたのだが、コップの類いもない。これではウイスキーも飲めないし、歯も磨けない。フロントで「コップ貸して」と言ったら、寄越したのはコーヒーサーバー備え付けの紙コップ!(3個貰いました)
休憩がてらに、ガンビル駅到着以降のブログ記事を書き、時計を見ると17時45分。シャワーを浴びて、夕食が採れる場所を探さなくては!(ビールも含め、アルコール飲料を飲みながら食事の出来る場所が極めて少ない!!)
ホテルのフロントで訊いたら、近くのバーで酒を飲みながら食事が出来るとのこと。
とりあえず、トランス・ジャカルタでコタ地区に行ってみるが、道路は大渋滞。専用路線を走るトランス・ジャカルタも所々、一般道に入るのでノロノロ状態。コタ駅周辺だけ散策して、早々に戻りのトランス・ジャカルタに乗車。
CAFE ASMORO
一旦、ホテルに戻って荷物を置き、22時過ぎに、教えられたバー「CAFE ASMORO」へ。歩いて2分と教えられたが、20秒とかからない場所。
バーに入ると、中は真っ暗。かろうじて、ステージ上の生バンドと歌手の姿が見えるだけ。
女性(真っ暗なので、年齢層は不明。その後、40歳前後と推察)が注文を取りに来るが、かなり英語が通じるジャカルタでは珍しく、全く英語を理解出来ない。
とりあえずビンタンを注文。Googleトランスレイトを起動させ「食事がしたい」と伝えても、戻ってくる返事インドネシア語。店内は大音響でトランスレイトの通訳機能は使えない。そんな時、話してくるインドネシア語の中に「ナシゴレン」という言葉が聞き取れたので、「ナシゴレンOK!」と言って、注文完了。
しばらくして、ナシゴレンがテーブルに。このバーで調理したのではなく、外に並ぶ屋台からの出前のよう。暗闇の中、野菜と思ってバリバリ食べたら、青トウガラシ!ビールが進む!
その後も、この従業員、横に座ったままビールをついでくれたり、ナシゴレンを食べる手元をスマホのライトで照らしてくれる。もしかして、この人ホステス?
そのうち、こちらからはGoogleトランスレイトにキーボード入力してインドネシア語に変換させた文章を見せ、先方からは彼女が自分のアイフォンに打ち込んだインドネシア語をこちらのGoogleトランスレイトで読み取るという、非常に変則的な方法で意志疎通。
彼女が何か打ち込んでいるので、トランスレイトで読み取ると「私はビールが飲めます」(本当は「飲みたい」だと思うでしょうが、イスラム教では飲酒が原則禁止)との記述。「まあ、1本くらいなら良いや」ということで、追加注文。
ところで、このバー。生バンドの演奏で、代わる代わりステージに立つ人が歌っている。客席からは笑い声混じりに野次ったりしているところを聞くと、常連さんのよう?(後で分かりましたが、歌手同士で茶化していたようでした)
結局、午前零時近くまで飲んでしまって、気になるお会計。伝票に記載されていたのはビンタン3本とナシゴレンの料金と税金だけで、合計26万ルピア(大体2200円位)。隣に座る女性に30万ルピアを渡したら、キチンとおつりを持って来たので、そういう場合にこそ、そのままチップとしてレシートだけを受け取る。えらく喜ばれていたけれど。
ホテルに戻り、口直しにタレ瓶半分の量のウイスキーを飲みながら、CNNニュースを30分程見て、零時半頃に就寝。おやすみなさい。
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