平成30年7月2日
朝食はボリュームいっぱい!
朝を迎え、スッキリと目が覚める。本日は、台湾東部を離れ、台北へと戻る日だ。
朝食は、ホテル近くの小じゃれたカフェ「小人物珈琲」でクラブサンドイッチとアイスコーヒーのセットを注文(値段は100NTDだったかな?)。出てきたクラブサンドイッチにはフライドポテトも付いており、結構なボリュームだ。
花蓮を離れ、瑞芳・十分へ!
そそくさと朝食を済ませ、ホテルに戻って荷物をピックアップ。歩いて駅へと向かう。
花蓮駅に着くと、窓口で太魯閣号の「瑞芳」までの乗車券を購入。全席指定の特急である太魯閣号は、2時間程度で花蓮と台北を結んでおり、途中1カ所だけ瑞芳に停車する。瑞芳までの料金は364NTD(約1300円)だ。
太魯閣号は定刻どおり7時25分に花蓮駅を発車。瑞芳までの1時間45分は、時折見える海岸などの景色を楽しむ。
十分行きの列車への乗り換え駅である瑞芳は、これまた有名な観光地である九分に向かう起点となる駅でもあり、駅前には観光客を待ち受けるタクシーや飲食店が多い。
十分行きの列車の発車時刻まで小1時間あったので、駅前のしゃれたコーヒーショップに入り、スマホを片手に時間を潰す。
発車時刻の15分前にイージーカード(交通系ICカード)で駅に入り、ホームに向かう。月曜日とはいうものの、ホームでは既に大勢の人々が平渓線の列車を待っている。
十分をとおり、菁桐駅まで行く平渓線は、台湾鉄道の本線を離れた支線ということもあって、ディーゼル機関車がけん引する列車は、単線の鉄路をトロトロ進む。十分までは約30分の行程だ。列車の中は、ほぼ満員。乗客のほとんどは台湾内外からの観光客で、みんな浮かれ気分。
車内では日本語も聞こえてくる・・・が、ちょっと変わった方言のような日本語も。話しているのは、若い女性の2人組。訊いてみると、大学で日本語を勉強したベトナム人で、ハノイから来たそうだ。日本へも何度か行ったことがあるそうで、そうした財力などを考慮するとベトナム政府高官の娘? などと思ってしまう。
初めての電動バイクに乗って、十分瀑布へ! しかし、パワーが?
満員状態の列車が十分に到着すると、乗客のほとんどがここで下車。ゾロゾロと線路を渡って、駅舎で改札を済ませ、線路に沿った道である十分老街へと流れていく。
十分老街は、駅舎付近では線路の片側のみに飲食店や土産物屋が並ぶが、それらは駅舎から少し離れると線路の両側に出店されていて、本当は線路内立ち入り禁止のようではあるが、
観光客は線路を跨いで行き来している。加えて、航空機の安全上、ここ十分でしか許されていない天燈上げを行う場所も線路が通るスペースからだ。
天燈に墨で願い事を書いている人々を横目で眺めながら進む。通りを進む人のほとんどが十分瀑布を目指していると思われ、踏切が配置された場所にある横道へと入り、老街を抜けていく。
自分も踏切を渡ろうとした時、ふと目にしたのが老街の先に掲げられた「電動車出租」の看板。「一台、毎小時100元」とも書いてある。近づいてみると、道の反対側にバイクが並んでいる。
レンタルバイク店の店先では、店主であろうオッチャンがウトウト居眠り。記憶している少しの北京語の中で最も使える言葉「ブーハオ・イースー(すみません!)」と声を掛ける。すぐにレンタル客だということは理解され、100NTD支払って電動バイクをレンタル。
コッチの目的地は十分瀑布ということは明白なので、オッチャンは近くに掲示された地図を指し示しながら、瀑布への道順をジェスチャー混じりで説明してくれる。説明によると、歩いていく道とは異なり、店の前の道を進んだ所にある瀑布併設の駐車場にバイクを停めて、そこから瀑布まで歩くようだ。
バイクに跨り、スロットルをゆっくり回すと、ヒューンというモーター音と共にバイクは走り出す。とりあえずブレーキの効き具合を確認した上で、スピードを上げるが・・・チョット速めの電動アシスト自転車といった感じ。
ものの5分程度で十分瀑布の駐車場に到着。駐車してある観光バスや自家用車の間をすり抜け、奥へ奥へと進む。すると飲食店の軒先を通って瀑布へ進む歩道を発見。付近に日陰にバイクを停めて歩道に入る。歩道は飲食店の軒先を下へ下へと進む階段となっており、老人にはキツイ勾配だ。
階段を下り切ると、そこは基隆川の河原。河原を進み、橋を渡って対岸へ、さらに基隆川に合流する川にかかる橋を渡る。橋を渡る都度、階段の昇り降りがある。
基隆川に合流する川を渡ると、付近には飲食店が連なっている。
その前を更に進んで行くと瀑布を眺めるポイントだ。ここまで、駐車場から10分程度。眺望ポイントには鉄筋作りの展望施設。瀑布に面した場所はガラスの塀が設置され、安全に瀑布を展望できる。ちなみに入場料などは無かった。
十分瀑布を眺めた後、駐車場へと、元来た道を戻る。どうも駐車場は駅から瀑布の中間辺りに位置するようで、単に移動手段と考えるならば、バイクを借りる有用性は少ない(自分は電動バイクに乗って見たかった!)。
時計を見ると、まだ時間が余っていたので、付近を走ってみる。スロットルを全開にしてみるが、バイクのスピードメーターは25㎞以上にはならない。下り坂なら、もう少しスピードが出るのではないかと思って試しても、25㎞以上にはならない。
付近の木陰にバイクを停めて、バイクを観察。ナンバープレートの位置には「可愛馬電行車」と記載されたプレートが付いている。運転免許も要らないことから自転車扱いのようで、スピードが出ない理由もそこにあるようだ。
※ 一応、メーターは60㎞まで表示されていましたが??
天燈を上げる!
電動バイクを返却して、老街をブラブラ。料金表を手にした天燈上げの呼び込みが多い。
その中のオネーサンが日本語で話しかけてきたので、システムを聞くと、
☆ 天燈は、1色、2色、4色の天燈があり、当然、4色が一番高 い(200NTD位と記憶)。
☆ 書き記す願い事は、例えば赤い面ならば健康に関する事という ように、色によって種類が決まっており、書き入れ場所にある説明ボードを参考に書き記す。
☆ 天燈を上げる際には、スマホでビデオ・写真を撮影してくれる。
とのことだった。
当然、4色を選択。道路脇のスペースで、筆と墨汁を使って願い事を書き入れる。
スタンドに掛けられた天燈に、一つ願い事を書く毎、店のオニーサンがドライヤーで乾かして新たな面を表に出してくれる。
4面全てを書き入れると、線路の上に出て、オニーサンの手ほどきにより、それぞれの面を表に掲げた写真撮影。
写真撮影が終わると、写真を撮っていたオネーサンは「ビデオいきま~す」と掛け声。するとオニーサンが手際よく天燈の燃料に着火。アッという間に、天燈が膨らむ。そして、またもやオニーサンの手ほどきで、膨らんだ天燈の各面を表に掲げて写真撮影。
そして、最後に手を離すと、天燈はフラフラと天に昇っていく。
ということでした!
※ 後でスマホをチェックしたら、オネーサンは最初から、ビデオを撮影しながら写真も撮っていてくれました。自分のスマホにそんな機能があるとは知らなかった~!!
間一髪、ドシャ降りダ~!
天燈が空高く上がったのを見届けてから、近くの店でドラゴンフルーツの生ジュースを買って飲む。注文を受けてから、店先にあるドラゴンフルーツの皮をむいて、カットした果肉を氷と共にミキサーにかける方式で、値段は60NTD(約220円)。台東の夜市で買ったドラゴンフルーツジュースもそうだったが、台湾では果肉が赤いドラゴンフルーツが多いようで(ベトナムやカンボジアでは果肉が白いドラゴンフルーツが多い)、ジュースの色は濃い紫色。
十分の駅に着くと、列車が来るまで、まだ30分くらい待たなくてはならない。背負っていたリックを降ろして、駅のベンチで一休みしながら、壁に貼られた掲示物を眺めていると、台北までのバスの案内を発見。
近くに寄って見てみると、手書きの英文で説明が捕捉されている。説明によると、台北郊外のMRT駅まで50分で行くとのことで、料金は45NTD。イージーカードも使えるようで、毎時40分に駅から歩いて6分のバス停に停まるようだ。
※ 次の機会があれば、使ってみたい!
時計を見ると12時25分。列車を乗り継いで行くより約1時間早く台北に着くので、バス停に向かって歩き出す・・・が、雨がポツポツ降ってきた。嫌な予感がしたので、きびすを返して駅へと戻るが、その直後、雨脚はスコール状態に!
台北に戻り、メガ天丼の昼食!
スコールが降り続く下、観光を続けるのを諦めた大勢の人々を乗せた列車に乗って瑞芳駅に、僅かな待ち時間で、台北行きの区間車(各駅列車)で乗り継ぎ、台北駅に着いたのは14時15分頃。
朝食からは何も食べておらず、お腹も空いていたので、遅めの昼食を採ることにして、台北駅の北側に道路を挟んで隣接する「Qスクゥェアー」に向かう。高級なブティックなどがテナントに入る高級ショッピングセンターだ。
ここでの目標は、新宿に本店のある「天吉」の台北支店の一つ。Yahooの配信記事では、期間限定・台北限定の天丼を提供しているとのこと。店先に着くと、記事で報道された天丼の広告板が掲げられている。値段は500NTD(約1800円)! かなり高いが、エビ天5本に野菜などの天ぷらが乗っているということで、値段に納得!
店内に入ると、「いらっしゃいませ~」という、元気な日本語。しかし、それ以外の日本語は理解していないようなので、注文はメニューを指さし。
出てきた天丼には、天ぷらがドッサリ乗っている。
エビ天には青ノリが付いたものも混ざっており、味に飽きることはない。玉子の天ぷらも乗っており、食べるとフワッとしている・・・が、しかし、食べ進むと、エビ天は、ふつうのエビ天が2本、青ノリが付いたエビ天が2本で、計4本。メニューの説明書きより1本少ない。食べ始める前に気付けば文句も言ったのだが、既に殆ど食べ尽くして(エビの尻尾まで)いたので諦める。
お会計は、ビール1本を付けて550NTD(約2000円)。キャッシャーにいたオニーチャン、終始、電話で会話しながらの会計。マァ~このあたりは、まだまだ日本のサービスレベルには至っていないナ~!
台北で、生まれて初めてのインターネットカフェに入る!
昼食のビールでほろ酔い気分となってブラブラと、林森北路の北部に店舗を構える「李製餅家」の台北支店(本店は基隆市)に向かって歩き、ここで職場へのお土産となるパイナップルケーキを買う。
李家餅屋のパイナップルケーキは、値段も手頃(安い!)くて1ダース入り1箱(バラ売りもある)が1000円にも満たない。甘さも控えめで、台湾を訪れるたびに買っているパイナップルケーキだ。
パイナップルケーキを購入すると、雨がポツポツ降り出したので、急いでMRTの中山駅へと向かい、そこからMRTに1駅乗っての台北駅へ。
台湾鉄道の台北駅には大きな地下街があり、桃園空港線を含むMRT各路線の台北駅を結んでいる。その地下街を通って、台北駅前の新光三越の並びにあるインターネットカフェ「Qtime」に向かう。事前に調べたところによると、Qtimeにはシャワー設備があるとのこと。空港に行く前に、汗をかいた体をサッパリさせたい。
Qtimeは、専用の階段で下ったビルの地下1階にあった。地上の入口の前には案内が出ていたので、すぐに分かる。
店内に入り、受付でメニューの料金表を指差しながら、シャワーを使い、2時間滞在したいことを英語で伝える。場所柄、日本人を含む外国人旅行者も多く使っているようだ。料金は、120NTD+シャワー代75NTD。合わせて約740円。
案内された席に荷物を置くと、薄ぺらなタオルを手にしたオネーサンが一つしかないシャワー室に案内してくれる。シャワー室に入る前に着替えを取りに戻ろうとすると、オネーサンが「どこへ行くのか」という感じで止めようとするので、着替えを取りに行く旨を伝える。どうも受付から30分間の使用時間を気にしていたようだ。
シャワーを浴び、きれいな服に着替えて、席へと戻る。
文字表示が擦り消えているパソコンのキーボードを適当に操作して、YAHOO Japanにアクセス。まずは天気予報の画面を表示させる。この時、九州に接近している台風の状況を見るためだ。
画面には、台北から東京に向かう航空路が通過する九州南部にほぼ上陸するという台風が映し出される。
日本から台北に飛んでくる便が欠航になると、当然、台北からの便も欠航! ということで、次にピーチのホームページへ。国際線の時刻表を見ると、以前は大阪からの便が台北で折り返して東京に向かっていたが、今は仙台もしくは札幌からの便がそれに該当するようだ。月曜日は仙台からの便が台北で折り返すようなので、運行状況を確認。すると、すでに仙台を出発して台北に向かっている! 少なくとも飛行機は台北に来るようなので、ひと安心。
ひと安心したところで、無料のコーラとアイスクリームを味わいながら、狭いソファーに寝転がり、YAHOOニュースなどを閲覧しながら、1時間程の時間潰し。
設置されたばかりの自動出国ゲートを通って、初めてプライオリティパスを使う!
Qtimeを5時半頃にチェックアウトし、地上を歩いてMRT桃園空港線の台北駅へと向かう。最も近いのは台北駅地下街とは反対の改札口。台北に到着した際に焦って通った改札口だ。ふと、タクシー乗り場に目を向けると、客待ちしているタクシーは1台も見当たらない。3日前に客待ちしているタクシーがいたことがラッキーに思える。
MRTで桃園空港に着き、1階の出国フロアーへ。すでに予約段階で座席は指定してあるので慌てる必要はないのだが、今回は、チェックイン開始前に行列に並ぶ。
チェックインは、出発時刻2時間前の6時40分に開始され、無事終了。手荷物の重さを計られたが8㎏と、10㎏の制限内。ただし、ピーチは平成30年秋から機内持ち込み手荷物の重量制限が7㎏に変更されるので、今後は注意が必要だ。
セキュリティーチェックを済ませて、出国手続きカウンターに並ぶ。今までより列の進むペースが速いと思っていると、列の途中から二手に振り分けられている。一つは従来からの係員が出国手続きを行うカウンター、もう一つは自動出国ゲートだ!
自動出国ゲートは、ゲートの一つ一つに係員が付いていることから、運用が始まったばかりのようで、列に1人で並んでいる出国客が振り向けられているようだ。確かに、自分1人で旅行する出国客ならば自動出国ゲートを操作するのにも対応できるだろう。一方、グループ客の中には他人任せで旅行している客も多分に含まれるので、自動出国ゲートでの操作が滞ることも十分予想が付く。賢明な振り分け基準だ!
説明書きのとおり、パスポートのカバーを外し、顔写真欄をスキャナーにかけ、両人差し指の指紋を照合して、自動出国ゲートは簡単に通過。
桃園空港の出国エリアに入ってから向かった先は「PLAZA PREMIUM LOUNGE」。4月に5時間もトランジット待ちした広州空港での苦い経験を元に、新たに楽天プレミアムカードに加入して手に入れたプライオリティパスで利用できるラウンジだ。
プライオリティパスの会員カードを受付に提示、伝票にサインして入場。ソファーやテーブルの席もあるが、座ったのはパーテーションでコンパクトに仕切られた1人用スペース。
荷物を席に置いて、ブッフェコーナーに出向くと、セルフサービスのドリンクバーの傍には簡単な料理が並んでいる。また、スタッフが待機している調理カウンターでは、御飯ものや麺類を調理してくれる。
ドリンクバーには、大好きなブランデーもあったが、羽田空港から自家用車を運転して帰宅するため、泣く泣く、飲み物はコカコーラゼロを選択。魚のフライとサラダを皿に盛り、カウンターで野菜の入った麺を注文。テキパキと1分ほどで調理された麺を持って、席へと戻る。見た目の方も沙流ことながら、お味の方も万全だ。ついでにプチケーキのデザートも味わってしまった。
そこで、時計を見ると、8時ちょっと前。搭乗ゲートには出発時刻の30分前集合なので、惜しみつつラウンジを後にする。チェックインやセキュリティーチェック待ちなどで小1時間費やしたため、ラウンジの滞在時間は30分程度だ。
途中の喫煙所に寄ってタバコを一服、ピーチ搭乗の際にはお馴染みとなっている中央から一番遠い搭乗ゲートへと進む。
搭乗ゲートに着くと、すでに仙台からの飛行機は到着済。問題は、その飛行機が出発するかどうかだったが、時刻になると搭乗は開始された。
台風が待ち受ける中、飛行機はほぼ定刻どおりに桃園空港を離陸し、台風による相当の揺れを覚悟していた九州付近も予想を裏切る快適な飛行。日付を少し跨いで、羽田に着陸。
今回のTRIPも無事完了となりました!!
【第4日目の歩行数:1万9600歩】
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