第3日目の朝を迎え
宿泊したチェンタイホテルは、朝食に対応していないので、Google MAPで目ぼしを付けた「幸福早餐」まで朝食を採りに行く。足元を見ると、大理石で出来た歩道! 花蓮は大理石の産出で有名だ!
※ この写真は別な場所で、夕方に撮影。市内どこでも歩道は大理石!
幸福早餐では、チキンサンドイッチとアイスティーの朝食。値段は65NTD(約240円)。壁には麺類の写真付きメニューもあったが、朝のメニューは異なるようだ。なお、その旨をGoogle MAPに投稿したら、店から「何が悪いんだ」というようなメールがGoogleを通して送られてきた! ケンカっぱやい性格なのかなナ?
太魯閣渓谷への観光に出発!
朝食を済ませ、一旦、ホテルに戻ってから、太魯閣渓谷の観光に出発! しかし、路線バスで行くか、駅前に沢山あるレンタルバイクを借りるか、全く決めていない。
どうやって太魯閣渓谷に行こうか思案しながら歩いていると、駅前に観光案内所を発見。何か情報はないかと、入ってみる。
観光案内所に入ると、中年女性が接客している。日本語が出来るようなので、太魯閣渓谷に行くのに良い方法はないかと訊いてみる。
返ってきた答えはツアーバス! 観光案内所を出発して、太魯閣渓谷+アルファの観光地を周り、昼食付で900NTDとのこと(その後、昼食のレストランが休業のため、100NTD返却)。また、次のバスの出発は10時10分とのこと。
ガイドさんは英語を理解するか? と訊いてみたが、「ガイドによります」というお答え。まぁ何とかなるでしょう、という毎度の判断基準に基づき、ツアー参加を決定(台湾における判断基準です。他の国では何とかなることは少ないです)。
太魯閣渓谷ツアーバスに乗ってはみたものの!
太魯閣渓谷を周るツアーバスは、時間どおりにやって来た。通路を挟んで2座席と1座席が配置されたマイクロバスで、既に殆どの席が埋まっている。
後ろの方に1座席の空席を見つけて着席。すると、運転手兼ガイドのオジサンが何かを手渡してきた。カバーを開くとタブレット端末だが、スイッチが見当たらない・・・などとモタモタしていたら、通路を挟んだ席に座った大学生くらいのオネイサンがスイッチを押してくれた(すごく小さなスイッチでした)。
使い方が分からないタブレットを適当にいじっていると、ガイド氏は運転しながらヘッドセットに付いたマイクを通して北京語での説明を始める。すると、乗っている乗客のほとんどが後ろを振り返り、micに注目! どうやら言葉を理解しない奴が同乗していることを言ったようだ!
そうこうしている内に、バスは停車。みなさんゾロゾロとバスを降りるので、なんだか分からないが、続いてバスを降りる。バスを降りたところには、乗客の1人である中年女性が立っていて、英語が出来るか訊いてきた。
彼女が言うには、ガイド氏から「言葉が分からない日本人がいるので、助けてやってくれ」と説明があったということ。そして、これからパインガーデンを見学するとのことであった。訊いてみると、彼女は香港から来たとのことで、その後も時々、話かけてくれた。
訪れたパインガーデンは、花蓮の港を見下ろす丘に建てられた「松園別館」という旧日本軍の指令所跡で、庭内には大きな松が植えられている。説明板によると、戦後は米軍の将校倶楽部として使われていた時期もあるようだ。
ツアー参加者は、針葉樹である松が珍しいのか、写真をバチバチ撮っているが、micにとってみればタダの松。庭内をブラブラして時間を潰していると、先程の彼女がバスの方に向かって歩いているのが目に入ったため、後を追うようにバスに戻る。
走り出したバスの中で、渡されたタブレットをいじっているうちに、使い方が分かってきた。日本語の表示もある。太魯閣渓谷の主要ポイントについての説明だ・・・しかし、写真が中心で、説明内容に乏しく、実際の景色を目にする状況の中では、あまり活用出来るものではなかった!
Google MAPを開くと、バスは太魯閣渓谷まであと数キロという場所。すると、バスが突然止まった。窓の外を見ると「全家」と表記されるファミリーマートの駐車場だ。先程の香港女性が「ここで昼ごはんを買う」と教えてくれた。
棚に並ぶ総菜品は、日本の総菜品とほぼ同じ。サンドイッチ2つと缶コーヒーを購入。缶コーヒーは愛飲している微糖のアサヒ・ワンダーがあったので、それを購入。後でレシートを見たら、サンドイッチ2個よりアサヒ・ワンダーの方が高かった。日本酒ワンカップと同じで日本製品は高い!
太魯閣渓谷に到着!
車内でサンドイッチを食べていると、太魯閣渓谷の入口である門が見えてきた。ここは写真スポットの一つであるが、バスは止まらずに通過。散策を楽しみにしていた砂卡礑歩道も通過!
太魯閣渓谷で、バスが最初に止まったのは、川を挟んだ遠くに「長春祠」が見えるポイント。近くにはトイレも完備されたお土産屋兼食堂もある。
橋を渡り、「こんな道をよく作ったなぁ」などと思いながら、岩場に掘られた道をしばらく進む。近くで見る長春祠は綺麗ではあったが、そこに至る道の方が記憶に残る。
橋を渡り、「こんな道をよく作ったなぁ」などと思いながら、岩場に掘られた道をしばらく進む。いくつかのトンネルの合間からは断崖の下に佇む長春祠や周りの景色が見える。
近くで見る長春祠は、建物の中央から滝の水が流れ出ており、確かに綺麗ではあった。しかし、岩場に掘られた道から眺めた景色の方が印象に残る。
長春祠を出発したバスは、曲がりくねった道やトンネルを進む。途中で10階建てのビルにも相当する大きさの岩がいくつも斜面の途中に止まっているのが見える。斜面の下の方では重機が動いているが、対処できるのは豆粒のようにしか見えない岩だけだろう。その斜面の下をバスは通るが、もし、岩が落ちてきたら、成すすべもなくペッシャンコだ。
次の目的地である燕子口歩道へ向かう途中、バスは小さな建物の前に停車。ここでガイドが運転席から降り、人数分のヘルメットを借りて来て、みんなに配る。落石対策だが、これで対処できるのは、ほんの小石程度だろう。しかし、無いよりはマシ!
バスは燕子口歩道の入口近くの橋の上に着いた。ヘルメットを被ってバスを降りる。橋の上から燕子口歩道を見ると、断崖に掘られた歩道。その断崖と対岸の断崖の隙間を川が流れている。川幅が少し広い場所には、巨大な岩が落ちている。
謝!謝!上海娘!
バスの同乗者達はそれぞれ記念写真を撮っている。自分も燕子口歩道からの景色を堪能した後、写真を数枚撮って、バスが駐車した方に向かって歩き出す。
もう少しでバスが駐車した場所という所まで歩いて戻ると、後ろの方から「すみませ~ん!」という日本語。振り返ると(台湾以外では、日本語が聞こえても振り返りません!)、通路を挟んで座っていた大学生くらいのオジョーさんが走ってくる。
オジョーさん、いきなり日本語で自分の名前を自己紹介(名前は失念、というより難しくて記憶出来なかった)。そして自己紹介に続いて「こっちにはバスはありません。歩道の先で待っています」と教えてくれた。
ということで、オジョーさんと一緒に燕子口歩道を先に進む。オジョーさんは日本にも4回行ったことがあると言うので、「台北からですか?」と尋ねると、「上海から」とのこと。そういえば、車内でも、ガイドが北京語で話すと、お連れの年配女性になにやら話していたが、上海語に訳していたのだろうか? 自分も、約半年前に上海を訪れたこと、深圳や珠海にも行ったが上海はこれらの街より洗練されていると感じたこと、などを話す。
しばらく歩くと、バスが停まっているのが見えてきた。上海オジョーさんのお蔭で太魯閣渓谷で迷子にならずに済みました。上海オジョーさん、その後もバスを降りる都度、集合時間を教えてくれました。感謝!感謝!
しかし、集合時間や集合場所が分からないのは不便だ。このバスには北京語が理解できない外国人が乗ることも多々あろうが・・・要改善!
清水断崖
その後、バスは、ヘルメットの返却所と人の顔に見える断崖の見学場所に立ち寄ってから、太魯閣渓谷を後にして、次の目的地である清水断崖へと向かう。
清水断崖は、急こう配の山肌が海に迫り出していることで有名だが、mic的には「こんなもんですかネ」という感じ。小雨も降り出したので、取り合えず写真を撮って、雨の当たらない場所でタバコを一服しながら時間を潰す。
七星潭海岸
14時半過ぎに清水断崖を出たバスは、お土産屋で30分程度の買い物タイムへ経て、花蓮市内に入ると海岸に向かって方向を変え、花蓮空港の脇を通て到着した場所は七星潭海岸。雨は上がっている。
七星潭海岸は、花蓮市民の憩いの場のようで、海岸では凧揚げなどに興じる人々が見られ、また、海岸へと続く公園では飲食物や手工芸品を売る屋台、ギター演奏などのパフォーマンスも見られた。
その一角では、車椅子に乗ったパフォーマーがドラムを叩きながら、ヘッドセットマイクを通じてノリの良い歌を歌っていたが、その横には車椅子ごと乗れるバイク&サイドカーが停められており、サイドカーに乗ってバイクを操縦出来るように改造してあった!やるね!
ここでの散策時間は15時半からの約1時間。一通り散策しても、まだ30分程度あるので、時間を持て余す。仕方ないので、大理石で作られた駐車場の縁石に腰掛け、タバコを一服しながら時間を潰す。
太魯閣ツアー終了!
七星潭海岸を出たバスは、乗客をホテルで降ろしながら、花蓮市内中心部へと向かい、花蓮駅前に戻ってきたのは丁度17時。ここまで同乗してきた上海オジョーサンと香港女性にお礼を言って、バスを下車。一旦、ホテルに戻る。
原住民一條街へ行ってみる!
ホテルにナップザックを置いて身軽になり、海岸近くの夜市に向かう。
海岸方向に向かって中山路を約3㎞ほどブラブラ歩いて行くが、海岸まであと1㎞程度の9号線を渡った辺りから中山路の両側は急に賑やかな街並みとなり、お客が長蛇の行列を作っている飲食店も見受けられる。
繁華街をしばらく歩くと、右側に東大門夜市が見えてきた。夜市の中には移動観覧車?などの遊具も見える。
しかし、東大門夜市は横目で見るだけでパス。重慶路を渡って、その数百メートル先の夜市・原住民一條街へ行ってみる。
中山路を進んだ一番奥の入り口から入って、真っ直ぐ奥へと進む。途中、2本ほどの通りが右に伸びており、通りの両脇には飲食店や土産物屋などが並んでいる。また、店舗が並ぶ通りと通りの間にはテーブルとイスが並ぶ飲食スペースが配置されており、既に満席状態だ。
とりあえず、反対側の入り口まで歩いてみるが、サッカー場2~3面の広さだ! するとドラムの音と共に聞き覚えのある歌声が聞こえてきた。近くに行ってみると、七星潭海岸で見かけた車椅子に乗ったパフォーマーだ。ガンバってるね!
ドラゴンフルーツの生ジュースを飲みながら、夕食に何を食べようか考えつつ歩いていると、雨がポツポツ降ってきた。雨を避けるため、飲食店のヒサシの下を歩くが、みんな同じことを考えるので、ヒサシの下はごった返しの状態。そうこうしている内に、雨脚は強まり、スコール状態になってしまった・・・傘の入ったナップザックをホテルに置いてきたことを悔やむ!
人でごった返すヒサシの下を通り抜け、何とか中山路に面した入り口まで辿り着くが、降り出してから20分程度経っても、雨脚は依然としてスコール状態。仕方ないので、ここでの食事は諦め、タクシーが入口側に来るたびに雨の中に飛び出して空車を物色するが、いずれのタクシーも予約済み。雨に濡れながら、やっと空車を見つけるまで10台くらいのタクシーに声を掛ける羽目に。
晩御飯はサバヒーのスープにルーロンハン!
タクシーでホテルに戻り、濡れた服を着替えて、GoogleMAPで付近の飲食店を検索。するとホテルのすぐ近所にサバヒー(虱目魚)のスープで有名な「車頭虱目魚店」という飲食店を発見、早速、行ってみる。
雨が激しく降り続く中、行ってみると、店の前では多くの注文客が待っている状態。店の入り口に注文票があったので、食器を洗っているオバサンにGoogle translatorを通じて聞きながら、魚団子入りのサバヒースープとルーロンハンに印を付けて注文。しかし、この緑色の注文票、お持ち帰り用だったみたいで、注文を受け付けたオバサンが白い注文票に印を付け直す。値段は全部で100NTD(約370円)。リーズナブルな食事が楽しめるのが台湾!
店内は満席のため、隣の店!!の席に座らされ、待つこと10分。やっとサバヒーのスープとルーロンハンが出てきた。
サバヒーのスープを飲む。薄い塩味だ。サバヒーの身を食べるが、これも薄味。正直、あまり旨味を感じることはなかった。一方、台湾のソウルフードであるルーロンハンは失敗の無い料理。味もしっかりとしており、おいしく頂きました!
マッサージを受けて、
夕食を済ませたものの、ホテルに戻るにはチョット早い時間。昨日と本日はよく歩いたので、ホテルから歩いて5分位の場所にある「老師傅舒筋活絡館」で1時間、脚を中心にマッサージを受ける。値段は900NTD(約3300円)。台湾にしてはチョットお高いが、オバチャンの施術はまぁまぁのレベルで、脚の疲れももスッキリ軽くなる。
マッサージの帰りに、毎度の如く、コンビニでウイスキーとつまみを買い、ホテルの部屋で一人酒盛りをしてから、ベッドに入る。
おやすみなさい。
【第3日目の歩行数:2万1200歩】
コメント
すごいヤ 私にはこんなことはできません。ブログというものを初めて見ました。貴兄は時間にしてどのくらい要したのですか。有り難うございました。これからゆっくりとみさせていただきます。有り難うございました。このメモが貴兄え届くか不安です。