2024.09.102024.10.29
おはようございます
夜中に何度か目が覚めるが、なんとか睡眠時間を確保して、5時に起床。
まずは窓を開けて、タバコを一服。ライターは空港で没収されてしまったが、ブルネイ旅行の際の同じ失敗を繰り返さないよう、今回はモバイルバッテリーで電熱線を発熱させる方式のライターを準備。これ単独で預入荷物に入れておけば、セキュリテーチェックに引っ掛からない。
タバコを一服した後は、トイレを済ませてから水浴び(シャワーではなく、バケツと手桶)。
ニューデリーのホテルには少量ながらもトイレットペーパーが備え付けられていたが、ここのホテルは手で直に洗うという完全なインド式。過去にネパールとビルマで同じ経験をしたことから、持参した芯抜きトイレットペーパーが役立つ!
モンスーン時期のヴァラナシはお勧め出来ない!
本日のツアーは、朝5時にガイドがやって来て、ボートに乗ってガンジス川の日の出を鑑賞する予定だったが、ガンジス川の水位が上昇しているとのことで取りやめ。ガイドがやってくる時刻も7時に変更。
このスケジュール変更連絡は、昨晩、メールで届いた。そのメールには「ホテルに電話したが、貴方が話したくないと拒否しているので、メールした」と記述されていた。
これは、昨晩、ロビーにいた男(後で宿の主人と分かった)が「あんたの予約したツアーの料金は高いので、別なツアーにしないか」としつこく勧めてきたので、「疲れているので、話したくない」と言ったのが要因。
夜明けのガート
ガンジス川に昇る朝日を撮影しようと、6時にホテルを出る。アチコチに野良犬と野良牛がいるので、なるべく距離をおいて通過。
しかし、500m離れた最寄りのガートに向かう道は水没しており、ガートへは辿り着けず(後でガイドが言うには、ガート全体が水没してしまったとのこと)。
ホテルの前で30分程、ガイドの到着を待つ。
ツアーに出発
ガイドは7時ちょうどに現れる。車を待つ間、付近のチャイ屋で一杯ご馳走してくれる(ツアーメニューに含まれていました)。
車に乗って2km程移動後に下車。ここから先は徒歩移動。
道いっぱいに人々が進んで行く。ガイドの説明では、一番人気のあるガートに向かう人達とのこと。
約1km歩き、ガートが近づいてきた。服を脱い沐浴の準備をする人、沐浴が終わって服を着る人が混在。当然、付近の路面はガンジス川の水でビシャビシャで、ツルツル滑りやすい状態。
本来ならば、この場所は沐浴を行うガートに降りていく階段の上部。水位が上がってしまっているので、その階段が沐浴場所。沐浴場所に出入りする人がmicにぶつかるが、足を滑らせたならば汚い水の中にハマってしまうので、周囲に気をつけて撮影。
人々が沐浴している階段の10m手前までは露店がひしめき合っている。
沐浴場まで通って来た道は新しく広い道。帰りは、ガイドの案内で旧道を通る。この場所はまだ広い方で真っ直ぐだが、少し進むと道幅は半分になり、折れ曲がった迷路のような道となる。昔読んだ本に「外国人はガイド無しにはガートに辿り着けない」と書いてあったのを思い出す。
ヴァラナシで一番古いという街の細い道を進むと、「商売になるのか?」と思える商店に混じって、学校やらお寺も存在。南インド人が崇拝する寺の前では、人が寺に入り切れずに通路までイッパイになっている状態。「通路を空けろ!(それしか言いようが無い)」と怒鳴るガイドに付き従い、隙間なく立っている人々を無理矢理押しのけて通過。
狭い迷路のような道を進むと、突然、開けた場所に出る。
ゴールデン・テンプルというヒンズー教寺院。
その反対にガンジス川側にはマザーインディア寺院。
ガンジス川を見ると、ガートへの降り口近くまで水が迫ってきている。
一応、ガイドに確認したら、ヴァラナシに来た目的のマニカルニカー・ガートは完全に水没していて、付近まで行くことすら出来ないとのこと。河原で遺体が焼かれてガンジス川に遺灰(実際には焼残った身体の一部)が投げ込まれるのを見ると死生観が変わるというが、死生観を変えることは叶わず。これでインド訪問の目的は2つとも実現しなかった結果となり、残念無念の極み! 何しにインドまで来たんだろう??!
その後も細い道を歩いて、表通り(とは言っても車が通れる程度)に出、ガイドがモバイルフォンで呼び出した車に乗ってホテルへ。朝食休憩とのことで、ガイドとは1時間後に再会。
ヴァラナシの寺院
10時30分にガイドが迎えに来て、再出発。
先ずは、フマユーンを祀った寺。
ちなみに、移動にはスズキの車を使用。インドでは財閥・TATAと合弁して車を生産しているスズキは強い。しかし、その理由は安いからで、やはり一番人気はトヨタ。
次に向かったのは、カーシー・ヴィシュヴァナート寺院。破壊の神であるシバ神を祀った寺院。靴を預けて中へ(預かり料は10ルピー)。なお、内部は撮影禁止。
寺院の中央部分には、上から垂れ下がった容器から水が滴り落ちており、その下に人が群がっている。滴り落ちているのはガンジス川の水で、その下にあるのは下から50cmくらい突き出た真っ黒なシバ神のリンガ。オバチャン達が争って触れている。当然、撮影禁止だが、撮影しようとするインド人もちらほら。ガイドがその度に「No Photo!」と叫んでいる。
中央から外れた位置にあった「踊るシバ神」は撮影可能。
サールナート
その後に行ったのはサールナート。
荷物を預けさせられて(パスポート袋だけはポケットに収納)博物館に入ると、左側に仏教、右側にヒンズー教の石像が展示。当然、モバイルフォンも含めて、荷物を預けさせられているので撮影不可能。
博物館を出て、200mほど進んだ所がサールナートの入口。サールナートは、ブッダが最初の説法を行った場所。手前右手が僧侶達の庵跡で、手前左手が寺院跡。
寺院跡から見たストゥーパ。このストゥーパが建っている場所がブッダが最初に説法を行った場所。
本来、ストゥーパはイスラム教徒に破壊されるまで、現在の2倍の高さだったとのこと。
昼食
サールナートを出てから、紅茶屋に連れて行かれたが、サンプルを飲んだだけで何も買わず。
その後、「昼食はどうか?」と尋ねられ、連れて来られたのがココ。
メニューを見ても良く分からないので、ガイドにお勧めを訊いたが、彼もメニューを眺めるが良く分からない様子。いくつかのカレーのセットで良いか?と訪ねて来たので、Okと返事。どうせベジタブルカレーしか出てこないので!
昼食が終わってスタッフに会計を依頼するが、ガイドがやって来て「私が支払い済」とのこと。きっと早朝のボート乗りが無くなったことへの対応。
その後、再びホテルへ戻って、約1時間の休憩。
プージャ
本来、プージャは広いガートで行われるガンジス川に捧げる儀式なのだが、モンスーン時期はガートが水没するので、別の狭い場所で行われるとのこと。
16時30分にガイドと合流。午前に訪れた沐浴場に行く道を辿るが、ガイドが早足で付いて行くのがキツイ。早く着かないと満足な席が取れない、とのこと。
沐浴場に近い所で右に逸れ、沐浴場所から50m位上流の位置にあるビルの中へ。階段を昇ると、そこがプージャの場所。到着時刻は17時。
到着してmicが座った椅子は2列目。手を上げれば何とか静止画撮影は出来る感じ。3列目だと1・2列目に座る人の合間から垣間見るのがやっと。ガイドから椅子代が200ルピーと言われ、集金に来た係員に500ルピー札を渡すが、お釣りは100ルピーのみ。後で200ルピー持ってくるとのこと。
この2階席、儀式開始時に振り返ったら10列くらい並んでいた。一方、儀式と同じ高さの右側に見える席ならば、金網越しで撮影には不向きなものの、後席でも儀式は見ることが出来そう。
儀式開始までは、GANGAの流れを見ながら過ごす。少しは神々さも感じるが、のめり込むことも出来ず。その間に、こんな写真も撮影。
会場に僧侶が入って来たのは、日没時刻の18時15分。そこから、事前に用意された花などでシバ神像を飾り始める。
18時30分頃には飾付終了。
シバ神像の飾付が終わると、同じフロアーに座る人達(ほぼ女性で、大多数が欧米系)が僧侶の周りに座って儀式に参加。僧侶から聖なる水を手に注いでもらって、手に擦り込む。その動作を顔・耳・頭などに何回か行う(ものすごくバイ菌だらけのガンジス川の水なんですけれど、大丈夫?)。
その後は、僧侶から供物等を受け取って、皆が取り囲む金属製の容器に入れていく。そして最後に皆でお祈り(何だかバンザイ! といったノリのお祈り)。これらは寄付者に対する儀式。
本当の祈りの儀式は19時から。様々な祈りが約1時間。
全ての動作は4方向に向って行われる。ヒンズー教も仏教も4方向(つまり全世界向け)というのは、サールナート博物館に展示された石像からも読み取れた。
後を振り返ると、いつの間にやら3列目以降の椅子は無くなっており、全て立ち見(座っていては見えないので、当然!)
軽快なPOP音楽のようなお経に合わせた踊りのような儀式は1時間で終了。
ガイドが迎えに来たので、席料のお釣りをもらっていないことを伝えると、集金係を探して200ルピーを取り返してくれた。
混雑というか、混沌とした道を約1km歩いた駐車場で車と合流。ガイドは途中で下車すると言うので、500ルピー札1枚をチップとして渡すが、お礼は無し。
下車する際には、ドライバーに300ルピー。こちらは「サンキューベリーマッチ」との反応。
ホテルで事前チェックアウト〜とんでもない請求額
ホテルに戻ったのは21時。マネージャーに「明日は6時30分にチェックアウト予定だ」と伝えると、かれの奥さんが「朝早いので、会計は今やってくれ」という。2泊の請求額は4353ルピー(約8000円)。
クレジットカードを出したら、受け付けられるのは現金もしくはGooglePayのみとのこと。支払いに十分なルピーは持っていないが、米ドルでも日本円でも良いとのこと。少額紙幣で米ドルを持っていたので、米ドルでの支払いを選択。通過換算アプリの表示額は52ドル。後で部屋に取りに来てもらうことに。
30分程で集金に来た息子の請求額は82ドル。「そんな換算レートはあり得ない!」と文句を言うと、「1ドルあたり2ルピーの両替手数料がかかる」との返事。それにしても手数料は2ドルに満たない。彼の目の前で計算してみると53ドル少々。それを見ていた彼の主張も54ドルに変更。ワザとやったのか、計算ミスか分からないが、54ドル支払って会計終了。最後は「何か日本製品をくれ」と言ってきたが、拒否。
その後、焼きアゴをツマミに最後のタレ瓶入ウイスキーをチビチビ飲みながら本投稿記事を執筆・投稿。残っていたカニパン1つが夕食メニュー。
23時に就寝。オヤスミナサイ!
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