旅に便利なスマートフォンアプリ

航空券購入には、Skyscanner がBEST

航空券を購入する際には、目的地、日時、航空会社、そして航空料金などといった条件に照らし合わせて検討を行うのが一般的。

そこで使い勝手が良いのが Skyscanner

出発空港と行先、往復・片道・周遊のいずれか、搭乗月日、人数、搭乗クラスを入力して検索すると航空会社・便名、出発・到着時刻、料金が記載された一覧表が表示される。

出発空港を羽田や成田と指定せずに「東京」とすれば、羽田発着と成田発着、そして往路は羽田発で復路は成田着といった航空券も表示される(google の Flight Search では発着空港が同じ航空券しか表示されない!)。

東京ーバンコクで検索すると、表示される航空券は約500種類。

コードシェア便(複数の航空会社による共同運航)の場合には、実際に運航する会社が表記される。

また、表示される順番も「最適」「最安」「最短」「直行」などから選べるし、直行便・乗り継ぎ1回・乗り継ぎ2回以上、出発・到着時刻、航空会社などを指定して絞り込みも行える。

そして、良さそうな航空券をタップすると、少し詳しい説明画面(乗り継ぎ便の場合は、それぞれの便の出発・到着時間と乗り継ぎ時間が表示)と画面の下には「提供会社を選択」という緑色のタグが表示。

この「提供会社を選択」というタグをタップすると、その航空券を販売している会社名と販売価格、ユーザーからの評価が表示される。

そして販売会社をタップすれば、販売会社のサイトへ飛んで、航空券を購入という流れ。

ここでのご注意は、フルサービスのキャリアもローコストキャリア(LCC)も区別なく表示されるので、LCCと知らずに航空券を購入すると、空港でチェックインする際に割高な預入手荷物料金を支払う羽目に。LCCのチケットは付帯サービスと共に当該航空会社のサイトで購入するか、他サイトで購入した場合には別途、当該航空会社のサイトで手荷物預入チケットなどを購入するのがベター。

ホテル予約は、agoda が便利

ホテルの予約サイトやアプリは数々あれど、一押しはagoda!

シンガポールの会社だが、日本にも支店があるようで、日本語でのサポートも万全。同じホテルをいくつかのサイトで調べてみると、ほとんどagodaが最安値!

まずは宿泊都市と希望日、宿泊人数を入力。

すると、予約可能なホテルが表示される。料金や地域での絞り込みも可能。

ホテルを選んで、下のスクロールしていくと、ホテル周辺の地図・交通機関・スポットなどが表示。

周辺地図をタップすると、周辺のホテルの価格が表示され、その価格タグをタップすると当該ホテルのページが表示。

ホテル周辺の地図より下へスクロールすると、ホテルや部屋のサービス・設備内容が表示。micは部屋にセキュリティボックスがあるかどうか必ずチェック。

「お部屋を選ぶ」をタップすると、部屋のグレード、朝食付または朝食無、キャンセル可否(キャンセル不可プランだと若干安い)などの宿泊プランが表示。ホテルによっては、後日のキャッシュバックもあり。

最初の予約の際は、氏名や住所、クレジットカード番号などの入力が必要だが、一旦登録すれば、次回以降は登録不要。

いろんな言語には、VoiceTra で通訳

通訳アプリでは、google Translatorを使っている人が多いが、お勧めは国立研究開発法人・情報通信研究機構が開発した日本製のVoice Tra!

アプリを起動させ、マイクで話すか、文字を入力すると、選択しておいた言語に音声と文字で通訳。

AI通訳には誤訳が付き物。英語くらいだったら何となくチェックできるが、全く理解できない言語への通訳では誤訳が心配。このアプリの良いところは、通訳した言語を更に元の言語に再通訳してくれるので、正確に通訳されているのかどうか判断出来ること。

英語から日本語への通訳はうまく出来たようですが、日本語から英語への再通訳がうまく出来ていません。
この通訳は、再通訳をみても、うまく意図を伝えているようです。

一部言語に対応している「AUTOモード」だと、いちいちマイクボタンをタップしなくても自動的に言語を判断して通訳してくれるが、誤作動も多いので、日本語もしくは相手の言語ボタンを毎回タップして使用した方がベター。

令和4年9月時点で対応している言語は31と多数。英語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、スペイン語、フィリピン語、ネパール語などでは音声と文字で通訳されるが、イタリア語、オランダ語、シンハラ語(スリランカ)、ラーオ語(ラオス)などの言語だと文字通訳のみ。なお、対応言語は順次拡大されつつあり、直近ではウクライナ語に新規対応。

最後に、このアプリの弱点は、オフラインでも一定程度の通訳機能のある google Translator とは異なり、データ通信に接続している必要があること。もっとも、大多数の日本人が持つスマートフォンならsim装着済なので、問題なし。

トイレ探しは意外と困難

国内旅行でも同様だが、国外において意外と困るのがトイレ探し。中国ではスターバックスなどの喫茶店に入ってもトイレが無い!

そこでスマートフォンにインストールしておいた方が良いのはトイレアプリ。

アプリを作動させると、現在地付近にあるトイレが表示。また、現在地以外のトイレ状況をチェックすることも可能。

バンコクのアソーク付近のトイレ状況

トイレマークをタップすると、詳細データが表示。

日本国内で検索したため、トイレまでの距離は4589㎞と表示

こうしたトイレアプリは数種類あるので、いくつか試してみて、使いやすそうなアプリをインストールしておくことをお薦め!

行先の天候は、Wether で事前に把握

旅先でのスケジュールを立てるのに重要なのは天気。せっかくビーチに行っても、雨模様では残念な結果。

そこで事前に行先の天候をWetherでチェック。現在地の他、数か所の旅行目的地を登録。

まず表示されるのが、当日の天気と気温、日の出・日の入り時刻。

下にスクロールすると、週刊の天気予報。

日付をタップすると、1時間毎の天候データが表示。

雨雲レーダーも完備。

通貨換算は、通貨換算プラス が便利

任意の通貨を登録して、調べたい通貨のウインドウに単位を入力すれば、登録済通貨のウインドウにその時点の換算額が表示。

ただし、あくまで銀行間での換算額なので、実際の両替レートは若干悪くなりますが・・・。

現地での移動は、Grab で配車

治安の悪い国でタクシーを使用するのは危険。フィリピンでは下車する段階で10倍・20倍の料金を強要されることはよくある話だし(それでも目的地に到着するだけマシ。変な所に連れていかれて、とんでもない金額を強奪されるケースも)、タイではドライバーのほとんどが英語を理解しない。また、グーグルマップに表示された目的地を見せても、地図そのものを読めないドライバーがほとんど。

そこで、アジア地域で最も安全で便利なのがgrab。

詳しい使用方法を説明したホームページやyoutubeも多いので、ここでは簡単に説明。

表示画面にはフードデリバリーなどのサービスもあるが、Transport をタップ。

現在地が表示されるので、目的地を文字入力するか地図上で選択。すると、付近に待機中の車種と料金が表示されるので、車種を選択。通常は、4人乗りセダン、6人乗りSUV、タクシー、バイクなどの車種が表示。また、支払い方法についても、現金払いかキャッシュカード払い(日本国内では登録不可のため、現地で登録)かを選択。

向かってくる車の位置と到着までの予想時間が表示される。画面下には、ドライバーの名前・写真・評価、車の車種名・ボディーカラー・ナンバーも表示。チャットや電話でドライバーと連絡をとることも可能。

乗車すると、現在地、目的地までのルートと到着予想時間が表示。きちんと目的に向かっていることが分かるので安心。なお、ドライバーのスマートフォンを見ると、目的地までのナビゲーション(地図&文字)、混雑状況に応じたルート変更などがgrabから指示されており、渋滞を避けてルート変更する場合もあり。マニラでは頻繁にルート変更して、裏道を走行した場合もあったが、そうした場合でも乗客のスマートフォンには変更後のルートが表示されるので、安心。

目的地に到着すると、最終的な料金表示。渋滞のなかったタイ・パタヤやフィリピン・クラークでは当初表示された料金に変更はなかったが、渋滞が多くて有料道路も走行したフィリピン・マニラでは所要時間や走行距離などに応じて料金が変化。

降車後、grabからはドライバーを評価するメールが届くので、評価を回答。この評価がドライバーの乗客対応を正しいものへと導いているシステム。なお、キャッシュカードを登録していたタイでは、別途、チップをいくら支払うかというメールも届いたが、現金でチップを渡していたため無視。

最後に、料金内訳が記載されたレシートが送信されてきて終了。ちなみに、おもしろいのは、何度利用しても最終的な金額は、チップ10~15%程度を加味すると、キリの良い金額になること。

430ペソなので、500ペソ札1枚渡して、おつりはチップ。

鉄道路線は、Transit で把握

訪問地で鉄道を使用する場合、もしくは鉄道の利便性があるのか調べるには、Transit。

出発駅と目的駅を文字入力か地図上で選択すれば、ルートが表示される。

東京近郊の表示
バンコク周辺の路線図。国鉄、エアポートリンク、高架鉄道、地下鉄が表示。

事前に、訪問国のデータをダウンロードしておけば便利。

スマートフォンの通信会社は、ahamo と Rakten

スマートフォンのモバイル回線は格安通信会社(MVNO)。

航空券発券、チェックイン、道案内、通訳といった旅のかなりの部分で、そしてコロナ禍を機に入出国手続きにも、スマートフォンは必需品。

そうしたことから、旅のお供にはメインとサブの2台のスマートフォン。そして、普段使いのメイン機には ahamo、旅行時に使うサブ機には Rakuten の SIM を装着。

その理由は、ahamo には20ギガ、Rakuten には2ギガ、の海外データ通信が特段の手続き・費用なしで可能。通常、旅行で訪れるような国ならば、殆どの国で通信可能。アジアでつながらないのは北朝鮮、モンゴル、ラオスくらい。

実際に使用してみると、当該国のメジャーな回線にローミングされるようで、通信速度も文句なし。ホテルなどのWI-FIに接続するより通信速度は断然早い!

これで、現地到着後の SIM購入・設定から、時間もお金も解放!

台湾行くなら、KKday が便利

台湾の旅行会社 KKday は、台湾のみならず、日本を含めた各国の現地ツアーや入場券などを販売。

その中で、絶対お薦めなのが台湾高速鉄道(日本が輸出した新幹線)のチケット。外国人専用で、通常料金の20%引き。バウチャーが発行されるので、そのバウチャーを乗車当日に駅の窓口で提示すれば、座席が指定された乗車券が発行されるシステムなので、事前に便を確定させておく必要なし。ただし、改札口は一般の自動改札とは別の有人改札口で、パスポートも提示する必要あり。

もう一つお薦めなのが、国内線航空券。これも20%割引価格。台北ー台東・花蓮・ポンフー島(馬公)の3路線。こちらは、搭乗日・便を指定した上で、バウチャー発行。

micが台北から台東まで搭乗した際、出発予定時刻が10分早まったが、数日前に KKdayから日本語で電話連絡が来るなど、日本レベルの顧客対応。

そして、タイ・バンコクにおいて、早朝(4時)にホテルを出発してスワンナプーム空港に向かう際にも KKday のトランスポートを利用。タクシーよりは少し高い金額だが、早朝ということもあって、事前に配車が確定していると安心。こうしたトランスポート・サービスは、バンコクに多々あるが、 KKday が最安値。 時間にルーズなバンコクにも関わらず、指定時間15分前に迎えに来た車も、真新しいトヨタのSUVで、乗り心地も良かった。

現地専用のアプリ~例えばタイランドならば

便利なアプリは、それぞれの国・地域毎にも存在。一例としてバンコクのアプリを2つ紹介。

バンコク地下鉄ガイド

バンコク中心地を網羅しているMRT(地下鉄)とBTS(スカイトレイン=高架鉄道)

画面に表示された地図上の駅をタップして「から」「まで」を選択。

すると、乗車する路線、乗り換え駅、所要時間、乗車料金などが表示。

バンコクの繁華街ASOKから、WordCamp Asia 2023の会場最寄り駅までの表示

この地下鉄アプリは、いくつかの国・地域別に作成されており、「詳細」タグをタップすると、以下の表示。

バンコク市内のバス案内・VIABUS

旅行者にとって、市内バスは意外とハードルが高い交通機関。その理由は、走行ルートが分かりにくいこと。そうしたバスの停留所とルートが簡単に分かるのが VIABUS 。

アプリを立ち上げて表示される画面はバンコク市内の地図。拡大するとバス停が表示されるので、そのバス停をタップすると、向かってくるバスの系統番号が表示。

表示された系統番号をタップすると、そのバスの走行ルートが表示された地図と停車するバス停名が表示。これで自分が行きたい場所(もしくは近く)を通るバスかどうか識別可能。

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