プノンペン市内をブラブラ
おはようございます
帰国後の生活にスムーズに戻れるよう、極力、カンボジアより2時間早い日本時間で寝起きしているため、朝も5時には目が覚める。
起床後しばらくは、部屋に備え付けられたら観光パンフレットを見たりしながら、部屋の中で過ごす。
しかし、1時間もすると飽きてきたし、喉も渇いた。
ホテルのバー兼レストランは7時オープンなので、通りを挟んだ向かいで24時間営業中のメコン・リバー・レストランに行く。
早朝ということもあり、客も数人しかいない。
店の奥で眠そうにしている店員に声を掛け、道路に面したテラス席に座ると、店員がメニューを持ってきた。
メニューを見ると、コーヒーなどの飲み物が付いた朝食セットがいくつか並んでいる。その中から、適当に5.5ドルの1品を注文。
先に出されたコーヒーを飲み、タバコを一服していると、朝食が出てきた。スクランブルエッグ、ソーセージにベーコン、焼トマト、豆の甘煮、食パンが4枚にジャムとバターが添えられており、思っていた以上のボリューム。
分量の多かったパンの半分と豆の甘煮を残し、2杯目のコーヒーを飲みながら、スマホをいじってyahooニュースをチェック。
しばらくの間、日本のニュース記事を読んでいると頭の中は日本。しかし、スマホから目を離して見上げるとプノンペン市内を行き交うバイクや車。このギャップが老化しつつある脳に堪らない刺激を与える!
メコン・リバー・レストランで約2時間過ごし、部屋に戻ってお出かけの支度。午前中は市内をブラブラだ。
市内ブラブラに出発
リバーサイド公園
8時半過ぎにホテルを出て、目の前のリバーサイド公園を南に向かって歩く。
※左がリバー・スター・ホテル、右がメコン・リバー・レストラン。
公園では、平日にも関わらず、備え付けられた健康器具で汗を流す人、犬を連れて散歩する人、さらにはジョギングする人を多く見掛ける。
わざわざ運動するということは、体が必要とする以上に食べているということ。国民全てではないにしろ、豊かになりつつあるということだ。
そうした視点で通りを眺めると、おんぼろバイクやtuktukに交じって、真新しい車が多く走っている。特に目にするのがトヨタ自動車の高級ブランドであるLEXUSブランドの車。そのほかBMWやメルセデス、ボルボも多い。輸入車にかかる関税は200%と聞いていたが・・・。
そんなことを思いつつ、トンレサップ川とメコン川の合流点に向かってブラブラと歩く。リバーサイドに並ぶ建物には旧宗主国フランスの影響が残る。
王宮とシルバーパゴダは中国人観光客でイッパイ!
トンレサップ川とメコン川の合流点まで行くと、王室の乗船施設が設けられており、通りを挟んで王宮前広場。
通りを渡って、王宮に向かう。
王宮前広場を通り抜け、王宮に沿って左に進むと、王宮の入口が見える。
入口から中に入ると、ベンチが供えられた待合場所と共に、入場券の販売窓口。
王宮の入場料は、シルバーパゴダの拝観料込みで10ドル。ここで使いにくい100ドル札を出してみると、少額紙幣のオツリを難なくGET(後に、難アリとなるが・・・)。
王宮内は中国人観光客の団体でイッパイだ。
そうした団体を避け、敷地の外れまで行って、即位殿を中心とした写真を撮影。
王宮敷地内の美しい建物を見て周る。しかし、見るべきものはそれだけ。即位殿も階段を昇ったテラスから窓越しに内部を見ることが出来るが、椅子が並んだだけのチョット豪華な広間というだけ。内部は撮影禁止なので、広間の中にいる係員が監視している。
各種行事が行われる宴会ホールも美しい建物だが、内部はただの広間。一応、立ち入り禁止のロープは張ってあるが、監視する係員がいないこともあって、某国から来た人民には通用しない! 勝手に立ち入っている!
王宮を後にして、隣のシルバーパゴダに移動。
歴代の王が建立したいくつかのストゥーパ(仏塔)がパゴダを取り巻いている。
パゴダ内部の床は、一面に絨毯が敷き詰められているが、出口付近の一か所だけが絨毯が敷かれていない。その場所だけが本来の床、つまりシルバーパゴダの名前の由来となった銀板が敷き詰められた床を見ることが出来る。
パゴダの裏に回ると、そこにはアンコールワットの模型があった。
そういえば、タイのバンコクでエメラルド仏が祀られたワットプラケオにもアンコールワットの模型があった。アンコールワットを巡る歴史的な確執が両国にはあるのだろう。
シルバーパゴダの出口に向かう。
出口付近では、民族音楽が演奏されており、その向かいの建物内には各種奉納品が陳列されている。奉納品は仏像や仏具で、金製、銀製、銅製に分けられて展示。
独立記念碑に向かう
シルバーパゴダを出て、隣接する公園の中を南へと進む。途中で一服していると、何やら話しかけてくる男が。
本人が言うには、マレーシア人で、リゾート地であるゲッティンハイランドにあるカジノのマネージャーとのこと。社員研修でカンボジアのカジノを視察しているとのことだが、話す内容は「95%の客はカジノで負ける」に始まり、「カジノで確実に勝つ方法は、マネージャーと組むことだ(つまりはイカサマ)」に至る。
東南アジアでは、手を変え、品を変え、イカサマ賭博の詐欺が横行しているので、そのあたりまで話を聞いたところで、バイバイ!
広い公園の端まで進むと、その先にも道路の中央に設けられた公園。独立記念碑へと続く公園だ。
独立記念碑の傍まで行って、写真を撮影。
再び、クメール・ウイメンズ・レストランに行くが!
Google Mapを見ると、昨日に昼食を採った308ストリートのクメール・ウイメンズ・レストランが近い。今度こそチャーハン!ということで、早めの昼食を採りに行ってみる。
クメール・ウイメンズ・レストランがある308ストリートは「バッサック・レーン」と呼ばれる欧米系外国人の夜遊びの場所。そこに向かう通りの両脇には高級なコンドミニアムが並び、欧米系の母子を何組も見かける。
クメール・ウイメンズ・レストランには11時半頃に到着。他に客は見当たらないが、営業は始めているようだ。
勝手に席に着くと、従業員がやってきた。昨日と違って、この従業員は英語が出来るようなので、チャーハン、つまり「フライド・ライス」とビールを注文。
しかし、出てきたのは・・・昨日とほぼ同じような料理。
これは何?と訊くと、「ビーフ」との答え。
そうじゃなくて、フライド・ライスを注文したのだけれど?と言うと、料理を指さし「フライド・ビーフ・ライス」との答え・・・降参です!
昼食後、リバーサイド公園をブラブラと北上して、ホテルに戻り一休み。
カンボジア軍経営の射撃場に行く
射撃場に向けて出発
tuktukドライバーのカーと約束した時間は2時。15分位前にホテルを出ると、すでにカーは待機していたので、tuktukに乗り込み出発。
カーの運転するtuktukは空港に向かう道を進み、さらに空港を横目で見ながら更に進む。
空港のターミナル前を通り過ぎて2.5㎞程進んだところで未舗装の路地に入る。その先に射撃場があった。
Google Mapをみると、そこは「ミリタリーオフィス」となっており、軍の施設。
射撃の料金は
中庭に停まったtuktukから降りると、建物の中に招き入れられ、簡素なテーブル席に着席。そこでアルバムのようなメニューを見せられる。銃の写真と名称、弾丸数と値段が記載されたA4の紙が何枚かファイルされており、一番最後はRPG(対戦車ロケット)1発500ドルとなっている。
そこで、共産圏の自動小銃であるAK47、それと我が国の反社会勢力御用達というイメージの拳銃であるトカレフを選択。値段は、AK47が25発で50ドル、トカレフが7発で30ドル。弾丸1発あたりではトカレフが高い!
まずはAK47をフルオート射撃
建物の奥にある薄暗い射撃場に移動すると、兵士が銃と弾丸を持ってきた。
兵士が弾丸を装填したAK47を受け取り、立ったまま構えようとすると、「反動が強いので、椅子に座わり、銃身をストックに置いて撃つように!」との指示。
セレクターレバーをフルオートにして、40メートル程先のマン・ターゲット(人型の印刷された的)を狙う。
引き金をゆっくり引くと・・・ダッダッダッ! 2~3秒間隔で、3発程度づつ撃つが、的に当たるのは初弾のみ。左手で銃身を引き下げはいるものの2~3発目は銃身が跳ね上がり、着弾するのは的の2~3メートル上。
トカレフは信頼性ナシ!
次に撃つのはトカレフだ。
しかし、弾倉に入った弾丸を薬室に装填しようとしても、上手く装填出来ずに何度も途中で引っ掛かってしまう。
そのたびに兵士が銃を持って、机にドンドン叩きつけたり、銃口から棒を差し込んで弾丸を取り出す。危なくって仕方ない! その度に彼から距離を置き、作業を見守る。
結局、トカレフから発射できたのは2発だけ・・・反動もきつく、たしかに威力はあるようでした。
「こんな銃はダメだ!別の銃を持ってきてくれ」と言って、兵士が持ってきたのは中国がライセンス生産した旧ソ連のPPS短機関銃。トカレフの弾丸を発射するサブマシンガンだ。
残り5発のトカレフ弾を装填して、立ったまま構えるが・・・照準の作りが雑で、どこに狙いを定めたらよいのか分からない。
「もういいや」という気になって、適当に狙って、単発で5発撃つ。的には全然当たっていないようだ!
射撃は終了。銃を持つ姿を兵士が写真に撮ってくれた。
プノンペン最後の夜
tuktukのバイクは水冷式?
tuktukでホテルに戻り、カーに約束の料金15ドルを支払う。空港から市内までのtuktuk統一料金が9ドルなので、空港での客待ち時間が無いことを考慮しても、安い!
tuktukを降りる際にバイクを見ると、座席の後ろ横にポリタンクが据え付けられている。中身を訊くと、水だそうだ。良く見ると、細いホースが付いており、そのホースの先は2手に分かれてエンジンのシリンダーブロックとマフラーに向かっている。ここからポタポタ落ちる水で冷却しているようだ(大した効果は無いと思いますが)。
そうした説明をカーから聞いていると、周りのtuktukドライバー達が「オンボロバイクだからパワーが出ない」とか「韓国製のバイクだから性能が悪い」とか言って、カーをからかっている。バイクの排気量も100ccとのことで、確かにカンボジアで人気のホンダドリーム125ccとは比較にならないようだ。
日本式?マッサージを受けるが。
ホテルの部屋でシャワーを浴びて、一休み。
陽も落ちてきたので、ホテル近辺の路地を散策。
すると、盲人による日本式マッサージと書かれた看板を歩道上に発見。
料金を見ると、1時間でなんと6ドル。安さに釣られて、マッサージを受けることに。
店内に入ると、オバちゃんが座っているが、英語はあまり通じない(看板は英語で書かれているが)。Google Translatorのクメール語翻訳を使うが、どうもGoogle Translatorから発せられるクメール語は理解されないようで、スマホの画面に表示されたクメール文字を見せつつ「ジャパニーズスタイル」と連呼して、意図を理解してもらう。
施術台が5台程並んだ薄暗い部屋に案内され、薄手のパジャマのような服に着替えると、男性のマッサージ師が出てきて、施術開始。
これが・・・痛い! 強めのマッサージには慣れているのだが・・・力が強すぎる!
その旨を英語で伝えるが・・・通じない。Google Translatorのクメール語で伝えようとも考えるが・・・目が見えないのだから、画面の文字も読めないはずだ!
痛みに耐えかねる動きを察知したのか、マッサージの力は若干緩んだ。しかし、依然として痛い!
痛みに耐えつつマッサージを受けていると、誰かが部屋に入ってくる。施術台の下に置いた自分の荷物に注意を払いつつ、人の動きを感じ取ると、新たな客のようだ。結局、自分のマッサージが終了した時には5台ある施術台は満床。流行っているようネ!
マッサージ終了後、服を着替え、受付に行って料金6ドルを支払う。それと受付のオバちゃんの横に座っていたマッサージ師にもチップとして2ドル(チップの習慣があまり無いカンボジアでも、マッサージ師にはチップが必要なようだ)。
今夜も一杯(いっぱい?)
マッサージを終え、周りを見渡すと、レストランやバーが見える。そこで、道路に面して開け広げられたレストラン兼バーの店先に座っている従業員に料金を確認すると、ウイスキーが1杯2.5ドルとのことで、座席料などは一切無し。ホテルのバーと同じ値段。ただし、店の従業員に飲み物をオゴる場合の値段はプラス2ドルとのこと。
他に客のいない店内。カウンター席に座り、ここでもジョニーウォーカー黒ラベルのソーダ割を注文。
ウイスキーソーダを飲み始めると、カウンター内のオネーサン2人が話しかけてくる。話に応じるや否や、すぐに飲み物をおねだり。飲み物代にプラスされる2ドルがチップとなるようだ。
話す内容は、プノンペンにおける物価上昇や生活苦についての愚痴。これが意外と庶民の生活を知ることが出来て面白い。一方、以前ならよく訊かれた日本の物価や生活などについては良く知っているようだ。スマホでインターネットを見る時代ですものネ!
こちらが2杯目を注文すると、オネーサン達も2杯目をねだってくる。オイオイ早すぎるんじゃない?と言いながら、「2杯までヨ」と釘を刺してOK。
3杯目を飲みながら、聞いたところによると、雨季のプノンペンを訪れる外国人も少なく、店に客が入ったのは3日ぶりとのこと。完全に店のスタッフ全員がハングリー状態だ!
そんな状態の中、約1時間でウイスキーのソーダ割5杯とビール1缶を飲んで終了。結局、オネーサン達もねだりにねだって3杯目までをGET! お会計は32ドル。ほろ酔い気分でホテルに帰る。
ホテルの前まで来たら、屋台が出ていたので、何を売っているのか覗くと・・・ゲッ! S字状に串に刺したヘビの丸焼きやタランチュラの串刺し! ほろ酔い気分も吹き飛んだ!
という訳で、ホテルのバーで飲みなおし。
アサガオとニンニクのオイスターソース炒め(3.5ドル)を肴に、J&Bのソーダ割を3杯飲んで、〆はビーフチャーハン(4.5ドル)。お会計は、全部で16.75ドル。
ドル札の受け取り拒否!
支払いをしようと、ポケットから財布を取り出す。
財布の中には、東京で入手したピン札もあったが、古い札から使うことにして、王宮入場料のオツリの中から20ドル札を取り出し、お姉さんに渡す。
しかし、お姉さん、20ドル札を返してよこして「これ使えないから、別の札で支払って」と言うではないか!
なんで?と訊くと、札の端にある1~2ミリ程度の破れを指して「これでは価値が無い」との答え。それと「取り替えてくれる人もいるけど、2~3ドルにしかならない」とも言っていたっケ!
酔っぱらった頭で「どうすりゃいいんだ?」と思いつつ、別の札で支払い完了(酔いから醒めれば、日本に帰ってから両替すればよいことを思いつくのですが)。
プノンペン最後の夜も酔っぱらい、部屋に戻るなりベッドに直行。バタンキュー!
【第4日目の歩行数:1万4900歩】
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